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ヒップホップで社会を生き抜く! 故ボビー・コールドウェルがヒップホップに与えた影響 “ミスターAOR”をサンプリングしたラップ曲を紹介
第16回 2023.04.16 13:30
約1ヵ月前の3月14日に「What You Won’t Do For Love」の大ヒットで知られているボビー・コールドウェルが亡くなった。日本では“ミスター・AOR”としても知られている彼は6年ほど闘病生活を送っていたと、妻メアリー・コールドウェルがTwitterで発表した。 マイアミで育ったボビー・コールドウェルは、不動産屋であった母と友人を通して、ボブ・マーリーと友人になり、若い頃からレゲエ、ハイチ音楽、ラテン・ポップ、そしてR&Bなどにも影響された。ロックンロールのパイオニアであるリトル・リチャードのリズムギタリストとして音楽キャリアをスタートさせたが、ソロキャリアを開花させる<a href="https://bezzy.jp/2023/04/21905/">…
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ヒップホップで社会を引き抜く! 2000年代のエミネムが与えた“心の居場所” 家庭や教育に関するリリックを解説
第15回 2023.03.22 18:30
世界で最も知名度があるラッパーの一人として君臨しているエミネム。デトロイト出身の彼は、ドクター・ドレーのプロデュースで1999年に『Slim Shady LP』でデビューし、2000年代に最も売れたアーティストになった。エミネムが主演を務めた『8 Mile』(2002)は全世界で興行収入360億円の大ヒットとなり、サウンドトラックも400万枚のセールスを記録した。コラム『ヒップホップで社会を生き抜く!』では今までにRUN DMC、ジェイ・Z、スヌープ・ドッグ、フレディ・ギブズ、ケンドリック・ラマーのインスピレーショナルなエピソードを紹介してきたが、当コラム第15回では2000年代エミネムの「心<a href="https://bezzy.jp/2023/03/20037/">…
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ヒップホップで社会を生き抜く! ジェイ・Zのラップスキルを紹介、自由なフロウと言葉遊びが効いたパンチラインを駆使するMC
第14回 2023.03.12 18:00
先日Billboard/VIBE誌で最も偉大なラッパートップ50人のリストが公開され、ヒップホップファンの間で大きな話題になっている。多くのヒップホップファンがコメントを寄せ、各々の“グレイテスト・ラッパー”のリストを公開している。 Billboard誌が最も偉大なラッパー1位に選んだのはジェイ・Z。彼のラッパー、そしてビジネスマンとしての功績は計り知れない。ソロアーティストとしてリリースした14枚のアルバムが全米1位を獲得、デビュー前から〈Roc-A-Fella Records〉を立ち上げ、24のグラミー受賞、老舗ヒップホップレーベル〈Def Jam Recordings〉の代表を務め、リア<a href="https://bezzy.jp/2023/03/19612/">…
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フジロックにも出演する世界のトップランナーが旧友に語る ルイス・コールにとって“良い音楽”とは?新作から辿る音楽遍歴と制作哲学
2023.02.03 12:30
LAを拠点とする超絶技巧のドラマー、シンガーソングライター、プロデューサーのルイス・コール。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、クインシー・ジョーンズ、フライング・ロータスらから絶賛され、サンダーキャットとのコラボでも知られる彼が、昨年10月14日に〈Brainfeeder〉レーベルより新作『Quality Over Opinion』をリリースした。 ジャズから自由を学び、抜群のポップスセンスと超絶ドラムが繰り出すファンクネスが込められたDIY音楽の傑作と名高い今作。オリジナルでファニーな世界観で音楽ファンを魅了し、収録曲「Let It Happen」は第65回グラミー賞にノミネートされている。<a href="https://bezzy.jp/2023/02/16331/">…
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ヒップホップで社会を生き抜く! Run-DMCとエアロスミスの「Walk This Way」 最も偉大なコラボ曲が実現した経緯
第12回 2023.01.29 17:30
1980年代前半より始動した3人組で、MCのRUNとDMC、2002年に亡くなったDJのJam Master Jayから成る伝説のグループRun-DMCが、今年4月に最後のコンサートを開催することが先日発表された。ファイナルコンサートはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される模様で、現在制作中のRun-DMCのドキュメンタリーフィルム用に撮影もされるという。 そんな彼らの代表曲を考えたとき、1986年にリリースしたエアロスミスとのコラボ曲「Walk This Way」を思い浮かべる人も多いだろう。エアロスミスが1975年にリリースした原曲をRun-DMCがカバーをし、レコーディ<a href="https://bezzy.jp/2023/01/17575/">…
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ヒップホップで社会を生き抜く! 2022年のベストヒップホップアルバム10選!今年リリースされたおすすめヒップホップを紹介
第11回 2022.12.30 17:30
2022年最後の「ヒップホップで社会を生き抜く!」のコラムでは、「2022年のベストヒップホップアルバム10選」を紹介したい。 10位 ロイル・カーナー『Hugo』 イギリス出身のラッパー、ロイル・カーナーの3rdアルバム『Hugo』。2017年にリリースされた1stアルバム「Yesterday’s Gone」がマーキュリー賞とブリット・アワード賞にノミネートされた彼の3rdアルバムは今まで以上に自身の経験と感情を赤裸々に語った作品である。 9位 Tank and Bangas『Red Balloon』 ニューオーリンズ出身のバンド、Tank and Bangas。2017年に<a href="https://bezzy.jp/2022/12/15906/">…
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ヒップホップで社会を生き抜く! クリスマスがテーマのヒップホップ曲を紹介、今年のクリスマスはヒップホップで盛り上がろう!
第10回 2022.12.18 17:00
11月のサンクスギビングやブラックフライデーセールなどの行事が終わり、今年もクリスマスの季節がやってきた。街や飲食店ではクリスマスソングが繰り返し流れ、世間はクリスマスムード一色となっている。もちろんクリスマスソングが大好きであっても、繰り返し流れていたらキツいという人もいるだろう。当コラム『ヒップホップで社会を生き抜く!』の第10回では、クリスマスムードを感じていたいが、街中で流れる定番クリスマスソングを繰り返し聴くのが疲れたというヒップホップファンに、クリスマスヒップホップソングをいくつか紹介したい。 リュダクリス「Ludacrismas」 2007年に公開されたクリスマスコメディ映画『F<a href="https://bezzy.jp/2022/12/15410/">…
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ヒップホップで社会を生き抜く! ファレル・ウィリアムスにみる適材適所、3度クビにされたマクドナルドのために果たした大仕事
第9回 2022.11.27 16:00
先日、今年で音楽活動30周年を迎えると発表したファレル・ウィリアムス。彼の音楽キャリアは、1992年にリリースされたニューヨークのヒップホップグループWreckx-n-Effectのヒット曲「Rump Shaker」から始まった。彼は当楽曲のプロデューサーであるテディー・ライリーのラップパートを書き、それが彼にとって初の商業的リリースとなった。 その後、チャド・ヒューゴとともにThe Neptunesのメンバーとして一つの時代を作るプロデューサーになり、ヒップホップだけではなく、ポップスターも多くプロデュースした。The Neptunesは1990年代後半から2000年代にかけて、手掛けた曲が<a href="https://bezzy.jp/2022/11/13934/">…
#Justin Timberlake#Pharrell Williams#ジャスティン・ティンバーレイク#ヒップホップで社会を生き抜く!#ファレル・ウィリアムス#マクドナルド
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来日したグラスゴーの天才ビートメーカーにインタビュー ハドソン・モホークが語る音楽ルーツ、ターンテーブリストからプロデューサーへの軌跡
2022.11.25 18:30
スコットランド・グラスゴー出身のDJ、ビートメイカー、プロデューサーとして活躍するHudson Mohawke (ハドソン・モホーク)。ヒップホップやソウルの要素をレイヴ、ビート・ミュージック、エレクトロニックに詰め込み、常に先進的なサウンドでビートミュージックのパイオニアの一人として、多くのプロデューサーに影響を与えてきた。イギリスの名門レコード・レーベル〈Warp Records〉からアルバム『Butter(2009)』でデビューし、ルニスとのサイドプロジェクトTNGHTは、後に確立されるダンスミュージにおける「トラップ」というスタイルのルーツを語る上で欠かせない。 ハドソン・モ<a href="https://bezzy.jp/2022/11/13533/">…
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トリオの要であったテイクオフを追悼 ミーゴスが音楽トレンドやファッションに与えた影響 故テイクオフが魅せたラップスキルも紹介
2022.11.08 15:00
11月1日にテキサス州ヒューストンで撃たれ、亡くなったミーゴスのテイクオフ。ミーゴスはアトランタ出身のヒップホップトリオで、ヒップホップのサウンドを変えたと言われるほどの影響力を持ったグループである。クエイヴォ、オフセット、そしてテイクオフの3人からなるミーゴスは、今までに2部門でグラミー賞にノミネートされており、2010年代で最もポップカルチャーに影響を及ぼしたグループのひとつと言っても過言ではないだろう。血縁関係にある3人のメンバーから繰り出されるフロウとアドリブは多くのフォロワーを生み出した。そんなテイクオフのトリビュートとして、ミーゴスの功績、そしてテイクオフのヴァースが特に光っている<a href="https://bezzy.jp/2022/11/12388/">…
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