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注目のリベンジマッチをレポート!

ODD Foot Woks × Kroi、マルちゃんも驚きの“赤と緑”の熱すぎる饗宴

2022.07.06 18:00

2022.07.06 18:00

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登場前から抜かりないODD Foot Works

さあ、後攻は勿論、ODD Foot Worksだ。登場前の場内BGMがサザンオールスターズのノンストップMIXへと切り替わっている。後日分かったのだが、ODDのサポートDJを務めるYohji IgarashiのツイートによるとDJ VICTORIAによる「サザンオールスターズ+αミックス’78〜’90」との事。鈴木雅之からのサザンとはつくづく分かっている両雄である。そういう所の手抜かりのなさ、ガーサスです(笑)。そこから今度はArchie Bell & the Drellsの「Tighten Up」が流れ(Tighten Up=超適当な意訳をするにこの曲では締まって行こうぜのノリで使われていると思われる)、暗転。YMOのカバーが有名なこの選曲であるが、出番直前にこれ流すって絶対意図的だと思うんですがどうなんですか?

グループのシンボルマークが描かれた揃いのプロテクター(ベスト?)を身に纏い、5人が登場。この日のラインナップも最早お馴染みとなった先述のYohji IgarashiとTAISHI SATO(MPC)の2人をサポートとする編成である。先ずはSunBalkan(Ba)のシンセベースによるウルトラローが下半身を強烈に刺激する「SEE U DAWN」。真っ赤に染められた髪色と真っ赤なバンダナを口元に巻いたPecori(Rap)は不穏な空気感を纏う。現状未だリリースされていない(YouTubeにLive Movieとしてアップされてはいるが)曲からのスタートとは、攻めやがるなあ。

ODD Foot Works photo by Yosuke Torii
SunBalkan(Ba)photo by Yosuke Torii
Pecori(Rap)photo by Yosuke Torii

「盛り上がれますか!」とのアジテーションからの「JELLY FISH」。最早ODDのライブでは起爆剤の1つとして定着したのではないかと思うくらい、客席の反応も明らかなるブチ上がりを見せているので御多分に洩れず筆者もブチ上がる。リフがイイんだよリフがよ…。続いては「逆さまの接吻」。ポップなサビとは裏腹に硬質なSunBalkanのベースや、トリッキーな音階で責め立てるTondenhey(Gt)のギターなどが前面に出て来る音作りとなっており、「電子音+生ギター+生ベース」という特殊な編成ならではの体験を味合わせてくれる。シームレスに「Papillon」を繋げた後はMC。「Kroi超カッコ良かったすね」「髪色を昨日(赤に)変えたんですよ。Kroiの怜央くんが緑だから、どっちのフロントマンがいい色してっかみたいな。対立構造みたいな。でもメンバーからはあんまいい言われ方しませんでしたね。ディディーコング(ドンキーコングのキャラクター)の彼女に似てるとか…」とPecoriがぼやくとSunBalkanが「ディクシーコングね。調べたら金髪だったけどね」と返し、しかも当キャラクターはギタリストという設定があったそうで、Tondenheyがそれにドヤるという微笑ましいやり取りが見られた。

Tondenhey(Gt)photo by Yosuke Torii

「皆は自分の事、愛せてますか?もっと好きになった方がいいし、もっと俺らも皆んなの事好きになるという宣言だし、エールでもある」と披露されたのは新曲の「I Love Ya Me!!!」。さっさと音源化してくれと思うくらいのツボい曲であった(笑)。メロウな「HORSEMAN DRIFT ROMANCE」と「髪と紺」を続け様に演奏すると「GIRA GIRA NEON」では会場内の照明を全て落とし、客席のスマホのライトの灯りのみでのパフォーマンス。「超綺麗!最高!」とPecoriも満足げだ。「正論」の後にはストリングスやゴスペルの雰囲気も漂わせる新たな新曲も飛び出し、既存曲を新曲で挟むという大胆なブロックは終了。

photo by Yosuke Torii

メンバー紹介を経た後、サポートのYohji Igarashiが「サポートですけど一心同体なので、俺らの事も覚えてね」と語り掛ける。続いてはTAISHI SATOのターンなのだが、生憎口下手だそう(笑)。先の新曲は彼のプロデュースである事がPecoriの口から明かされると、ライブはいよいよ終盤へ。イントロ部分を大胆にアレンジされた「Bebop Kagefumi」では高速スラップと複雑な刻みのカッティングがスリリングに交差し、アウトロも更に追加されていた。今の布陣ならではだろう、TAISHI SATO のMPC(ざっくり言うとサンプリングマシーン)による生リミックスを交えながらのプレイであった。ここで再びの新曲が挟まれ「NDW」で本編は終了。

Yohji Igarashi、TAISHI SATO(MPC)photo by Yosuke Torii

そしてアンコールに応える形で「KAMISAMA」。その後のMCでは次なるツアーの開催(「水曜日…」と、曜日から発表するという斬新さを演出したが結果水曜日ではなかったというぐだぐだ感はご愛嬌)という嬉しいサプライズを届けてくれ、SunBalkanがキーボードへとスイッチする編成で荘厳さすら感じさせる「ULTRA」にて『GALAXY MOTEL vol.6』は大団円を迎えた。

photo by Yosuke Torii

ツアーも然りではあるのだが「ツアーやっちゃうって事は、何かのリリースも?」と待望の新作を示唆してくれたODD。対するKroiも7月27日リリース予定のセカンドアルバム『telegraph』と、それに伴うツアー『BROADCAST』の開催を発表済だ。両雄の次なる展開、涎を垂らしながらしばし待つ事にしよう。

ODD Foot Works × Kroi photo by Yosuke Torii

セットリスト

Kroi

  1. Small World
  2. Mr.Foundation
  3. Balmy Life
  4. selva
  5. Page
  6. Pixie
  7. Juden
  8. 侵攻
  9. HORN
  10. Fire Brain

 

ODD Foot Works

  1. SEE U DAWN
  2. JELLY FISH
  3. 逆さまの接吻
  4. Papillon
  5. I Love Ya Me!!!
  6. HORSEMAN DRIFT ROMANCE
  7. 髪と紺
  8. GIRAGIRA NEON
  9. 正論
  10. Kewpie(※仮タイトル)
  11. Bebop Kagefumi
  12. 卒業証書(※仮タイトル)
  13. NDW

En1. KAMISAMA
En2. ULTRA

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イベント情報

ODD Foot Works TOUR 2022

ODD Foot Works TOUR 2022

2022年10月6日(木)愛知:名古屋CLUB QUATTRO
2022年10月7日(金)大阪:ユニバース
2022年10月14日(金)福岡:BEAT STATION
2022年10月20日(木)東京:Spotify O-EAST

act:ODD Foot Works
前売 4,500円(税込・1ドリンクオーダー)
Open 18:15/Start 19:00

ODD Foot Works TOUR 2022

Kroi Live Tour 2022

Kroi Live Tour 2022 "BROADCAST"

2022年11月3日(木祝)大阪・なんば Hatch
2022年11月16日(水)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
2023年1月8日(日)東京・ LINE CUBE SHIBUYA

前売 4,500円(+DRINK)

Kroi Live Tour 2022

※未就学児童入場不可/ / 小学生以上チケット必要
※公演前に発表する注意事項をご確認の上、ご来場をいただきますよう、お願い申し上げます。
※当日は新型コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインを遵守し、然るべき安全対策を講じた上で開催されます。
※ガイドラインに合わせて随時レギュレーションを変更する可能性ごさいますことご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

R&B / ファンク / ソウル / ロック / ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンド。
2018年2月に結成し、同年10月に1st Single『Suck a Lemmon』にてデビュー。2021年6月には1st Album『LENS』でメジャーデビュー。
音楽活動だけでなく、ファッションモデルやデザイン、楽曲プロデュースなど、メンバーそれぞれが多様な活動を展開し、カルチャーシーンへの発信を行なっている。

ODD Foot Works

アーティスト情報

Pecori(rap)、Tondenhey(guitar)、SunBalkan(bass)から成るボトムレスな音楽グループ。

2017年3月に全曲オリジナルトラックからなる『ODD FOOT WORKS』をシェア。
耳の早いリスナーのみならず多くのアーティストからも注目を集める。

2020年12月に自主レーベル「Tokyo Invader」より4曲入りのEP『Qualification 4 Files』をリリース。
生音と打ち込みが融合したヒップホップをベースに一歩先の未来を想起させるクロスオーバーなポップミュージックを追求している。

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