元アイドル、今は女優、27歳木崎ゆりあが、これまで自分の心に溜めていた喜怒哀楽を綴る初エッセイ。
変わらぬ友人との思い出や、新しいことにチャレンジする姿もお届けする予定です。
-
「サンタとさよならした日」
#18 2023.12.16 12:00
あれは、確か、小学2年生くらいのとき、私はサンタクロースという人間の真実に辿り着いた。 何歳からそれが始まっていたのかあまり覚えていないけど、12月24日は1年を通してトータル悪い子であった私が誰よりもいい子であろうと足掻く日で、いつもやらないお風呂掃除をしたり、当日なんかは率先して早めに眠りについた、朝起きたら当たり前に枕元にプレゼントが置いてある、そんな幸せな幼少期を過ごさせてもらっていた。 しかし悲劇の日はすぐに訪れた。 小学2年生、あの日は確か、クリスマスより数週間くらい前で、幼き頃の私は本当に何気なく、つまらない物しか入っていないで有名な押し入れを、盛大に開けてしまった。 そしたら明<a href="https://bezzy.jp/2023/12/37996/">…
-
「11月にする1年の総括。」
#17 2023.11.18 12:00
ハロウィンなんて存在して無かったかのように一瞬で街はイルミネーション、クリスマス一色ですね。 この世の中の変わり身の速さにいつもついていけず、まだ1人キラキラした街でカボチャを探してしまうのは私だけでしょうか? 今年の11月は半袖で過ごせる異例の11月でしたが、この異常気象のせいで、つい最近までクリスマスどころか、秋も感じられてなかったのに、気がついたら、もうすぐ後ろにいる年末が、私の肩を叩こうとしている事実…あれ?なんか、まだ全然年を越す準備が出来ていなくて、震える。 そうだ、準備ができていないなら、とりあえず1年の総括をしてみよう。 そんなこんなで、1年の総括なんて、12月にするのが当たり<a href="https://bezzy.jp/2023/11/36258/">…
-
「私が少しだけ強くなれた瞬間」
#16 2023.10.21 12:00
幼い頃からオシャレが大好きな子供だった。 というか両親が洋服好きで、うちの母はどこに出かけるにも、どれだけ短いお出かけでも、必ずオシャレをしていた、今思うと本当にそれがどれだけ凄いことか分かる、私なんてたまに5分で家を出るって言うのに。どれだけ歩く場所に出かける時でも安室ちゃんみたいに高いヒールを履いて髪もメイクもバッチリな自慢のママでした。 父は父でどこにいても見つけやすいハイカラな服に身を包まれた男で、クローゼットは沢山の色に溢れていて見てて飽きないものでした。今じゃ私はメンズ服も好きなので、たまに実家に戻っては勝手に拝借させていただき、父の洋服を何食わぬ顔で着ている。 そんな2人の影響で<a href="https://bezzy.jp/2023/10/34863/">…
-
「食欲の…」
#15 2023.09.23 12:00
もうすぐ10月だってのにせっかく購入した秋服の出番も虚しく、今日も今日とて30度超えの日本に空から氷でも落ちて来ないかなー?なんて安直なことを考えている今日この頃。 しかし全く困ったもので、暑いからって食欲が無くなるわけではなく、世の中はやれイモだの、やれブリュレだの、やれモンブランだの、秋の食品がここぞとばかりにこんにちはしてきて私の食欲の扉をこじ開け、土足で上がり込んできています。そろそろ通報しようかな…そんな、食欲の夏。 若かりし頃は何を血迷っていたのか、ココアを飲みながらガトーショコラを食べて、その後に追いチョコなんかも余裕でしていた私ですが、本当に、老いって恐ろしくて、今じゃ想像した<a href="https://bezzy.jp/2023/09/33000/">…
-
「スマホのメモ機能は、私の脳みそ。」
#14 2023.08.19 12:00
かれこれ27年くらい生きてきたが、私の脳みそはかなり低下していると思う。(そもそも低下するほどの脳を持ち合わせてはいないのだけど) 記憶力の低下は昨日食べた物からはじまり、人の名前、友達と約束してた日をうっかり忘れていたり、挙げ句の果てには、あれ?さっき思い出した!って言ってたあれってなんだっけ?なんて、ありすぎて、もはや日常がパニック。 「歳をとると色々思い出せなくなるよねえ」 両親世代の人達が良く口にするこの言葉を聞くと、この年齢でもうそれを感じている己の脳が不安すぎてブルドッグのように震えてしまう。だけれど、脳トレなんかをちまちまやるタイプでは全くないので、私は普段からスマホのメモ機能に<a href="https://bezzy.jp/2023/08/30831/">…
-
「40日のサマーバケーション」
#13 2023.07.15 12:00
気がつけば涼しい風なんてどこかへ行ってしまい、シャワーを浴びてさっぱりしたはずの髪を乾かしている間にもう汗をかいているのは私だけでしょうか。エンドレスシャワー、恐るべし夏。本格的にこの季節がやってきました、子供達にとっては天国のような、お母さんお父さんにとってはきっと悪魔のようなそんな夏休みが始まりますね。 夏休みと言えば、宿題にプールにそうめん、時々旅行、そんな子供時代でした。小学生の頃を思い浮かべると、覚えているのは夏休み明けの教室で宿題を終わらせていた自分の滑稽な姿。 “学校に行かなくていい”と言うパワーワードに大喜びするくらいで、3日もすると意外とやることもなくて1日ってこんなに長いの<a href="https://bezzy.jp/2023/07/28849/">…
-
「酒を飲むとラーメンが食べたくなる理由」
#12 2023.06.17 12:00
生きていて不思議に思う事がいくつもある、人間の摂理とでもいうのか、、例えば、なぜ、人は酒を飲んだ後にラーメンが食べたくなるのか。 私は普段かなりラーメンを食べない人間だと思う、お昼や夜中にラーメンが食べたくなるような人と一緒にいると申し訳なくなるくらいにきっとラーメンを食べない。盛りなしで、1年に1回食べるか食べないかレベル。 なのに、不思議な事に、お酒を5杯以上飲むと、気がついたらラーメンを食べている自分がいる。 なんで、酒を飲むとみんなラーメンに辿り着くのだろうか。しかも大抵、深夜に、そんなつもりじゃないのに食べている、朝起きて顔を見ずとも浮腫んでいる気配を感じ、後悔する自分が思い浮かぶの<a href="https://bezzy.jp/2023/06/27450/">…
-
「わたしの“気になる”あの人」
#11 2023.05.13 12:00
『タフティング』最近ニュースやお昼時のテレビ番組で見かける回数も増えた言葉、知っている方も少なくはないだろう。 私の今“気になる”あの人は…空間デザイナーのぱくちーひとみさんだ。 SNSで初めて彼女のタフティングを見た時、カラフルな色合いとその可愛さに一瞬で虜になった、そして作品と共に写真から滲み出るぱくちーさんの圧倒的ハッピーオーラ、不思議なくらい“陽”のイメージしか湧かないその空間から目が離せなくなった。 ずっと気になっていながらも、中々ぱくちーさんの作品と出会えずにいた私だったが、たまたま新宿で親友の誕生日プレゼントを探していた時、近くで開催されていたぱくちーさんのPOPUPに遭遇し、普<a href="https://bezzy.jp/2023/05/25221/">…
-
「私にとっての卒業式」
#10 2023.04.15 12:00
仲良しのチビちゃんの入園式の写真を見て、春を感じました。 今年は気がついたら、何日か続いた雨のせいですっかり桜も散ってしまって、もう緑の葉っぱが侵略しつつある桜を遅ればせながら見に行きました、ご近所にある美味しいパン屋さんに寄って、パンを片手に、花より小麦粉。 しかしながら、やっぱり季節を感じるこの瞬間が私は意外と好きみたい。 出会いと別れの季節と言われる4月だけれど、私の中では出会いのイメージの方が強い、むしろこの時期に別れというワードはしっくりこなくて不思議だ。 中学も高校もありがたい事に毎日忙しくて、学校というものを疎かにしていた私は、卒業式に出た事も無ければ、1年間毎日顔を合わせていた<a href="https://bezzy.jp/2023/04/23662/">…
-
「花粉日和」
#9 2023.03.18 12:00
すっかり暖かくなって花粉日和、久しぶりに1人で映画館へ行った。 昔は大きいスクリーンの1番後ろで観る映画が好きだったが、最近はもっぱら小さいスクリーンの中央端っこが私のお気に入り。 とは言え「ONE PIECE FILM RED」や「TEH FIRST SLAM DUNK」みたいな、音で耳と脳をバグらせる系のアニメーションはでっかいスクリーンでどかっと観るのがやっぱり最高だし「ジュディ虹の彼方に」や「ボヘミアン・ラプソディ」「1917 命をかけた伝令」みたいな音楽系や戦争系も大スクリーンで観るべき映画だと思う。 ちなみに先日私が観た映画は「オットーという男」トム・ハンクスが演じる堅物おじいちゃ<a href="https://bezzy.jp/2023/03/21570/">…
-
「自分と、うまく生きていく方法」
#8 2023.02.18 12:00
2月11日は、愛する母が命を懸けて私を産んでくれた日。私は今年27歳になりました。 もう27年も私は私と付き合って、共に生きているのかと思うと考え深いものがある。 誕生日というのは、沢山のおめでとうをつまみにケーキを食べて、プレゼントを開け、昨日より少しだけ大人になった自分にわくわくする日。 しかしそんな1日は長くは続かず、あっという間に溶ける魔法に昨日と今日の判別がなくなっていって、気がついたら誕生日という特別な日から、ただの日常に戻るなんてかなり残酷だと思う。 母や祖母クラスになると誕生日が来るたび「もう嬉しくないよ〜」なんて言うけど、私はまだその領域には達していないみたいだ。だって今でも<a href="https://bezzy.jp/2023/02/19554/">…
-
「あけましておめでとうございます。」
#7 2023.01.21 12:00
新年の挨拶も早々に言う事でもありませんが、占いは割と嫌いじゃない方です。 20代前半は謎に高いお金を払って占いに行く事がステータスで、色んな占い師さんの所に足を運び、大して悩んでもないのに相談に乗ってもらったりなんかしちゃって楽しんでいた時期が私にもありました。 占いでよく言われた言葉ベスト3は「家族や友達への愛情が強すぎる人」「お金には苦労しない」「なんか作れ」でした、不思議とこんな感じの事を毎回言われるので、これだけは覚えている。それにしてもなんか作れって何やねん。笑 しかし1時間1万円の個人でやっているような占いに1人で行ったとて、そんなに聞きたい事がある訳でもないし、やんわり気まずい空<a href="https://bezzy.jp/2023/01/17540/">…
-
「さよなら2022年の自分」
#6 2022.12.17 12:00
なんとなくいつも12月に入ると急に“自分は1年を通して何を成したのか?“という漠然としたテーマに押し潰されそうになり、残りのたった1ヶ月で1年の挽回をしようとしてしまうコスさが、私にはある。 1年前に決めたであろう目標なんて覚えていないのが現実で、私の記憶が正しければ、去年の年越しはIcho-enで3週間くらい地獄を味わい、実家にも帰れず、盛り無しでトイレの中で年を越した。だから来年は絶対に健康に生きるぞ!と、20代とは思えない目標を掲げていたはず、この調子で行けばコロナにもインフルエンザにも胃の風邪にもかからず割と健康な1年だったのではないだろうか? まあ、この年になれば結婚でもしない限りそ<a href="https://bezzy.jp/2022/12/15372/">…
-
「あの子は宇宙人」
#5 2022.11.19 12:00
唐突ですが”宇宙人”っていると思いますか? 聞いといてなんですが私はいないと思う派です、だけど、宇宙人みたいな友達なら1人います。 彼女は会うたびやっぱり不思議で、私には思いつかないような感情を持っている。 私達はいわゆる同期というやつで、13年間、色んな角度から彼女を観察してきた。アイドル須田亜香里は恐ろしいくらいに”努力家”今まで出会ってきた中で1番、いや、私が知っている地球上の人物を含めてもだんトツで1位に違いない、趣味は努力と言ってもいいだろう。 出会ってから、彼女は少しずつ人間の心を取り戻していくみたいに私と仲良くなってくれた。(一旦宇<a href="https://bezzy.jp/2022/11/13510/">…
-
「HSPと普通」
#4 2022.10.15 12:00
“HSP” この言葉を知っている人が世の中にどのくらいいるのだろうか。 Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)その頭文字を取ってHSPと呼ぶ。生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質をもった人。 私は25歳で初めてこの言葉に出会った。 きっかけは仲の良い友達の友達に初めて会った時「ゆりあってもしかしてHSP?」そう聞かれた、横文字がちんぷんかんぷんな私の頭にはクエッションだけが浮かび、言われるがままネットにあった診断テストをやってみた。 結果はほぼフルスコア、共感しまくった私は確実にHSPというやつだった。 もはや当てはまらない<a href="https://bezzy.jp/2022/10/10820/">…
-
「バレエを習う日」
#3 2022.09.17 12:00
唐突ですが、バレエを習いたい!! そうです。お気づきの通り現在バレエブームが到来中です。 私は若干影響されやすいタイプでして、最近はキッチンで爪先立ちしてみたり、ジャンプして移動してみたり、なにも無いところでターンしてみたり、もう日常がバレエ一色。 というのも実は最近、マシュー・ボーン演出の『白鳥の湖』を観まして、これはトミー賞も取った傑作なのですが、なんと言ってもお目当てはアダム・クーパー!!!! もう彼が凄いったらありゃしない。スターとは彼のためにある言葉、手足の長さはもちろん、筋肉のバランスの良さ、背中から漂おうオーラ、目鼻立ち、表情、もうどこをとっても、いつ、どこから、誰が見ても完璧す<a href="https://bezzy.jp/2022/09/7989/">…
-
「趣味」
#2 2022.08.13 12:00
はじめて会った人に、アクティブかインドアか問われたら「んー、アクティブでは無いかな!」と答えます。このびっくりマークがポイント。 基本的に、毎日ぼーっと過ごしている私。休みの日にすることといえば、歌詞の意味も知らない洋楽をAlexaに流してもらったり、ニュースを無音で観ながらご飯を食べたり、ネットで気になっていた記事を調べているうちに全然違う記事にたどり着いて満足したり、まあ、そんなタイプ。共感してくれる人にはまだ、あまり出会ったことがない。 そんな私にだって趣味くらいある。 “純喫茶巡り”と“フィルムカメラ”だ。 特に珈琲が好きな訳では無いが、子供の頃からおじいちゃんおばあちゃんっ子だった私<a href="https://bezzy.jp/2022/08/5646/">…
-
「木﨑ゆりあという人間」
#1 2022.07.16 12:00
わざわざ山﨑と打ち込まないと変換されないめんどくさい名字にやっと慣れてきた。 ぶっちゃけ、木崎でも木﨑でもどっちでもいいくらいには適当な性格。でも、この名字が大好きだ。できれば手放したく無いくらいに愛している。 “木﨑”と“ゆりあ”という名前はとても組み合わせが強いらしく、名前を平仮名でゆりあにすると一生1人で生きていけるくらい気が強い女性になりますけど大丈夫ですか?という姓名判断の先生の忠告に、なんの躊躇もなくGOサインを出した両親から生まれました。もしも私が結婚できなかったら2人を訴えてやる。。。 と、まあ冗談は置いといて、はじめてのエッセイ連載が始まりました! わくわく。そわそわ。 真面<a href="https://bezzy.jp/2022/07/3652/">…
-
はじめましての連載
2022.07.04 00:00
13才アイドル。21歳女優。現在26歳木﨑ゆりあ。 どうも、はじめましてのエッセイ連載です。 嫌なこと、嬉しいこと、自分の中で何かあるたび文字に起こしてメモの中へ閉まってきました。それをこれからは、エッセイを通して皆さんに届けられるなんて嬉しいです。 この歳になってもまだ、はじめましてに出会えることに感謝。なんてことない日常から大切に思っていることまで自分なりの言葉で綴っていきたいと思います。わくわく半分、そわそわ半分。 次回は幼少期から今の木﨑ゆりあができるまで、そしてこのタイトルについて少し語ります。拙い文章ですが、よかったらまた、覗きに来てください。 P.S.たいていの小雨なら傘は差さな<a href="https://bezzy.jp/2022/07/1589/">…