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INTERVIEW

新体制始動から新アルバムまでを1万字インタビューで総括

成長の真価はこの一作に、BiSが手にした主体性

2024.03.07 18:00

2024.03.07 18:00

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新体制になり間もなく1年、満を持して世に放たれたBiSのメジャー3rdアルバム『NEVER MiND』は紛れもない大傑作だ。アイドルソングの域を優に超えた楽曲クオリティ、格段に向上した各メンバーの表現スキル。それもそのはず、今回プロデュースに迎えたのはAge Factory、AxSxE、fOUL、中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)、ナカコーこと中村弘二、フルカワユタカ(DOPING PANDA)と列挙するだけで壮観な顔ぶれだ。そしてBiSのメンバーは彼らが求める世界観に喰らいつくように自らの限界を打ち破った、そんな逞しさと気合いが詰まった作品になっている。

今思うとその“はじまり”だったかもしれないシングル『イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム』振りのインタビューで語られた言葉は、苦難で幕を開けた2023年の総括とこの先の未来図について。BiSの物語はまだまだこれから、そう確信できる快作を聴いてその心に触れてほしい。(※このインタビューは1月末に実施。本記事の公開直前にシオンエピックの脱退が発表されたが、5人はこの時の想いのままさらに強くなって前に進もうとしているはずだ。)

(上段左から)イコ・ムゲンノカナタ、シオンエピック、
クレナイ・ワールズエンド(下段左から)ヒューガー、ナノ3、トギー

夢が「BiSを大きくしたい」に変わった

──新体制になって走り抜けてきて1年だったと思いますが、2023年はどんな1年でしたか。

トギー 去年はまず脱退があって……(笑)振り返るとあっという間だったし、毎日目の前のことに精一杯な1年間だったなと思っています。やっと今、未来のことも考えれるようになってきた時期なので、なんとか頑張った1年でした。

ヒューガー 私は一昨年の11月に加入して、右も左もわからないまま「うわあ……!」ってなってた時期もあったんですけど、3人と出会えて6人でスタートするってなって。「新体制のBiSを応援していくよ」っていう研究員ともたくさん出会えた1年でした。悩むことたくさんあったんですけど、いろんなレコーディングも取り組ませてもらってすごく充実した1年だったなって思います。

ナノ3 新体制が始まって、1年を通して私たちもまだまだな部分がめちゃくちゃあって。でもお客さんも今の新しいBiSを応援してくれているし、研究員と一緒にいろんなものを作り上げてきた1年だったのかなって思っています。それがあって今回またアルバムを出せること、このメンバーでの曲が増えることは嬉しいことだなって思っています。

クレナイ・ワールズエンド 加入して、最初は助けてもらいながら楽しいだけでやってたんですけど、後半になってからはだんだん考えることがすごい増えて、悩むことも増えて、ぶつかり合うことも増えて、チームとしてようやくまとまって。みんながしっかり考えて行動することができるようになってきて、成長できた1年だったなって思います。

イコ・ムゲンノカナタ 去年の1月に合宿オーディションに行くことが決まって、その合宿から今まで本当にあっという間でした。今までずっとBiSに入りたいっていう夢を持っていたんですが、合宿が終わって加入してから「BiSを大きくしたい」っていう夢に変わった1年でした。

シオンエピック 振り返ると加入したことがめちゃくちゃ前に感じるし、短期間にいろんなことをできてよかったなと思います。

クレナイ・ワールズエンド、トギー

──会話をしながら今のグループ像を作り上げていったんですか?

トギー ライブかな? 私の体感でいうと、支え合いですかね。どうしても支え合わなきゃいけないときってあるじゃないですか。健康面もそうだし。そういうときにこそメンバーがいることのありがたみっていうか、6人いるからこそ自分が抱えるものを6等分できてるなっていうのを感じています。ライブ直前になって、うちがハグ求めたときあったじゃん? 自分だけで頑張ってないっていうのを実感しました。

ヒューガー 結局そういうことがあったら、会話することにつながる感じがするので、コミュニケーション取っているときは感じますね。深まっているって。

イコ 加入して初めてのツアーでは、全部先輩3人に任せてたんですけど、2回目のツアーから自分たちでもMCとかやってみようってなって、その中で相談することもあって、コミュニケーションの場が増えたというか、話すきっかけがたくさんできました。

イコ・ムゲンノカナタ、ヒューガー

──ライブ映像を見返して「ちょっとずつ変わってるな」みたいな感覚もありますか。

ナノ3 シオンは映像見なくても、写真だけでもステージから落っこちそうなくらいいつも前のめりな感じになってるから、変わってるんじゃないかなと思ってます。

トギー 言われてますけども(笑)。

シオン 最初の頃の自分はいないです。

全員 (笑)

シオン いい意味で消えかかってます。単純に体力がついたのもあるし、前を見るのが楽しいです。

ナノ3 下向いてたもんね、頭頂部が見えるくらい(笑)。

シオンエピック、ナノ3

──前を見れるようにもなったし、それを楽しめるようになったし、背負えるようになってきた?

シオン 最初から楽しかったんですけど、顔に出なさすぎて……。「笑顔がいいね」とか1回も言われたことなかったんですけど、ちらほら聞くようになりました。

トギー 最初からよかったよ!

ナノ3 みんなに見えてなかっただけだよね。

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すぐそばで感じる新メンバーの成長

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作品情報

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』初回生産限定盤

『NEVER MiND』初回生産限定盤ジャケット

『NEVER MiND』初回生産限定盤ジャケット

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』初回生産限定盤

2024年2月28日(水)発売
CD+Blu-ray+写真集
CRCP-40675/¥6,500円
・スリーブ付きトールサイズデジパック仕様
・写真集50P

収録内容

【CD】
1. R.U.N ※Age Factoryプロデュース
2. STiLL BE CHiLD ※AxSxEプロデュース
3. Olenimorph, Ole ※中村弘二プロデュース
4. イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
5. LAZY DANCE ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
6. なまえをよんで ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
7. 青風 ※中村弘二プロデュース
8. 僕の目を見つめて 君の世界になりたい ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
9. 悲しみを纏う男たちの行進 ※fOULプロデュース
10. Sakura ※Age Factoryプロデュース
11. NO CHOiCE ※AxSxEプロデュース

【Blu-ray】
2023.11.2 「INCREDIBLE BiS TOUR」FiNAL@Zepp Haneda フル収録

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』通常盤

『NEVER MiND』通常盤ジャケット

『NEVER MiND』通常盤ジャケット

BiS MAJOR 3RD ALBUM『NEVER MiND』通常盤

2024年2月28日(水)発売
CDのみ
CRCP-40676/¥3,300円

収録内容

1. R.U.N ※Age Factoryプロデュース
2. STiLL BE CHiLD ※AxSxEプロデュース
3. Olenimorph, Ole ※中村弘二プロデュース
4. イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
5. LAZY DANCE ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
6. なまえをよんで ※フルカワユタカ(DOPING PANDA)プロデュース
7. 青風 ※中村弘二プロデュース
8. 僕の目を見つめて 君の世界になりたい ※中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)プロデュース
9. 悲しみを纏う男たちの行進 ※fOULプロデュース
10. Sakura ※Age Factoryプロデュース
11. NO CHOiCE ※AxSxEプロデュース

イベント情報

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

2024年
・5月5日(日)[東京]Spotify O-Crest
 open/start 16:00/17:00
・5月12日(日) [埼玉]HEAVEN'S ROCK SAITAMA SHINTOSHIN VJ-3
 open/start 16:00/17:00
・5月14日(火) [東京]代官山UNIT
 open/start 16:00/17:00
・5月19日(日) [茨城]水戸ライトハウス
 open/start 16:00/17:00
・5月25日(土) [神奈川]F.A.D YOKOHAMA
 open/start 16:00/17:00
・5月26日(日) [千葉]千葉LOOK
 open/start 16:00/17:00
・5月31日(金) [東京]Spotify O-Crest
 open/start 16:00/17:00
・6月1日(土) [栃木]HEAVEN'S ROCK USTUNOMIYA VJ-2
 open/start 16:00/17:00
・6月8日(土) [群馬]前橋DYVER
 open/start 16:00/17:00
・6月9日(日) [東京]代官山UNIT
 open/start 16:00/17:00

BiS ツアー「We Gotta Go BiS TOUR」

トギー、ナノ3、ヒューガー、イコ・ムゲンノカナタ、クレナイ・ワールズエンドからなるアイドルグループ。

2010年にグループ結成し、全裸PVを始めとする破天荒なプロモーションで世間を賑やかす。目標の“日本武道館”ワンマンを諸事情により断念し、2014年に横浜アリーナで解散。その後、再結成をするも2019年5月11日にマイナビBLITZ赤坂ライブにて2度目の解散。第3期BiSオーディションを実施し、応募総数2,000名を超える中、音楽活動経験がない“素人”だけで構成された第3期BiSの活動がスタート。活動開始半年間で、“モザイクMV”、“200km駅伝”、“24時間ライブ”等、BiS伝統の過激な企画を経験しながらフルアルバム3枚/EP2枚/シングル3枚をリリースし、音楽業界に大きなインパクトを与え続けている。コロナ禍でも、ゲリラでの新曲発売や同楽曲を101回連続でパフォーマンスするドキュメンタルMVを公開するなど、泥臭くもエモーショナルな活動を展開。“日本武道館”という夢の続きは第3期BiSに託される。

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    #BiS

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    「これから先もいっぱい活動して、みんなで頑張っていきたい!」決して優等生コメントを狙ったわけじゃないトギーの言葉は、良いニュースも、そうでないニュースもあった1年を乗り越え、ようやく新曲リリースを迎えたBiSがファンと自分たち自身に伝えたい100%の気持ちと思えた。2022年10月のヒューガー加入後、2名が脱退。今年3月のWACK合同オーディションで3名が加入し、6人となったBiS。全員に言えることだが、新メンバーも一度のインタビューでは計り知れない可能性とキャラクター性に溢れている。 新体制となり、7月12日にはBOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUNDの中野雅之<a href="https://bezzy.jp/2023/07/28708/">…

    #BiS#インタビュー

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