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INTERVIEW

最新主演作から紐解く、あけすけな素顔と長く愛される理由

「できない」を誤魔化さない。篠原涼子がプライドを手放して知った喜び

2026.06.23 18:00

2026.06.23 18:00

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ライブはいつでもどんと来いです(笑)

──最近少しずつ変わりはじめていますが、まだまだ日本のドラマは50歳以上の女性を主人公とした作品が多くありません。しかも、今回のような恋愛要素を含んだ作品となるとなおさらです。そういう状況の中で、こうして主演を務め上げたことにどんな思いがありますか。

ありがたいとしか言いようがないですね。だからこそ、こうして私に役を与えてくださったからには、責任を持って最後まで務め上げることはもちろんですが、私が演じることで何かグレードアップしたと思っていただけるようでなければいけないという思いはずっと感じていました。

『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』Season2より

──数多くの主演作がありますが、今も主演のプレッシャーというのは感じますか。

やっぱりありますね。特にそれを強く感じるのは、作品に入るときです。スタッフのみなさんの中に思い描いたキャラクター像というのがあると思うんです。クランクインって、みなさん一人一人のイメージに対し、私はこう思いましたという発表の場でもある。

演者にとって、スタッフのみなさんは最初の観客だと思っていて。みなさんの顔を見ながら、「これはありなんだ」とか「これはないな」というのを一つひとつ試しているんですね。力にもなるし、プレッシャーにもなるし、両方あるなって思います。

──ラブストーリーを演じられることについてはどうですか。

ありがたいですし、うれしいです。でも、今回は年齢が離れすぎていたので大丈夫かなっていう不安はありました。特に刑務官という役どころだったので、そのあたりの見え方は慎重にバランスをとりながら演じていったという感じですね。

──篠原さんといえば、髪もずっとロングじゃないですか。ある程度の年齢になると、女性は短くされることが多いので、こうしてずっと篠原さんがロングでいることに励まされる人もいると思います。

本当ですか。どうしよう。今日裏で、切ろうかなという話をしていたばかりなんですけど(笑)。

──あんまりショートのイメージがないですね。以前、CMでバサッと髪を切るのをやってらっしゃいましたけど。

今だから言えますが、そのときのショートのカツラがあまり似合っていなくて……(笑)。だからやるなら、やっぱり地毛ですね。ありがたいことに長いほうが似合っていると言っていただくことが多いので、なかなか切れなくて。私は一生短くできないのかなと思いつつ、イメチェンをしてみたいという願望はあります。

──それこそ女優さんの場合は役で切るということがあります。

そうなんです。だから、短い髪の役がありましたら、ぜひお願いします(笑)。役者は役でしか表現ができない。逆に言うと、やったもの勝ちがなんですよね。役を生きることがお仕事なので、いろいろと挑戦したいです。

──今回、鈴木雅之さんとコラボで主題歌を担当するなど、篠原さんには音楽という表現もあります。個人的には2023年のビルボードライブにも行かせていただきました。そしたら、市村(正親)さんが出てきて。

えー! 来てくださったんですか。そうなんです。お互いに近いタイミングでライブがあったのでそれぞれサプライズゲスト出演して、二人で歌いました。

──今後またライブをやりたいという気持ちはありますか。

もう私はいつでもどんと来いです(笑)。ただ、ライブができるほど歌う曲がないんですよね。カバーも流行っているので、他の方の曲をチョイスしてというパターンもありますが。いずれにせよ、まずは来てくださる方がいらっしゃれば、というところですね。

鈴木雅之 feat. 篠原涼子「Canaria」Music Video
(『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』主題歌)

──近年は、舞台にも定期的に出演されて。ファンのみなさんの前に直接立つ機会も増えてきたように感じます。改めて応援してくださる方と空間を共にできることに対してどんな思いがありますか。

やっぱりお客様と対話できるのは楽しいです。わかるんですよ、来てくださっている方々の眼差しが。みなさんの熱量を肌で感じられるのが生の良さ。だから、ついうるうるきそうになるんですけど、ここではいけないと思って必死にまぎらわせています(笑)。それくらい私にとっての強い味方というか、大切な存在です。

──では最後にちょっとライトな質問をさせてください。『パンチドランク・ウーマン』はこずえと怜治の脱獄劇ですが、篠原さんは今までお仕事をやっていて逃げたくなったことってありますか。

若いときはものすごく忙しくさせていただいて。家に帰っても、睡眠時間が15分ということもありました。あのときはちょっと逃げ出したかったですね。このまま外国に行ったらどうなるんだろうって考えたこともあります。もう今はそんなことはないですけど、あれを乗り越えられたおかげで、大抵のことは平気になりました。本当に若いからできたことだと思います。

──『パンチドランク・ウーマン』はいろんな嘘と裏切りが交錯します。篠原さん、嘘はお得意ですか。

ダイエットしているときは嘘をいっぱいついています(笑)。「昨日何食べた?」って聞かれて、本当はすっごい高カロリーなものを食べてるのに、ヘルシーなメニューを答えたりして。そういうのは全然ありますけど、すぐ嘘が顔に出るタイプなんですよね。つい笑っちゃう。で、見破られるんです。

何よりだんだん嘘をつくのが面倒くさくなるんですよね。だから、さっきお話ししたみたいに、できないことはできないって正直に言うようになりました。そう考えると、年々嘘をつかなくなったかもしれません。

──こずえにとって、脱獄は人生を懸けた大勝負です。篠原さんが最近勝負したことといえば?

私、すごい食べるのが好きなんです。この作品のお話をいただいた頃は、本当にぽっちゃりーので(笑)。これではこずえらしくないということで、ちょっと落としたんですけど、その間、おいしいごはんを我慢するのは勝負でしたね。

──じゃあ、クランクアップして思い切り好きなものを食べられたんじゃないでしょうか。

食べました! この10日間くらいずっと食べてます(笑)。そしたら、またちょっと太っちゃって。今日のために、昨日だけ食事を減らしてヨガに行って汗をたっぷりかいてきました。あとはもう髪の毛で(顔の輪郭を)隠してます。この取材の前に『DayDay.』の生放送があったんですけど、サイドの髪が揺れないように、なるべく顔を動かさないでいようと必死でした。糊で貼り付けたかったくらいです(笑)。

──本当に正直ですね。女優さんでここまであけすけに語ってくれる人はなかなかいないですよ。

本当ですか。原稿チェックのときに事務所からきっとダメ出しが来ると思います、ここの話はカットしてくださいって(笑)。

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