"巨大な臓器のようなベッド"が登場
映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』独特な世界観の冒頭シーン公開
2023.06.30 17:00
© Serendipity Point Films 2021© 2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.
2023.06.30 17:00
8月18日(金)より全国公開されるデヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』から本編映像が公開された。
数々の受賞歴と共に物議を醸してきた映画作家のクローネンバーグ。製作に20年以上を費やした最新作のテーマは「人類の進化についての黙想」。主演を務めるヴィゴ・モーテンセンが、自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト・ソールを演じ、パートナーのカプリースには『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、二人を監視する政府機関のティムリンには『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートという豪華キャストが揃った。
解禁された本編映像は映画の冒頭シーンに当たる映像で、生き物のように動く不気味な“オーキッド・ベッド”で眠るモーテンセンの姿を映し出している。ベッドに揺さぶられながら、辛そうに眠りから目覚めるアーティスト・ソール。もともとは体の痛みを和らげるために自動的に体勢を変えてくれるハイテクなベッドであったオーキッド・ベッドだが、その機能の調子がすっかり悪くなっている。
冒頭から独特な世界観が描かれているが、本作ではクローネンバーグ監督の構想を表現した装置が多く登場する。その中でも印象的なこのベッドについて、プロダクションデザイナーのキャロル・スピアは「ベッドはもともと2年前にクモの巣ベッドとしてスタートしたもので、そのデザインに取り組んでいるときに、デヴィッドから電話がかかってきて、他に登場する装置がとても有機的に見えるから、ベッドももっと有機的にしたほうがいいんじゃないかと言われました。それでベッドはより有機的なイメージで、巨大な臓器のようなデザインになりました」とデザイン変更の過程を明かしている。