舞台『HiGH&LOW』で味わえた“声優の仕事にない感覚”とは
「心を動かすことをやめない」夏川椎菜が20代最後に挑む、原点にして外の世界
2026.07.16 18:00
2026.07.16 18:00
猫柄の衣装で取材場所にやってきた夏川椎菜。「猫柄ですか!?」とスタッフが気づくと「そうなんです!」と猫好きの一面が覗く。あっという間にその場が明るく、和やかになる。
そんな好きなものにまっすぐな姿勢は、活躍のフィールドを広げるのにもひと役買っているようだ。アニメやゲームが好きで声優を目指した夏川は、夢を叶えて声優、そしてアーティストになった。その一方で、学生時代に演劇部に所属していた経験を活かした舞台出演も少しずつ増やしており、この夏は7月15日(水)より上演中の『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』に出演している。
20代最後に挑む、「今まで関わってきた作品からはずいぶん離れたところにある」と語るこの舞台。取材当時はまだ稽古前だった夏川に話を聞いた。

千愛は、夏川椎菜の生き方からは出てこない
──猫がお好きということで本日は猫柄の衣装でご登場いただきましたが、猫柄のお洋服での取材、いかがですか?
いや、もう最高です! めちゃめちゃテンション上がります。
──では、インタビューもテンション高めで是非(笑)。今回、夏川さんは舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』に出演されますが、『HiGH&LOW』シリーズにはどのような印象がありましたか?
これまでの人生で触れてきたことのない分野でした。周りでハマっている人は何人かいたんですけど。イメージとしては“ヤンキーが喧嘩してる作品”でした(笑)。
──あはは(笑)、そうですよね。
今回『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』のお話をいただいて初めて見させてもらいました。そしたら、もちろん喧嘩のシーンもいっぱいあるし、アクションシーンもめちゃめちゃカッコいいんですけど、そこだけにフォーカスしているわけじゃなくて。友情などの人間ドラマもあるし、LDHさんが手がけているからこそ音楽の使い方もすごくカッコよくて。私、学生時代めちゃくちゃオタクだったので、オタクに刺さる音楽演出が多くて、素直にカッコいいなと思いました。

──どういったところがオタクの夏川さんに刺さったんでしょうか?
私はゲームオタクなんですけど、ゲームも登場人物が初めて出てくるときにBGMがついていて、それがキャラクターソングとかイメージソングだったりするんですよね。『HiGH&LOW』もそういう感じで、チームごとにイメージソングがあって、しかもそれがロックだったりヒップホップだったりとカラーが違う。それが、カッコよくパンチしているときとかに流れるじゃないですか。そこですごくテンションが上がります。ハマっていた友人たちの気持ちが、ようやくわかりました。「あのとき私も見ていたら一緒に高まれたのに!」って思いました。
──そんな『HiGH&LOW』シリーズにご自身が出演するわけですが、現在、何か準備していることはありますか?
それこそ『HiGH&LOW』の世界に自分も馴染まないといけないと思ったので、まずはドラマを見ることから始めました。ただ、私はメインで戦うわけではないので、馴染み方が難しくて。私が演じる千愛はカスの里の住人。カスの里というのは、その名の通り、カスが集まるスラムのような場所です。そういった場所で育った女性が普段どう振る舞って、どう人を愛するのかというのは、夏川椎菜の生き方からは出てこないものだと思ったので、『HiGH&LOW』シリーズ以外の映画や小説を見たり読んだりするときにも、ちょっと千愛に近いようなキャラクターにフォーカスを当てて見たり読んだりするようになりました。

──どういうキャラクターにフォーカスを当てたのか、例を伺っても良いでしょうか?
『HiGH&LOW』だと、YOUさんが演じた朝比奈寿子。ヤマト(鈴木伸之)の母親で、今はおとなしいお母さんですが、昔はヤンチャしていたんだろうなというのが滲み出るキャラクターですよね。ほかにも山王の人たちの溜まり場によくいる女の子たちの雰囲気も千愛に求められているものなのかなと思って、ドラマを見ながら彼女たちには結構注目していますね。
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