舞台『春よ来い、マジで来い』に重ねて振り返る思春期とは
「守るべき存在が自分を変えた」乃木坂46・岩本蓮加が大人になった今、後輩に伝えたいこと
2026.10.22 18:00
2026.10.22 18:00
12歳で乃木坂46に加入して、誰よりも早く大人になろうとしたと話す岩本蓮加。その後様々な葛藤と向き合い、本当の大人になって感じるのは、“等身大”でいることの大切さだ。さらに、そこで気づいたのは、大好きなダンスとの向き合い方や、メンバーの大切さだと言う。
そんな彼女が7年振りに出演する舞台が、『春よ来い、マジで来い』。自分とは違う性格の美樹を通して感じたことや、演出を務めるマギーから教えてもらったこと。様々な視点から彼女の現在地を探る。

演じていくうちに、役が憑依するのがすごく楽しみです
──舞台『春よ来い、マジで来い』で演じる美樹は、どんな性格だと捉えましたか?
美樹ちゃんは、とにかく不器用な子なんです。大事な子のためなら、自分を犠牲にしても、嫌われてもいいから言葉にしちゃうんですよね。さらに根はとっても優しいのに、言葉がきついからこそ、“なんでそんなことを言うんだ”と思われてしまうんです。こんなに優しいのにとにかく立ち回りが下手くそなんですよね。そこがかわいくて仕方がないんですが、損なキャラクターだと思いました。
──言葉の選び方も、すごく下手くそと言いますか……。
そうなんです!(笑) 口が悪いんですよ。でも、若いからこそ、歯向かいたいと思う気持ちがエネルギーとなって、行動力に繋がっているんです。

──美樹に共感するところはありましたか?
私も大好きな子たち……友達や仲間が苦しんでいることに対して腹が立つのはすごくわかるんです。なので、その原因をどうしても解消したいという気持ちはすごく共感できました。だから美樹が親友の佐知に対して、どうしても幸せでいて欲しいという一心で口悪く当たってしまうのはもったいないなと思いながら、“愛が大きいからなんだよな”と思うと、どんどん好きになってきたんです。今後、美樹を演じていくうちに、自分に美樹が憑依していくような感覚があると思うので、それがすごく楽しみです(笑)。
──引っ張られるタイプですか?
そうですね。ずっとそのキャラクターになりきってお芝居をしていると、頭の中がその子でいっぱいになっちゃうんです。なので、必然的に美樹っぽくなる瞬間があるのかなと楽しみにしています。それに美樹は私よりも年下で、大学生なので、そのキャピキャピした感じが出たらいいなと思っています。
──今作で美樹は、大学に通いながら夢を目指す青春を送っています。
すごく素敵ですよね。演技を通してでもこういったことを経験できることがすごく楽しみです。

──演出家のマギーさんから何か言われたことはありますか?
マギーさんからは、「美樹は、若いからこそできてしまうことが多い」と言っていただいたんです。美樹も親友の佐知も、いろいろ考えているようで、結局子どもだからやれることは限られているし、大人ならいったん考えてしまうことも、立ち止まらず動いてしまうのは、大学生だからこそなんですよね。だから空気を読まずに思ったことをそのまま言ってしまいますし、親友だからってひどい言葉もかけちゃうんです。それを理解して演じるからこそ、見て下さる方には愛おしいと思ってもらえると思いますし、“こういう時期があったな”と思ってもらえたら嬉しいです。私は、大人の世界に入るのが早かったからこそ、子どもらしさを抑える努力をしてしまっていました。それが故に、子どもだからこそできる突拍子もない行動に深みを感じたんですよね。たしかに大学生ってまだ全然子どもなので、がむしゃらに生きる美樹ちゃんを上手に演じられたらいいなと思っています。
──乃木坂46に加入したときは12歳でしたよね。
はい。なので、子どもだと言われることを“悪”だと思っていたんです。もちろん、そう言った方たちに悪気はないし、“かわいいな”と思って言ってくれていたと思うんです。でも、私はそれをポジティブに受け取ることが出来なかったんです。なので、落ち込むこともたくさんあったんですよね。それに高校生の時は思春期も重なって、大人になりたいけど、どうしていいかわからないという自分の中に大きなギャップがあったんです。振り返ると、その時期が一番苦しかったように思います。でも、それを乗り越えたからこそ、演じられる部分もあるのかなと、今は思えるようになりました。
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