舞台で初共演中の2人が明かす、今の自分をつくる恩人の存在
田中圭×矢崎広と考える“兄弟もの”の魅力 20年来の先輩・後輩が初めて見つけた互いの共通点とは
2026.08.04 17:00
2026.08.04 17:00
兄と弟。そこには、言葉に形容できない特別な絆がある。
上演中の舞台『母さん、ラブソングです。』はそんな兄と弟の物語。かつてヒットを飛ばしたものの、今や落ち目のミュージシャンである兄・詩於を田中圭。元地銀勤めでマネージャーの真面目な弟・踊楽を矢崎広が演じている。
事務所(トライストーン・エンタテイメント)の先輩後輩であり、実は誕生日も血液型も同じという不思議な縁を持った二人。取材中も、自由な田中のトークを、矢崎が的確なツッコミで回収する。その姿は、まさに兄と弟のようだった。
初共演となる本作で、二人はどんなケミストリーを起こしてくれるだろうか。

違うなとも思ってないけど、似てるなと思ったことがない
──お二人の最初の出会いはいつですか。
田中 矢崎がトライストーンに入ってきたときだから、何年前だろ。もう20年近いんじゃないですか。
矢崎 僕の中で圭さんは、優しくて男気のある先輩。若い頃はよくご飯に連れて行ってもらいました。
田中 そうね。飲みながらよく「仕事どうしたらいいっすか」という話を矢崎がしていて、「わかんねえよ、俺も」みたいなことを僕も言ってました。
矢崎 毎回楽しかったです。圭さんがご飯に誘ってくださるときは、すごい急なんですよ。事前にということがあまりなくて。
田中 ないね。矢崎に限らず、基本、当日誘いなので。「空いてるなら来なよ」みたいな感じで声をかけることが多いです。
矢崎 当時、僕は結構遠いところに住んでいたので、呼ばれたら喜んで駆けつけていました。

田中 僕の中で矢崎は不器用。要領がいいタイプではないんだろうな、というイメージがあって。
矢崎 いや、そんなことはないですよ。まあ、そんな時期もあったと思いますけど。
田中 え? じゃあ、どういう人なの、君は。「矢崎さんってどういう人ですか?」って聞かれたら俺はなんて答えたらいいの。
矢崎 不器用というか、真面目なんだと思います。物事に取り組むにあたって、楽に入ることに恐怖がある。たぶんそれは舞台をやり続けてきた結果だと思いますけど。真摯に向き合わなきゃという気持ちがあって、それってつまりいわゆる器用なところから逸脱しなきゃいけないということだから。遠回りをしながら、一回恥をかくようなことをしながら正解に向かっていく。そのやり方のほうが僕は芯を食える気がするんですよね。
田中 あのね。今、言ってることが不器用なやつがやることだから。だから、俺の分析は合ってると思う。矢崎広は不器用です。
矢崎 えー!(笑)
田中 あとは、不真面目に憧れている真面目。
矢崎 それはその通りです。僕よりちょっと上の先輩たちは結構飄々としたタイプが多くて。小栗(旬)さんもそうだし、『リア王』でご一緒した(藤原)竜也さんもそう。やっぱりすごいんですよ、お二人とも。どこまでやっても全然追いつけない。その背中を見て憧れてきた世代として、そういう部分は否めないです。

──そんなお二人ですが、実は誕生日が同じ7月10日。血液型も同じO型です。ということは、大体の運勢占いで同じ結果になるはずなんですが、実際似ているところはあるのか、そうでもないのかでいくとどうでしょう。
田中 どう? 俺はわからない。違うなとも思ってないけど、似てるなと思ったことがないから、矢崎と。
矢崎 僕は似てないなと思っていますし、圭さんと出会ったことによって占いって当たってないんだなと思うようになりました。
田中 そうなの? 占い自体、見ることがないからよくわからない。
矢崎 だって、たとえば事務所でビンゴ大会をしたとしても、圭さんばっかり景品を持って帰ったりしてるので。運勢違うじゃん!って(笑)。
田中 いや、そんなことはないでしょう。確かにここ3年くらいはよく当たるようになった気がするけど。厄年だからかな?
矢崎 厄年だと、いいことも当たっちゃうんだ(笑)。
──実は他にも共通点ってありますか。MBTIが一緒とか。
矢崎 知ってます? MBTI。
田中 俺は緑(NF型)のやつ。
矢崎 一緒かも。俺、提唱者(INFJ)でした。
田中 あ、じゃあ違うわ。
矢崎 緑は間違いないんですよね。
田中 確か。

──緑だと、主人公(ENFJ)、広報運動家(ENFP)、仲介者(INFP)があります。
田中 あ、広報運動家だ! それが嫌で、もっといいやつがいいなと思って何回かトライしたけど、結局それになったんで、たぶんそうなんだと思う。
矢崎 僕は1回しかやったことないですけど、提唱者でした。
田中 1回じゃわかんないよ〜。しかも、それ、提唱者ちょっとカッコいいなと思ってやめちゃったでしょ?
矢崎 なんですかそれ(笑)。『ハリポタ(舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』)』の現場でみんながMBTIをやってたんです。で、僕がやったことないという話をしたら、その場でやらされて出てきたのが提唱者でした。
田中 それはあれだね。ちょっと『ハリポタ』に引っ張られちゃってるね。
矢崎 『ハリポタ』に引っ張られてる?
田中 提唱者って言いたいもん、俺も。俺が提唱者って出たらちょっと自慢しちゃう。
──田中さん的には広報運動家というネーミングが嫌なんですか。
田中 いや、なんかちょっと名前がダサくないですか、広報運動家って。
矢崎 まあ、言ってることはちょっとわかります。もっとカッコいいやつがあるじゃないですか。冒険家とか、エンターテイナーとか。
田中 そう! そういうのが良かった。だから、自分のことを広報運動家とは認めてません(笑)。
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