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海外アーティスト最速の東京ドーム公演を詳細に振り返る

aespaが東京ドームで見せたシーズン1の集大成、9万4000人を掌握した圧倒的2日間

2023.08.13 20:00

aespa 2023年8月6日 東京ドーム公演より(写真:上飯坂一)

2023.08.13 20:00

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楽曲も演出もバージョンアップ

東京ドームに先駆けて、今春に4都市10公演で11万人を動員した初の日本ツアー「aespa LIVE TOUR 2023 ’SYNK : HYPER LINE’ in JAPAN」は、aespaの世界観シーズン1を象徴する宿敵「Black Mamba」との闘いを「Girls」から遡っていくという構成で、25曲のうち11曲が未発売の新曲だった。今回の東京ドームでは、前述のGISELLE自作の日本語楽曲「Keep Going」や、WINTERによるBoAの「Shine We Are!」カバーのほかに、日本初パフォーマンスの曲が3曲追加されて、全28曲に。5月にリリースされた3rdミニアルバム『MY WORLD』からの新曲として「Spicy」、「Welcome To My World」が追加されたが、タイトル曲「Spicy」での歓声と一体感は、このライブ一番のハイライトだったかもしれない。また今回追加された「Hold On Tight」はバチバチのEDM曲で、ムービングステージで移動しながら会場をクラブのダンスフロアに変えたのも印象的だった。

写真:上飯坂一

基本のセットリストはアリーナツアーと同じだったが、追加曲以外にもアレンジや演出が変わっているものもあった。目立ったところでいうと、「Girls」のWINTERのギターソロ。この曲ではWINTERがエレキギターで、ロックスターばりのソロプレイを見せるが、このプレイもアリーナツアーよりもはるかにスキルアップ。3人が歌うパートでのバッキングにも挑戦していた。「Girls」と同じ冒頭のセクションでは、「Savage」のアウトロにWINTERとNINGNINGのペアダンスも加えられ華やかに。そして本編最後の盛り上がりを迎える「Next Level」が、高揚感を高めてくれるロックバンドアレンジに。GISELLEとWINTERのソロの順番が変わっていたのも、アリーナツアーとは異なる点だ。

東京ドームという大きな会場になり、ステージ構成も大がかりなものに。ae-aespaが映し出されるモニターが巨大になったのもさるものながら、ムービングステージが導入され、それがセンターステージ、バックステージに移動する。「I’m Unhappy」ではセンターステージの巨大なリフトで高所に上がった。特に巨大なae-aespaとリフトアップしたムービングステージで踊るaespaは、東京ドームだからこその大迫力で、エンタテインメントの新しい可能性を感じさせるパフォーマンスに会場の熱が上がったのが感じられた。

写真:増田 慶

また、大会場ならではのトロッコも登場。アンコールではこのトロッコでサインボールやフリスビーなどを客席に投げ入れたが、バックステージやリフトも併せて、スタンドや上階でも彼女たちを近く感じられた。

全力で初の東京ドーム公演を終えたaespaに、MYからのサプライズもあった。プラカードを掲げ、客席に「aespa is MY WORLD」という大きな文字を描き出して、感動を伝えた。

aespaのシーズン1は、宿敵「Black Mamba」を倒し終焉を迎えた。3rdミニアルバム『MY WORLD』ではメタバース世界KWANGYAからREAL WORLDへ。今回の「aespa LIVE TOUR 2023 ‘SYNK : HYPER LINE’ in JAPAN -Special Edition-」は、まさにこのシーズン1とシーズン2への橋渡しのような役割を持つSpecial Editionとなった。

REAL WORLDに戻ったaespaは、今後、どうなるのか? 8月18日には、グローバルシングル『Better Things』がリリースされるということで、そこでシーズン2の指針が見えるのかもしれない。

写真:増田 慶

日本の後は新曲「Better Things」を引っ提げて、「SYNK : HYPER LINE」ツアーでアメリカとヨーロッパを回る。グローバルな場に活躍を拡げるaespa。「日本デビューはいつなのか?」を含めた今後の日本活動にも期待が高まる。

セットリスト

aespa LIVE TOUR 2023 ʻSYNK : HYPER LINEʼ in JAPAN -Special Edition-
2023年8月5日(土) 東京ドーム
2023年8月6日(日) 東京ドーム

1. Intro + Girls
2. Anergy
3. Iʼll Make You Cry
4. Savage
5. KARINA -Menagerie
6. Illusion
7. Thirsty
8. Lucid Dream
9. Dreams Come True
10. GISELLE – Keep Goin’
11. Life’s Too Short
12. I’m Unhappy
13. Lingo
14. Don’t Blink
15. WINTER – Shine We Are!
16. ICONIC
17. Hot Air Balloon
18. YEPPI YEPPI
19. Hold On Tight
20. Spicy
21. YOLO
22. NINGNING – Wake up
23. Salty & Sweet
24. Next Level
25. Black Mamba

ENCORE
26. ‘Til We Meet Again
27. Welcome To My World
28. ICU

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作品情報

aespa グローバル・シングル「Better Things」

「Better Things」ジャケット

「Better Things」ジャケット

aespa グローバル・シングル「Better Things」

2023年8月18日(金)リリース

詳細はこちら

aespa 3rd Mini Alubum『MY WORLD』

『MY WORLD』ジャケット

『MY WORLD』ジャケット

aespa 3rd Mini Alubum『MY WORLD』

2023年5月8日(月)リリース
韓国輸入盤をワーナーミュージック・ストア限定、豪華特典付きで販売中

購入はこちら

収録内容

1. Welcome To MY World (feat. nævis)
2. Spicy
3. Salty & Sweet
4. Thirsty
5. I'm Unhappy
6. ‘Til We Meet Again

aespa(エスパ)は、“Avatar X Experience”を表現した「æ」と、両面という意味の英単語「aspect」を結合して作られた名前で、「自分のもう一人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」という世界観をベースにしている。2020年に韓国でデビューし、画期的で多彩な活動が期待されるグループ。メンバーはKARINA、GISELLE、WINTER、NINGNINGの4人。現実世界の『aespa』メンバーの「もう一人の自分」であるアバター、『ae-aespa(アイ-エスパ)』が仮想世界に存在し、aespaとae-aespaは‘SYNK’を通じて繋がっている。アバターの名前は『ae-KARINA』、『ae-GISELLE』、『ae-WINTER』、『ae-NINGNING』。2023年5月に韓国でリリースされた3rdミニアルバム『MY WORLD』は、発売1週間の売上枚数が169万枚を記録するなど、数々の記録を塗り替えている。
日本では2023年、初のアリーナツアーを開催し、4都市で計11万人を動員。8月には、海外アーティストとしては最速で東京ドーム公演を開催、2日間のチケットは全席ソールドアウトし、合計9万4000人を動員するなど、今最も注目のグローバルグループ。

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