二人で語り合う実写『ルックバック』の魅力と撮影秘話
お互い信頼していたからこそ、楽観的でいられた。出口夏希と蒔田彩珠が過ごした無防備な時間
2026.09.19 17:00
2026.09.19 17:00
友達は、バラエティだけは見てくれるんです
──続いて、京本はどんなところが魅力的でしたか?
蒔田 京本は人と話すのが苦手ではあるんですが、自分が好きなことに対してはすごく誠実なんです。なので、そのためになら人と話す恐怖や、外に出る恐怖にも立ち向かえる強さがあるんです。改めて好きなものの力を教わりました。私自身、京本と同じくらいの年齢からこのお仕事をしているので、共感するところが多かったですね。
出口 彩珠は、京本と似ているところもあれば、京本と全く違う所もあるんです。ただ、現場で黙々と編み物をしているところは、京本と似ているなって思いました。

蒔田 撮影が冬だったし、編み物が流行っていたときだったからね。
出口 そういえば、ものすごくかわいいバラのポーチを作ってきたことがあったんです! それがあまりにもかわいくて「欲しい!」っておねだりをしたら、色違いのものを作ってくれたんですよ。現場にピッタリのサイズなので今年の冬も重宝しそうです!
──夢を追う中での嫉妬心についても描かれていますが、おふたりは誰かと比べてへこんだりすることはありますか?
出口 私は、この世界で会う人すべてに“すごいな~!”って思うんです。それに、その人と同じになれるわけではないので、あまり羨ましいとは思わなくて……。
──すごく素敵な考え方ですね。
蒔田 私は年下の子と共演して“すごいな”と思うことはありますね。集中力や現場の居方など、年上の方から学ぶことはたくさんありますが、年下の方からも学ぶべきだと思うことが多くなりました。たとえば、撮影で自分が映っていない時でも、まったく手を抜かず、自分が撮られていた時と同じ熱量で演じてくれるとすごく嬉しいし、私もそうでありたいと思ったんです。
出口 たしかに!

──おふたりはいま、プライベートでもとっても仲良しだとお聞きしましたが、現場ではどのように過ごしていましたか?
蒔田 お互い楽観的なので、役のことで悩んで相談するようなこともなく……(笑)。お互い信頼していたからこそ、現場に行き、始まればなんとかなるという思考だったので、現場でもプライベートでも、お仕事の話をすることはほぼなかったよね。
出口 なかった! カメラがまわるまで本当に関係ない話をしたり、食べたり、寝たりしていて(笑)。
蒔田 どちらかが気を張りすぎていても、また違っただろうなって思います。すごくいい時間を過ごせました。

──藤野と京本は、性格は違えどいいバランスで支え合っています。おふたりにはそのような関係の人はいますか?
出口 私にとって、地元の友達が京本のような支えの存在となっています。小学校からずっと一緒で、会っていなくてもなんでもわかってくれるんじゃないかと思うくらいの関係で。ただ、デビュー作は見てくれてたのですが、それ以降あまり見てくれていなくて……(笑)。この『ルックバック』だけでも見てもらいたいですね(笑)。
蒔田 私の友達も同じで、ドラマや映画は見てくれないんですが、バラエティだけは見てくれるんです。
出口 バラエティだけ見てくれるの!?
蒔田 そう(笑)。バラエティは私の素のままだから違和感がないけど、お芝居を観るのはは小っ恥ずかしいって言われて(笑)。
出口 こっち(蒔田)じゃなくて友達の方が!?(笑)
蒔田 うん。バラエティを見た後に、「あまりにそのままで焦ったよ」って連絡くれたりするんです(笑)。

──そういった友達がいるからこそ、藤野と京本にも憧れるものはあったのではないでしょうか。
蒔田 そうですね。小学生の頃から自分と好きなものが一緒で、同じ夢に向かって頑張れる相手って、そうそう出会えないと思うんです。友情とはまた違う熱量を持って関われる相手がいるのは、すごくいいなと思いました。
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