『山口くんはワルくない』ヒロインと共感する意外な素顔とは
髙橋ひかるにとっての“ピュアな人”。転機を振り返り語る、思いを言葉にする大切さ
2026.06.09 19:00
2026.06.09 19:00
関西弁全開でツッコミを入れたり、明るく笑う。女優・髙橋ひかる。ドラマや映画での演技が光る一方で、バラエティでの天真爛漫な姿を印象に持っている人も多いだろう。
そんな彼女が映画『山口くんはワルくない』で演じたのは、ヒロインとして恋に夢見る平凡な女子高生・皐。映画では、ムードメーカーや派手な同級生とは少し距離を置く皐とコワモテの転校生・山口くん、そこにイケメン男子・石崎も加わった恋のトライアングルが繰り広げられる。
皐と髙橋の持つ雰囲気は一見似ていないように感じるも、皐について髙橋は「気持ちがよくわかる」という。高校生役で挑む、大好きな王道ラブコメ。本作で彼女がつかんだもの、また皐との共通点とは──。

まっすぐに物事を捉えるのは、実はすごく難しいこと
──いきなりですけどこの取材の撮影中、Bezzyの担当編集者が着ているマリリン・マンソンのスウェットに反応されていたのに驚きました。
よく聴いていた時期があるんです。小学生のときYouTubeで音楽をいろいろ聴いていて、そのときに出会いまして。
──小学生で!? 小学生が聴くには、少し過激なような……。
そうですね、ちょっと過激でした(笑)。理解するのに必死でした。でもいい刺激をもらいました。
──マリリン・マンソンに限らず、聴いている音楽が生活や人生に影響をしているなと感じることはありますか?
音楽は心に影響しているなとすごく思っています。私はそのときどきで聴くものに偏りがあって。激しい音楽を聴くこともあれば、恋愛ものの作品中だったら恋愛の曲を聴くこともあります。特に作品中は音楽には支えられていますね。それこそ『山口くんはワルくない』の撮影期間中は、なにわ男子さんの曲を聴いていました。

──そんななにわ男子の楽曲を聴いて臨んだ映画『山口くんはワルくない』は、髙橋さんにとってどんな作品になりましたか。
すごくまっすぐでピュアなラブコメで、正直20代中盤になった今演じるのは難しいんじゃないかなと不安な気持ちもあったのですが、完成した映画を観て「監督を信じて、この作品の魅力を表現したいという一心で突き進んでよかったな」と思いました。編集によって監督の見えていた世界も見えて。これまでにないような漫画と映像の融合も魅力的な作品になったなと思います。
──不安だったとのことですが、とってもかわいかったです。
ありがとうございます。うれしいです。
──高校生役を演じるにあたって何か意識したことはあったのでしょうか?
『山口くんはワルくない』の世界が実際にあったとしたら皐はどんな子かなと、すごく考えました。考えていく中で「皐はきっと、黒髪で前髪はぱっつんで、レイヤーは入れないだろうな」と想像ができていって。あとは、原作と台本を読み込んで皐の言葉や行動を自分の体に染み込ませていきました。私自身の高校生時代はもうこの仕事をしていて、皐とは違う感覚だろうと思ったので、新しい角度から取り入れました。
──ご自身の高校生活とはまた違う高校生をインプットしていったんですね。
はい。そういう意味では、原作ものは資料がたくさんあるので助かりました。原作のなかで「この皐の表情、素敵だな」とか「この感じ好きだな」と思うものをたくさん自分のなかに入れていくことで、新しい発見もたくさんあって。皐はすごくまっすぐで純真で、斜に構えたりせずにまっすぐに物事を捉える。だけど、それって実はすごく難しいことで。そんな皐を演じられたことは、とても貴重な機会でした。こういうチャレンジは今後も続けていきたいなと思いました。
──篠原皐をどのような人物と捉えて演じたのか、もう少し聞かせていただいてもいいですか?
人はいろいろなことを経験していくと、起きたことや聞くこと・見るもの全部に素直じゃない気持ちも入ってしまうと思うんですが、皐は山口くんをはじめ、相手としっかり向き合うんですよね。ちゃんと人と向き合う子、相手の言葉を信じる子だなと思いました。だからこそ山口くんの魅力にも気づいていくわけですし。なのでちゃんと物事と向き合うというところは大切にしました。

──では、演じるなかで難しかったことやチャンレンジングだったなと思うところはありますか?
難しかったことではなく、楽しかったことなんですが、皐の脳内のシーン。この作品ならではのチャーミングな表現で、演じていて楽しかったです。
──脳内のシーンは演じるの楽しそうですよね。
そうなんです! だって普段だったら脳内に収めているものを、実際に声や表情に出していいわけですから。ラブコメならではだなと思いました。私はもともとラブコメが大好きなので、演じられてうれしかったです。
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