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INTERVIEW

最新出演映画で演じたクズ夫役の秘めた背景と本心とは

「作品ごとに芝居を変えていくのは面白い」塩野瑛久にとって“人間を演じる”ということ

2026.06.29 18:00

2026.06.29 18:00

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何事も計画的。だけど、今日の夕飯は決められない(笑)

──今年は公開予定のものや本作を含めて5本の映画出演が発表されています。ということは、撮りも重なるでしょうから大変だったのではないでしょうか。

今まであまりそこで苦労した記憶がなくて。よくこういう取材で「切り替えが大変じゃないですか」と聞かれても、「現場に行けば自然とスイッチが替わるので大丈夫ですよ」というふうにお答えしていたんですが、ある時期は一瞬だけ「あれ? 今何をやってるんだっけ?」とわからなくなる瞬間がありました。

でも、総じて楽しかったです。それぞれジャンルが違って、そこに順応して自分のお芝居を変えていくのは実験的で面白かったです。作品ごとに僕はアプローチの仕方を変えていくので、多岐にわたるジャンルの作品に出られるということは、それだけいろんな僕をたくさんの方を観ていただけることになる。そこを楽しんでやっていました。

──今回のようなクライムものではあるけど、コメディ要素もあるという作品では、芝居の温度感みたいなものをどう調整していくんですか。

最終的にフォーカスを当てようと思ったのは、高志の人間らしさですね。金塊を隠すくだりのところも、やっている僕自身は必死なんです。でもそれがどこかおかしく見える。この『マジカル・シークレット・ツアー』という作品自体、本人たちは本気なんだけど、それがどこか滑稽に見えるという部分が魅力だと思っています。クズと言われがちな役かもしれないけれど、僕自身はちゃんと人間として演じようと必死にやっていました。

──映画の中で和歌子たちはいろんなピンチに見舞われます。塩野さんが経験したピンチな出来事を教えてください。

僕、なくしものが多いんですよ。

──意外です。しっかりされているイメージでした。

もう全然ダメ(笑)。プレゼントでいただいたイヤフォンをバスの中で落としたことがあって。慌てて問い合わせ先に連絡したんですが、最初は「ない」って言われちゃったんです。それで、すごいショックを受けていたら、あとから見つかったと連絡が来て。そういう意味では、いろいろピンチはあるけど、最終的に救われることのほうが多いかもしれないです。

──堅実というお話をされていたので、ちゃんと抜けているところもあって逆に安心しました(笑)。

基本的には計画的だし、めちゃくちゃ慎重だし、石橋を叩いて渡る性格ではあるんですが、たとえば今日の夕飯なに食べようとか、そういうことに関しては頭が回らないんです。食べるものにこだわりがないというのもありますけど。普段から役中心の生活を送っているから、体を絞らないといけない役だったら太らないようにしようとか、そういうことに気をつけるだけで精一杯。

たぶん悩みすぎちゃうんですよね。だから、旅行に行っても計画通りにいかなかったらヘコんじゃうんですよ(笑)。で、残りの日程の間ずっと楽しくなくなっちゃう。そういうのがしんどくて、あんまり頭を使って考えたくないっていうのが正直なところです。

──じゃあ、今日の夜ご飯はどうやって決めるんですか。

歩いた先にあるものを食べるって感じです。なにを食べたいとかがない。スーパーに行って、目に入ったサラダを買うみたいな。とにかく頭を働かせず、あるものをって感じになりがちです。

──ではあともう一つだけ。人間は欲に走ると破滅に至るのだと実感させられる映画でした。人間はいろんな欲を持っていますが、今、塩野さんの中でいちばん大きな欲はなんですか。

旅行欲かもしれないです。どこかに行きたいんです。ただ、行きたいんですけど、こういう性格だから旅行の計画を組めない(笑)。

──見事なオチです(笑)。

いや、行きたいんですよ! 綺麗な景色を見たいなという気持ちは人並みにあるんです。ただ、いざ行こうとなって調べはじめると、「ここに行って、どうするんだ……」「なにをするんだ……」って行きたい気持ちが失せていくんです。だから、誰か代わりに計画を組んで僕を旅行に連れて行ってください(笑)。

場面写真・メイキング写真 ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

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作品情報

マジカル・シークレット・ツアー

©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

マジカル・シークレット・ツアー

2026年6月19日(金)公開
配給:アスミック・エース

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:有村架純
黒木 華/南 沙良
塩野瑛久 青木 柚/斎藤 工

監督:天野千尋
脚本:天野千尋 熊⾕まどか
主題歌:『ありあまる富』椎名林檎(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
製作幹事:murmur ⽇本映画放送
企画:カラーバード
制作プロダクション:エピスコープ

1995年1月3日生まれ、東京都出身。
2012年、デビュー。

2013年『獣電戦隊キョウリュウジャー』で立風館ソウジキョウリュウグリーン役を務め、その後ドラマ・映画・舞台と多方面にて活躍。
2024年大河ドラマ『光る君へ』で演じた一条天皇役が話題に。
近年の主な出演作に、ドラマ『無能の鷹』(24)・『魔物(마물)』(25)・『嘘が嘘で嘘は嘘だ』『未来のムスコ』(26)・『天狗の台所』シリーズ(23,24,26)、映画『ゴールデンカムイー網走監獄襲撃編ー』『SAKAMOTO DAYS』『マジカル・シークレット・ツアー』(26)など。
待機作に、7月11日放送スタート日本テレビ土曜ドラマ『告白ー25年目の秘密ー』、映画『ラブ≠コメディ』(7/3)・『すべて真夜中の恋人たち』(26年秋)など。
TVアニメ『あかね噺』では声優に初挑戦するなど、活躍の幅を広げている。

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