2026.04.27 18:00
2026.04.27 18:00
映画『あの頃。』を見て、私はこれになりたかったんだなって再認識した
──こんな子がオーディションに来て欲しいっていうのはありますか。
個人的に、この子みたいな人が来て欲しいというのがあるんです。≠MEのももきゅん(櫻井もも)みたいな、かわいいの最高潮で実力があってかっこいいを突き詰められる人。ももちさん(嗣永桃子)とかもそうだったと思うんですけど、なかなかそういう存在っていないとは思うけど、ひとりでも来てくれたらなって気持ちはあります。でも、全く未経験の子が、1からグループの色に染まっていくっていうのも面白そうだなっていうのもあります。あと、声質、歌声はすごく大事にしたいですね。いろんなタイプがいながら、でもパフォーマンスのレベルが高いグループにしたいっていうのはあるので。未経験でもセンスがあればめっちゃ変わると思うし、経験うんぬんよりも、伸びる可能性をしっかり見極められたらなって思ってます。

──カンナギさん的には、今までの演者側からプロデューサーになるわけですが、そこに対してはどんな思いがありますか。
唯一の不安は、人の人生を背負うっていうことだけで、あとは不安はないです。それは根拠のない自信とかではなく、私は人のために動くことが実は好きなんですよ。結構キャラ的にも「自分が自分が」って思われがちなんですけど、「この子これ似合うだろうな」とか「この子がこれやったらいいだろうな」とかを考えるのがすごく好きなんです。以前、番組でモーニング娘。さんの衣装をコーディネイトする企画があって、そのときに道重さゆみさんに、私が選んだ服が一番よかったって言ってもらったことがあったんです。そのときも、自分がパフォーマンスで褒められる以上にめっちゃうれしかったんですよ。そういったこととか今までの積み重ねも含めて、プロデュースする側の仕事には自信はあります。
──頼もしいですね。では、プロデューサーとしてのロールモデル的な人はいますか。
つんく♂さん、指原莉乃さんとかですね。自分の経験を活かしながらメンバーのことをめっちゃ考えてくださる方じゃないですか。例えば、活動休止のタイミングを考えたりするのもすごい現代的というか。休ませる環境を作るっていうのは、アイドルを長く続けていくために大事なことでもあるし。そういうのはかっこいいなってお二方に感じます。

──なるほど。カンナギさんはアイドルとして長く活動されて、いいこともあれば大変なことも経験されていると思います。グループの状態、メンバーのケアなども含めて、あらゆるものを背負う覚悟があるわけですよね。
そうですね。自分の強みは、メジャーもライブアイドルも経験したことだなって思うんです。どちらにもいいところ悪いところがあったので、自分だからこそわかるってところでアイドルを作っていきたいとは思ってます。あと長く続けられるように、メンバーの私生活的な部分ではあまり厳しくしたくないというか。パフォーマンスを頑張るのはもちろんですけど、長く続けるためにあえて縛りつけたくないなって気持ちは結構あります。
──ちなみにグループのデビュータイミングなど、今、想定しているものを聞かせてください。
ざっくりとなんですが、5月ぐらいから何次審査とかが続いていく予定です。そして、この夏のデビューを目指してます。グループ名もまだ決めてないですね。いくつか頭の中に入れたい単語は浮かんでるんですが、集まってくれたメンバーによっていい名前を付けられたらと思ってます。
──では、オーディションを受けてくれる人に向けて伝えたいことを聞かせてください。
私は、いろんなアイドルのオーディションを見ている中で、そのグループを好きな人に入って欲しいみたいな場面をよく見たんですけど、私はそれをあまり思ってなくて。もちろん私の過去の活動が好きで受けてくれるのはうれしいですけど、私のことは全く知らないけど、とにかくアイドルになりたいから受けますって人でも全然来て欲しいんです。
よくも悪くも私のことを踏み台にしてくれてもいいと思っているし、そこで私が、この子をさらに輝かせたいって思えたら素晴らしいことなので。なので、ほんとにアイドルになりたくて、どんな手を使ってでもなりたいってぐらいの気持ちの強い子が来てくれたらうれしいです。

──ちょっとお聞きしたいんですが、なぜカンナギさんはそこまでアイドルに対して熱い気持ちを持っているんですか。
私はアイドルを長くやってきて、今は辞めたんですけど、それでも一番好きな職業はアイドルなんです。年齢とかいろんなものを考えなかったら、今でもやりたい職業はアイドルなんですよ。でも、自分が理想のアイドルを頭で描いたときに、そこに今の自分はいない。そう思った自分が、今回作る側としてアイドルにまた携われるのがすごくうれしいです。
私は、もともと手の届かない存在のアイドルが好きだったんです。物理的に手は届かないけど、常に心に寄り添ってくれる存在がアイドルだと思うんですね。私、劔(樹人)さんが原作の映画『あの頃。』を見たときに衝撃がすごくて。アイドルってたまにしか会えないけど、自分の生活に彩りを与えてくれる大きな存在だよな、私はこれになりたかったんだな、っていうのを再認識したんですね。今からまた自分がそれになるのは現実的じゃないけど、でもそういう存在を作ることならまた挑戦できるかも、っていうのをすごく思いました。
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