重岡大毅との共演裏話や推し談義で迫る、最旬23歳の素顔
心の健康にいいのは、好きなものを摂取すること。原菜乃華が現場で輝き続けられる理由
2026.09.22 18:00
2026.09.22 18:00
お芝居について語るときは、落ち着いた口調で冷静に自分を分析する聡明さを持ちながら、好きなことに話が及ぶと一転してオタク特有の早口に。その等身大の姿が、同世代の女子たちが彼女に共感を寄せる理由の一つだ。
『すずめの戸締まり』で脚光を浴びて以来、次世代トップ女優の道を邁進する原菜乃華。9月11日より公開中の映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』で演じるのは、意図せぬ形で殺人を犯してしまった女子高生・初海幸来だ。窮地の妹を救うために、兄・航が生成AIを使って事件の隠蔽を工作する、まさに現代にふさわしい完全犯罪サスペンスが誕生した。 今後も出演作が控えるなど、多忙な毎日を送る23歳の支えとなるのは、大好きな母とアニメ。「好き」の力こそが、輝きを増す原菜乃華の原動力だ。

母みたいなお母さんになりたいです
──映画を拝見しましたが、原さんの演じる幸来が人を殺したという罪を背負うところから物語が動き出していきます。心情的にも追い込まれるシーンが多かったと思うのですが、演じていていかがでしたか。
そうですね。おっしゃる通り、序盤からずっと追いつめられている役だったので、その分、罪を犯す前、普段の幸来がどういう人物かということをちゃんと自分の中に持って演じたいなと意識していました。
──それは、台本に書かれていない幸来を想像するというようなことですか。
衣装合わせのときに監督から「きっと幸来はこのアニメが好きだと思う」と1本の映画を教えてもらったんです。『2分の1の魔法』という作品なんですけど。それを観たときに、そうか、幸来ってこういう女の子なんだなと役がすとんと落ちてくるものがあって。この感覚をうまく言葉で説明はできないんですけど、私が幸来という役を深める上ですごく参考になりました。
あとは、「こういう雰囲気のサスペンスにしたいんだ」とホラー系の映画も1〜2本紹介していただいて。監督の頭の中を共有している感覚になれたというか、言葉で説明してもらうよりも、私にはわかりやすくて、いいヒントになりました。
──原さんは普段から役を掴む上で、どのプロセスを一番大事にしていますか。
いちばんは事前準備ですね。ただ、どれだけ頭の中で準備しても、現場に行ってみないとわからないことがほとんど。結局は(クランク)インした初日に掴めるもののほうが多いのかなという気もします。
──本作のインはどのシーンからでしたか。
序盤の学校のシーンからでした。あそこが今回の映画の中で、唯一、幸来がなんでもない日常を過ごしている場面なんです。そこから始められたのは、その後の幸来の気持ちを辿っていく上でも良かったなと思います。
──ではいちばん大変だったシーンは?
廃工場のシーンです。すごく寒かったんです。なので、カイロを22枚貼ってました(笑)。全身貼りまくって、そのまま本番だったので、もしかしたらだいぶ着膨れしているかもしれないです。

──航は、幸来を守るために必死になってくれる優しいお兄ちゃんです。原さん自身は、航にどんな印象を抱きましたか。
言葉が多いわけではないけれど、幸来を愛していることが行動からまっすぐ伝わるいいお兄ちゃんだなと思いました。いつも冷静で、幸来を守らなくちゃという強い使命感を持っている。とても頼りがいのあるお兄ちゃんだからこそ、幸来はいい意味で甘えて生きてこられたんだろうなって。
──そんな二人が、完全犯罪を計画していきます。
たぶんこれまでもお兄ちゃんに頼ったらなんとかしてもらえるという経験が幸来の中であったんだと思います。幸来は明るくていい子ではあるけど、まだ17歳。やっぱり年相応の甘えとかズルさもあると思うし。こういうことがあったらついお兄ちゃんに頼っちゃうだろうなというのは私も理解できたので、二人の選択についてはわりとすんなり受け入れられました。
──そんな航を演じた重岡大毅さんの印象をお聞かせください。
すごく明るくて、太陽みたいな方でした。初日からたくさん話しかけてくださったんです。おかげで一気に距離が縮まりましたし、そういうところも含めて、広い視野で現場を見ている頼もしい方だなと。私の話すことにやんややんやとツッコんでくださって、本当にお兄ちゃんがいたら、こんな感じなのかなって思いました。

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──原さん自身はお兄ちゃんがいたらと思ったことはありますか。
ないです(笑)。
──じゃあ今回擬似体験してみて、お兄ちゃんの良さを感じるところはありましたか。
重岡さんはよく現場でいじってくださるんですね。たとえば、私がアニメが好きなんですという話をしたら、そこから何かあるたびに「またアニメばっか観てるの?」って愛のあるからかいをしてくださって。そういうところがリアルなお兄ちゃんみたいでいいなと思いました。そんな何気ないやりとりの中で生まれた空気が作品に乗って、映画の中でもすごく兄妹らしい雰囲気が出ていたので、そこはもう重岡さんのおかげです。
──ちなみに、重岡さんに何か布教はしたんですか。
しました! 当時、というか今もなんですけど、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』に激ハマりしていて。いきなり布教しても尺が長いものだと、なかなか観てもらえなさそうじゃないですか。でも、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』は1話の尺が3分30秒くらいのショートアニメなので入りやすいかなと思って、「これならいけるかな?」とオススメしました(笑)。

──幸来にとっては、航が何かあったときにSOSを出せる相手でした。原さんにもそんな人はいますか。
家族ですね。特に母にはなんでも話します。ちょっと友達みたいな感覚なんですよ。人と話すときって、頭の中で「こういう言い方をしたら誤解されるかな」とか言葉を選ぶと思うんですけど、母にはそのセンサーはあまり働かなくて、気にせずしゃべれちゃう。たぶん母はいつでも味方でいてくれるという安心感があるからだと思います。
──お母様はどんな方ですか。
柔らかくて、女性らしくて、“お母さん!”という感じです。こんなお母さんになりたいなと思わせてくれる、愛に溢れた人。
あまり悩みを相談するというわけではないんですけど、母がいつまでも少女みたいな感覚を持ち合わせているからか、話していて楽しいんです。母と話しているだけで、いつの間にか気持ちが明るくなっている。そんな母の存在に日々助けられています。
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