2026.08.13 17:30
2026.08.13 17:30
「長い反抗期」を経験しておいて良かった
──今作は、ボニーたち女子の友達関係の物語が中心になっているのがとても印象的でした。広瀬さんご自身は子供の頃、友達との関係の中で「無理をして周囲に合わせようとする」ような経験はありましたか?
それが、私は小さいころから「1人でいる自分がかっこいい」みたいなタイプで、本当に変わった子どもだったんです(笑)。あまり友達がいなくてもいいし、1人確実な親友がいたので、その子さえ分かってくれてたらいいじゃん、みたいな。もちろん「みんなが持ってるから私も欲しい」とか、そういう周りに合わせたい思いも少なからずあったんですけど、諦めも早かった、みたいなところはありました(笑)。

──それはいつ頃からそうだったんでしょうか?
中学生……? いや小学生とか、保育園とか、小さい頃からずっとそうでした。なんか、周りがあまり気にならなかったんです。我が強すぎたのかな(笑)、周りに合わせようとかは思わなかったです。そもそも、女の子っぽくなかったかも。とにかく活発だったので。
──そんなに活発だったんですか。
活発でしたし、じっとできない子でした。保育園でもお昼寝の時間にずっと起きてて「寝なさい!」って怒られる、みたいな。
──そういう幼少期からの活発さは、今でも共通している部分はありますか?
全然ありますね(笑)。
──そういう印象です(笑)。でも、以前はお仕事のことで悩まれていた時期もあったとお伺いしました。
20代前半には「闇堕ち」してた時期もありました(笑)。いや、もういろんなことが不安定で、この仕事も続けたいのかもわからないし、やりたいこともわからない……とにかく「何もかもがイヤ」という時期があったんです。お仕事に関して、ずっと「長い反抗期」が続いてたので……でもあの時期はああなるしかなかったなとも思うし、経験しておいて良かったなと今では思ってます。

──その「闇堕ち」から脱出するきっかけはなんだったんですか?
当時、仕事関係で「言いたくても言えないこと」があったときに、携帯メールの文章でまとめて書いていたことがあったんです。それを送信するかどうか悩みながら、送信せずそのままだったんですけど……そうしたら、横で見ていた友達が勝手に送信しちゃったんですよね。
──送信されてしまった!
うわーっ! て焦りましたし「終わった……」って思いました(笑)。でも、そこで初めて相手に本音が伝わった感があったんです。私がそう思ってることを、相手の方は知らなかったんです。そのことがきっかけで、ようやく本音で話すことができた……という経験がありまして。そこから、相手にはきちんと話さないと伝わらないし、言いたいことは言わないと、辛くなったり、苦しくなってしまうのは自分だな、というのがわかったんです。
──そこから「言いたいことは言う」スタンスになったと。それまでと比べて楽になってきたのでしょうか?
そうです。自己犠牲、やめました(笑)。そもそも私は、人に思いを伝えるのが本当に下手くそなんです。いまだに下手くそな瞬間もありますけど、そこはだんだんと学びまして。勢いでバーっと言いたいことを言ってしまうことも大事ですけど、いったん言い方を考えよう、ということも増えてきましたし。
──そこはもう、キャリアとともに培ってきたものが大きいと。
そうです。言いたいことだったり、できることだったり、こう「ここは削っていこう」とか、「ここにこれを付け足していこう」とか、「自分の形」をちゃんと作れるようになってきているな、とは思うんです。そういう意味では、自分ではいい年の重ね方をしてるんじゃないかな、と思ってます。

スタイリング:沢田結衣(UM)



