2026.09.11 18:00
2026.09.11 18:00
知らない世界の扉を開くのは、「なんで?」という知的好奇心だ。
奥平大兼の記念すべき地上波連続ドラマ初主演作となる夜ドラ『税金で買った本』(NHK総合/毎週月~木曜よる10時45分)は、1冊の本をきっかけに図書館という未知の世界に足を踏み込むことになったヤンキー高校生の物語。口も態度も悪いが、根は素直で好奇心旺盛な高校生・石平紀一を奥平が演じている。
様々な映画やドラマで鮮烈な印象を残す奥平もまた、視聴者から見れば素顔が気になる青年だ。ミステリアスなイメージとは真逆の、オープンで人なつっこい奥平大兼にまつわる「なんで?」を解明する。

最近は原田マハさんの小説をよく読んでいます
──ドラマの中で図書館の知られざる世界が描かれていて興味深かったです。
図書館で働く方って本当に本を大切にしているんだなと思いました。あとは、本と人とのつながりというのも大事にされていて。普段生きていて、本を大事にすることや、本と人とのつながりって、なかなか意識することがないじゃないですか。図書館で働くからこそ、そういうことを考えられる。すごく魅力的なお仕事だなと思いました。
──中でもとりわけ本への愛が深い図書館職員の白井を青木マッチョさんが演じられていて、ぴったりでした。
適役ですよね。白井自身、すごく漫画みたいなキャラクター。この役を演じられるのは、もうマッチョさんしか考えられないなと。本当にこんな人いるんだって思いました。

──あの白井がやっている本の修復作業も、図書館の職員さんはこんな地道な作業をやられているんだと勉強になりました。
すごく繊細な作業ですよね。あれこそ本を大事に思っていないとできない。紀一が「買い換えちゃえばいいじゃん」みたいなことを言うんですけど、そう思うのもわかるというか。でもだからこそ、本を大事にするってこういうことなんだというのが伝わってきました。あとは早瀬丸さん(演:西野七瀬)がやっているレファレンスも膨大な知識がないとできないお仕事。そういう一つひとつのお仕事からそれぞれの役の背景が見えるところも面白かったです。
──奥平さんは小さい頃からよく図書館に通うお子さんでしたか。
あまり行ったことなく。唯一、図書館との接点は、学生時代、図書委員でした。
──図書委員って何するんですか。
僕も何もしなさそうという理由で図書委員になりました(笑)。実際、そんなにやることもなかったです。ただ、僕の通っていた学校は図書館がすごい立派だったんです。でも僕は試験勉強のときに使った記憶しかなくて、ちょっともったいないことしたなってこのドラマをやって思いました。

──逆に言うと、図書館で勉強はしていたんですね。
僕の中で図書館=勉強する場所っていうイメージです。教室みたいに人がいっぱいいてガヤガヤしているところだとあんまり集中できなくて。図書館は静かだから、勉強に集中できます。当時はよくイヤフォンで音楽を聴きながら友達と勉強していました。そう考えると、案外好きな場所でした。
──インスタで今年は本を読もうと目標を掲げていらっしゃったじゃないですか。あれは、この作品が決まっていたからだったんですか。
もともと読みたいという気持ちはありましたが、この作品の存在は大きかったです。せっかく図書館に関する作品をやらせていただくので、それに便乗しようと(笑)。
──目標の進捗状況はいかがでしょうか。
具体的に何冊読むと決めているわけではないですが、まずは好きな作家さんの作品はひと通り読んでおきたいなというのはありました。原田マハさんが好きなので、今年中に原田さんの作品はコンプリートできたらいいなと思っています。
──原田マハさんの作品のどんなところが好きなんですか。
もともと絵画が好きなんです。で、原田さんがキュレーターのお仕事をされていたのを知って興味を持ったのがきっかけですが、原田さんの作品って女性主人公が多いんです。そこが僕としては面白くて。自分と性別が違う分、女性の方ってこういう感覚なんだって知れるのが面白く、男性的なガツガツさがないのが読みやすくて好きです。

──本を選ぶときって事前にレビューをチェックしたりするタイプですか。それとも直感型ですか。
事前情報はそんなになくていいかもです。僕、レコードが好きで、よくジャケ買いするんですが、その感覚に近いです。装丁を見てピンと来たものを読んでみて。中には期待外れなこともありますが、それはそれで読書の楽しみだと思います。
──ちなみに、この本合わないなって思ったときは途中で投げますか。それとも、どこかで面白くなるかもしれないと思って最後まで読み切るタイプですか。
あ〜、投げちゃいます(笑)。僕、本を買うときはまとめて何冊も買う派です。だから、いまいちだなと思ったら、他にも読みたい本があるので、そっちの誘惑に負けちゃうかもしれないです。ただ、これが本の面白いところでもあるんですが、一回距離を置いて時間が経ってから読んでみると、同じ本なのにするする読めることがあって。本との出会いって本当にタイミング次第。だから、合わないときは無理しなくてもいいんじゃないかなという気がします。
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