二人で語り合う実写『ルックバック』の魅力と撮影秘話
お互い信頼していたからこそ、楽観的でいられた。出口夏希と蒔田彩珠が過ごした無防備な時間
2026.09.19 17:00
2026.09.19 17:00
国内外で高い評価を受ける藤本タツキの原作を、是枝裕和が実写映画化した『ルックバック』。同世代で確かな存在感を示す出口夏希と蒔田彩珠は、圧倒的な人気作の実写版にどんな想いで挑んだのか。プライベートでも仲が良いというふたりだが、性格は見たところ正反対。だからこそ惹かれ合う部分があるようだ。
撮影中に育んだ友情から生まれた微笑ましいエピソードから、同業者から受ける影響まで。時折目を合わせては微笑み合う、和やかなインタビューとなった。
他の方に決定していたら、ちょっと泣いていたかもしれません(笑)
──『ルックバック』はアニメ映画も原作も大人気ですが、どのタイミングで触れていましたか?
蒔田 実は、原作が発売されたタイミングで、是枝(裕和)監督と一緒に本屋さんに買いに行ったんです。
出口 そうだったの!?
蒔田 うん。監督から“渡したい本があるから”と言われて買いに行ったんです。それから時間が経ち、アニメ映画が公開された時期くらいに正式に実写化が決まって、声をかけていただきました。

──ということは、京本の役はすでに決定していたんですね。
蒔田 ありがたいことに、そうだったようです。もし、原作を買うくだりがあって他の方に決定していたら、ちょっと泣いていたかもしれません(笑)。
──出口さんはいつのタイミングで今作に触れましたか?
出口 私はこの実写化のお話を頂いてから見させていただきました。藤野を演じることが決まってから原作やアニメ映画を見たので、1回目はどう藤野を演じていこうかを考えることに集中してしまったんです(苦笑)。でも、2回目からは客観的に見ることで、夢に向かってひたむきに進んでいく京本と藤野のふたりのカッコよさに感動しました。

──おふたりが演じた京本と藤野は、とても素敵なキャラクターですよね。
出口 藤野は全部を口にするわけではないのですが、誰よりも負けず嫌いで、自分の夢に一生懸命なんです。そんなカッコよさもありながら、不器用でかわいいところもあるんですよ。
蒔田 夏希ちゃんの明るさで周りを引っ張っていく感じは、藤野とリンクしているように思いました。さらに藤野の子ども時代を演じた七瀬ふうりちゃんと夏希ちゃんのキャラクターがそっくりで、ふたりが現場をずっと盛り上げてくれていたんですよ。
出口 ふうりちゃんはオーディションの時参加させていただいて見ていたのですが、私の分身かと思うくらい行動も似ていて、監督も“そっくり!”って驚いていたんです! 実は私、初めて是枝監督の『舞妓さんちのまかないさん』のオーディションに参加したときに、台本がなかったのでなにもわからないまま素で挑んだんです。さらに当時は、是枝監督のことも知らなくて、本当にのほほんとしていて。それがどうやら良かったらしいんです(笑)。

蒔田 ふうりちゃんも、怖いものが何もない感じだったよね。
出口 うん(笑)。きっと、その雰囲気も私にそっくりだったんだと思います。あと、ちょっとだけ、ギャルマインドがあるんですよ!
蒔田 わかる。めちゃくちゃギャルですね(笑)。
出口 プライベートでも、学校でみんなを引っ張っていそうな素敵な子です!
蒔田 ちなみに、京本の子ども時代を演じた岡田六花ちゃんも、私そっくりです。
出口 本当に似てる! 口数が多い方ではないけど、芯があるんです。さらに、ふうりちゃんの絡みにもおもしろく返せるユーモアがあって、漫才コンビのような掛け合いもするんですよ。

蒔田 あのふたりこそ、京本と藤野という感じでしたね。
出口 ずっと仲良くいて欲しいね。
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