Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

INTERVIEW

新体制始動から新アルバムまでを1万字インタビューで総括

成長の真価はこの一作に、BiSが手にした主体性

2024.03.07 18:00

2024.03.07 18:00

全ての画像・動画を見る(全26点)

シオン、イコ、クレの声は儚い曲に合う

──個人的に面白かったのが、fOULプロデュースの「悲しみを纏う男たちの行進」で。酔っぱらったような節回しとか、どうやって作ったんだろう?って気になってすごいリピートしちゃったんですよね。

トギー 谷口(健)さんがそのときにしかできない音程と歌い方で録ってくださっていたのを仮歌としてもらってたので、そのノリで私たちも歌ったらこうなっちゃいました(笑)

ナノ3 絶対この音程みたいなのがなくて、自分の思うまま熱く歌ったらこうなったみたいな感じで、仮歌とちょっと変わってる部分もありますね。

トギー そもそも「音程気にすんな!」って言われて。

ナノ3 好きに歌っていいよって。

ヒューガー 上がるか下がるかって感じだったよね。

イコ 音程を気にしないで歌うのがロックだから、自分らしく歌うのがロックだからっておっしゃってました。

トギー これ絶対最初にレコーディングしたいって思って駆け込みました(笑)。

ナノ3 空気感を作ってくれ!みたいな。

トギー そしたらおもろい歌が録れて。初めて出したよ、こんな声。出ると思わなかった。シオンはレコーディングウケた?

シオン おもろかった。

トギー うちはシオン笑ってくれてるかなって思いながら歌ってたよ。

全員 (笑)

ヒューガー モニターで歌ってるの映ってて、思い思いに身振り手振り交えながら歌ってておもしろかったです。私は腕を振り上げたり、拳を飢えに挙げたりして士気を高めてました。

──ライブでどういう形になっているのか気になります。音程もあってないようなものとなると、1日1日で変わっていくのかなと。

トギー そうですね。変えていいから、この曲に関しては音源どおりに歌う必要もないなって思っていて。だからその日のBiSが見えたらいいなって思いますね。新しいBiSがまた見れるんじゃないかと思います。

──フルカワユタカさんの「LAZY DANCE」もめちゃくちゃ好きでした。「なまえをよんで」は今までのイメージに則した感じもありましたね。フルカワさんは歌えるし、ギターも弾けるし、ロックスターな方ですよね。レコーディングのときもロックスターでしたか?

トギー  ロックスターでしたね。顔からロックでした。だから私もフルカワさんの振る舞いを目指したい。「どうも、スターです」って。まあフルカワさんはそんなことは言っていなかったですけど(笑)。

ヒューガー さっき「なまえをよんで」が今までの感じに則してるっておっしゃってくださったと思うんですけど、フルカワさんはあえて私たちの曲を聞かずに作ってくれたらしくて、それでこんなに私たちにぴったりっていうか、気持ち込めて歌える曲を作ってくださって本当にロックスターだなって思いました。

なまえをよんで / BiS 新生アイドル研究会 [DANCE ViDEO]

──この2曲のレコーディングはテンションでいけた感覚でした?

イコ はい! 明るい曲だったので、どっちも緊張する間もなく楽しく歌えました。

クレナイ 「LAZY DANCE」は結構高かったから、もうめちゃくちゃ苦戦して。あと音程が上下に流れるところがすごい苦手だから、そこも苦戦しました。

トギー 息を切らずに音程変えるのをいつも苦戦してるよね。

クレナイ いまだに苦戦中です。

──明るいロックナンバーもありつつ、Age Factory提供の2曲「R.U.N」「Sakura」はその疾走感とロック感にすごい儚さと切なさが同居してる感じがあって、それも新たなチャレンジだったかなと思いました。

トギー 確かに儚さが出ている曲ってBiSにあんまりなかったような自覚があります。特に「Sakura」が儚いロックだなと思っていて。イコの落ちサビのところが好みなんですけど、音程とかメロディーとかイコの声が合わさって儚く聞こえているのかなっていうか、このメンバーの声だから儚いように感じるのかなって思います。新しく入ってきたシオン、イコ、クレの声がめっちゃハマってるなって、お気に入りです。

ヒューガー めっちゃ共感。シオンめちゃいいって思った。

トギー どう? 自覚なかった?

シオン うーん……(笑)。

ヒューガー シオンとクレの女性っぽい感じ? キュって心を掴めるような、キュンとする声が合ってるなって思いました。

クレナイ 歌詞に「近づくわ」とか女性らしさがあったので、意識したかもしれないです。

トギー 確かにヒューガーが言ったら「近づくわなー」って大阪になっちゃう(笑)

ヒューガー そこにクレの持ってる可愛らしい部分がめっちゃ出てるなって思います。

ナノ3 歌割りも変わったもんね。1サビが後ろの音が静かな感じで、2サビがちょっと激しく上がっていく感じになっているんですけど、最初の歌割りは1番が私とクレかシオンだったのが、1サビの音とクレとシオンの声が合うから変わって、2番にトギーと私になりました。

──それは清水エイスケくんのディレクションで?

トギー Age Factoryのみなさんディレクションに関わってくださっていて。

──桜ソングが来たのは嬉しかったですか?

トギー 初めてですね! 季節感がある曲があまりないので。“桜ソングプレイリスト”とかに入らないかな?

ヒューガー 桜って聞くと名曲がいっぱい出てくる感じがしますよね。

ナノ3 桜って調べて、並んでこの曲があって、たまたま聴いてくれたらめっちゃ嬉しい。絶対、“桜”“卒業”って調べるよね!

“Sakura” Produced by Age Factory [OFFiCiAL MUSIC ViDEO]

次のページ

がんばった後の自分へのご褒美は?

全ての画像・動画を見る(全26点)

作品情報

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』初回生産限定盤

『NEVER MiND』初回生産限定盤ジャケット

『NEVER MiND』初回生産限定盤ジャケット

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』初回生産限定盤

2024年2月28日(水)発売
CD+Blu-ray+写真集
CRCP-40675/¥6,500円
・スリーブ付きトールサイズデジパック仕様
・写真集50P

収録内容

【CD】
1. R.U.N ※Age Factoryプロデュース
2. STiLL BE CHiLD ※AxSxEプロデュース
3. Olenimorph, Ole ※中村弘二プロデュース
4. イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
5. LAZY DANCE ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
6. なまえをよんで ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
7. 青風 ※中村弘二プロデュース
8. 僕の目を見つめて 君の世界になりたい ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
9. 悲しみを纏う男たちの行進 ※fOULプロデュース
10. Sakura ※Age Factoryプロデュース
11. NO CHOiCE ※AxSxEプロデュース

【Blu-ray】
2023.11.2 「INCREDIBLE BiS TOUR」FiNAL@Zepp Haneda フル収録

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』通常盤

『NEVER MiND』通常盤ジャケット

『NEVER MiND』通常盤ジャケット

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』通常盤

2024年2月28日(水)発売
CDのみ
CRCP-40676/¥3,300円

収録内容

1. R.U.N ※Age Factoryプロデュース
2. STiLL BE CHiLD ※AxSxEプロデュース
3. Olenimorph, Ole ※中村弘二プロデュース
4. イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
5. LAZY DANCE ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
6. なまえをよんで ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
7. 青風 ※中村弘二プロデュース
8. 僕の目を見つめて 君の世界になりたい ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
9. 悲しみを纏う男たちの行進 ※fOULプロデュース
10. Sakura ※Age Factoryプロデュース
11. NO CHOiCE ※AxSxEプロデュース

イベント情報

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

2024年
・5月5日(日)[東京]Spotify O-Crest
 open/start 16:00/17:00
・5月12日(日) [埼玉]HEAVEN'S ROCK SAITAMA SHINTOSHIN VJ-3
 open/start 16:00/17:00
・5月14日(火) [東京]代官山UNIT
 open/start 16:00/17:00
・5月19日(日) [茨城]水戸ライトハウス
 open/start 16:00/17:00
・5月25日(土) [神奈川]F.A.D YOKOHAMA
 open/start 16:00/17:00
・5月26日(日) [千葉]千葉LOOK
 open/start 16:00/17:00
・5月31日(金) [東京]Spotify O-Crest
 open/start 16:00/17:00
・6月1日(土) [栃木]HEAVEN'S ROCK USTUNOMIYA VJ-2
 open/start 16:00/17:00
・6月8日(土) [群馬]前橋DYVER
 open/start 16:00/17:00
・6月9日(日) [東京]代官山UNIT
 open/start 16:00/17:00

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

トギー、ナノ3、ヒューガー、イコ・ムゲンノカナタ、クレナイ・ワールズエンドからなるアイドルグループ。

2010年にグループ結成し、全裸PVを始めとする破天荒なプロモーションで世間を賑やかす。目標の“日本武道館”ワンマンを諸事情により断念し、2014年に横浜アリーナで解散。その後、再結成をするも2019年5月11日にマイナビBLITZ赤坂ライブにて2度目の解散。第3期BiSオーディションを実施し、応募総数2,000名を超える中、音楽活動経験がない“素人”だけで構成された第3期BiSの活動がスタート。活動開始半年間で、“モザイクMV”、“200km駅伝”、“24時間ライブ”等、BiS伝統の過激な企画を経験しながらフルアルバム3枚/EP2枚/シングル3枚をリリースし、音楽業界に大きなインパクトを与え続けている。コロナ禍でも、ゲリラでの新曲発売や同楽曲を101回連続でパフォーマンスするドキュメンタルMVを公開するなど、泥臭くもエモーショナルな活動を展開。“日本武道館”という夢の続きは第3期BiSに託される。

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

  • "光"と”桜”のコントラストが美しい映像に BiS、ニューアルバムよりAge Factoryプロデュース曲「Sakura」MVを明日夜プレミア公開

    2024.02.21 19:00

    BiSが、2月28日(水)にリリースするメジャー3rdアルバム『NEVER MiND』より「Sakura」のミュージックビデオを明日2月22日(木)20時にYouTubeでプレミア公開する。 本日2月21日(水)より先行音源配信がスタートした「Sakura」は、奈良発のロックバンドAge Factoryが初めて他アーティストへのプロデュースを手がけた楽曲。MVは先日公開された「STiLL BE CHiLD」から引き続き、映像ディレクターの大久保拓朗がディレクションを担当しており、”光”と”桜”のコントラストが美しい映像となっている。 アルバム『NEVER MiND』には<a href="https://bezzy.jp/2024/02/40862/">…

    #Age Factory#BiS

  • 様々なMVを手掛ける大久保拓朗がディレクション BiS、メジャー3rdアルバムよりAxSxEプロデュース曲「STiLL BE CHiLD」MVをプレミア公開

    2024.02.15 18:00

    BiSが、2月28日(水)にリリースするメジャー3rdアルバム『NEVER MiND』に収録される「STiLL BE CHiLD」のミュージックビデオを2月16日(金)20時にYouTubeにてプレミア公開することを発表した。 2月14日(水)に音源配信がスタートした「STiLL BE CHiLD」は、活動休止中のNATSUMENのギタリストAxSxEがプロデュースした楽曲。そのMVは、様々なアーティストの作品を手掛けている映像ディレクターの大久保拓朗がディレクションを担当した。 BiSは先日、アルバム『NEVER MiND』のアートワークと収録楽曲のプロデューサー陣を一挙に発表。AxSxEの<a href="https://bezzy.jp/2024/02/40638/">…

    #AxSxE#BiS

  • レコーディング模様やライブ映像使用した動画が公開 BiSの新アルバムに”ナカコー”参加、24時間イベントで初披露された「青風」など2曲プロデュース

    2024.01.10 20:00

    BiSが2月28日にリリースするオリジナルアルバム『NEVER MiND』に収録される2曲を中村弘二がプロデュースしていることが明らかになった。 ”ナカコー”こと中村弘二がプロデュースした楽曲は、1月4日・5日に代官山UNITで開催された24時間イベント「CLOSE ENCOUNTERS OF THE THiRD BiS」で初披露された「青風」と「Olenimorph, ole」の2曲。 作詞は様々なアーティストのプロジェクトに参加しているトラックメーカー/ラッパーのabelestが担当し、作曲を中村弘二/abelestが担当した。併せてレコーディング模様や「青風」のライブ映像を使用した動画も<a href="https://bezzy.jp/2024/01/38912/">…

    #BiS#ナカコー#中村弘二

  • 現体制を振り返るアルバム告知映像も公開 BiSの新アルバムタイトルが『NEVER MiND』に 初回盤BDにはZepp Haneda公演をフル収録

    2023.11.21 20:00

    BiSが来年2月リリースを予告していたオリジナルアルバムのタイトルが『NEVER MiND』となり、発売日が2月28日に決定した。 今作は、第3期BiSとしては2020年2月5日にリリースしたメジャー2ndアルバム『LOOKiE』以来、約4年ぶりのアルバム。詳細については順次発表されていく予定だが、初回生産限定盤には11月2日に東京・Zepp Hanedaで開催された全国ツアー「INCREDIBLE BiS TOUR」のファイナル公演がフルで収録される。 また、BiSからは今回の発表と共に現体制を振り返ることができる映像も公開されている。

    #BiS

  • 激動の1年を経て6人で迎えた待望の新作リリース 生きる実感と日々成長、新体制BiSの素直な向上心

    2023.07.14 18:00

    お客さんと歌で会話できてるようで楽しい ──こういった“デジタルロック”のような音楽性はBiSの中であんまり表現してこなかったですよね。トギーさんとナノ3さんは、今回の曲はどういう風に感じましたか? トギー 初めてだったので、レコーディングの時に本当に苦戦しました。声を張る歌しかほぼやってなかったので、ささやき声や優しく歌うパートが未知でした。レコーディング中にこういう風に歌ってほしいというディレクションがあったので、練習しました。 ナノ3 その場で直して。めちゃくちゃ難しかった。 トギー 私のわがままにも付き合ってもらって、時間をかけて録らせていただきました。 ナノ3 「イーアーティエイチス<a href="https://bezzy.jp/2023/07/28708/">…

    #BiS#インタビュー

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube

SERIES & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube