2022.12.27 18:00
2022.12.27 18:00
洋楽から得たものが大きい
──歌詞を書くうえでご自身のインプットになっているものは?
小さい頃は、本をたくさん読んでいました。今は昔ほど読んでいないんですけど、小さいときは本当にたくさん読んでいて、小学校2年生の時にもう中学校の子向け、みたいな小さい文字の小説とかを読んでいました。その時にだいぶ国語力も上がったんじゃないかなって思います。
──どのような本を読んでましたか?
小説を読んでました。絵本とか本っていうよりは絵のない本を読んでいました。近くに図書館があったので、毎週通っていました。
──幼少期から読書に惹かれた理由をご自身で分析できますか?
なんでなのかな(笑)。当時は動物が好きだったので、動物の感動物語みたいな小説ばっかり読んでましたね。周りの友達は、少女漫画とか、恋愛映画を観たりしていたんですけど、私は恋愛系は全く見ていなくて。漫画も読まなかったので、本しかない。っていう感じでした。
──音楽を聴く環境も幼少期からあったんですか?
ありましたね。小さい時からお母さんが童謡聴かせてくれていたりとか、あとはお家に元々ピアノがあって、気づいたらピアノを習っていて。
──物心ついたときからピアノを弾いていたという?
そうです。4歳くらいから習い始めました。お父さんも音楽をやってたので。
──ピアノを弾くという行為はaoさんの中でどういった感覚がありましたか?
最初はあんまり楽しんでなかったです(笑)。でも、小学校4年生くらいからちゃんとした難しいクラシックを弾けるようになってきて、そこからやっとピアノの楽しさがわかってきました。楽しさもわかってきてからは自分で掘り下げていくようになりました。
──そこから聴く音楽も変わった?
変わっていきましたね。それまでは結構ピアノの曲などを聴くことが多くて、歌手で聴いていた人でいうと、家入レオさんやSEKAI NO OWARIさん、西野カナさんの3組くらいで。音楽にあんまり深く踏み入れなくて、あとはもうクラシックをずっと弾いていました。学校でも毎日校庭に出てボール遊びしてるような感じでした(笑)。小学校4年生くらいにスマホを持ち始めたので、そこからYouTubeで洋楽を聴くようになりました。
──能動的にポップスに興味を持つようになってからは、どのような海外アーティストを聴き始めたんですか?
テイラー・スウィフトや、エド・シーラン、ショーン・メンデスなど、有名な人たちの名曲をたくさん聴いていって。そこから小学校5年生くらいの時にK-POPが入ってきて。最初はTWICEの「TT」が流行っていて、BLACKPINK、BTS、という流れでした。TWICEさんはオーディションからデビューした人たちだったので、そのオーディションの時にメンバーがカバーしてた洋楽を聴いたりして、どんどん洋楽を掘るようになっていって。
──aoさんの歌を語るうえで重要なポイントだと思うのは、前述したリリックの陰影と、すでに備わっている歌のグルーヴだと思うんですね。それも洋楽から享受したものが大きいとご自身で思いますか?
本当に洋楽から得たものが大きいと思います。海外の人の英語の歌い方を真似しましたね。
──そして、小学校6年生で平成最後の思い出づくりとして受けたオーディションを受けて、合格後にDTMを始めたんですよね?
はい。オーディションに受かった後は、ワタナベエンターテインメントのスクールに通って、ステージパフォーマンスとか音楽理論、DTMとかを基礎から本格的に習いました。
──DTMはGarageBandから始めるみたいな?
いえ、最初からLogicでした(笑)。本格的にリリースする曲を作っていこうってなった時に初めて、お父さん、お母さんにLogicを買ってもらって作り始めて。「no THANKYOU」がLogicを買って初めて作った曲です。
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