2023.07.28 06:00
©2023「花腐し」製作委員会
2023.07.28 06:00
綾野剛主演映画『花腐し』が11⽉10⽇(⾦)より公開されることが決定し、予告とポスタービジュアルが公開された。
本作は『赫い髪の女』(1979年)、『キャバレー日記』(1982年)など日活ロマンポルノの名作から、『ヴァイブレータ』(2003年)、『共喰い』(2013年)をはじめとする日本映画の脚本を数多く手がけてきた荒井晴彦4作目の監督作品。主演に綾野剛、共演に柄本佑、さとうほなみを迎え、2人の男と1人の女が織りなす湿度の高い男女の物語を描く。
タイトルに引⽤された万葉集の和歌「花腐し」とは、きれいに咲いた卯⽊の花をも腐らせてしまう、じっとりと降りしきる⾬を表現している。そのタイトル通り梅⾬のある⽇に出会った、廃れていくピンク映画業界で⽣きる映画監督・栩⾕(綾野剛)と脚本家志望だった男・伊関(柄本佑)は、⾃分たちの愛した⼥・祥⼦(さとうほなみ)について語り始める。そして、3⼈がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、それぞれの⼈⽣が交錯していく。
また、追加キャストとして、ピンク映画の監督・桑⼭役と寺本役にそれぞれ吉岡睦雄と川瀬陽太、中国からの留学⽣リンリン役にMINAMO、韓国からの留学⽣ハン・ユジョン役にNia、栩⾕が⾝を寄せるビルのオーナー・⾦役にマキタスポーツ、韓国スナックのママ役に⼭崎ハコ、ピンク映画の製作会社社⻑・⼩倉役に⾚座美代⼦、脚本家・沢井役に奥⽥瑛⼆が決定した。
解禁された予告は、栩⾕と伊関が梅⾬のある⽇に初めて会うシーンから始まる。会話を重ねるうちに少しずつ警戒⼼が解けていく2⼈。やがて、それぞれが⾃らの朽ちつつある夢とともに、過去に本気で愛した⼥について語り始めるが、なんとそれが同じ⼥・桐岡祥⼦だったことをお互いは知って衝撃を受ける。しかも、栩⾕は伊関に「桐岡祥⼦は死んだ」と告げる。男2⼈が⽣きる時間を体現するかのようなモノクロ映像からは⼀転、<祥⼦>とそれぞれの男たちの記憶は⾊鮮やかな映像として蘇っていく。
また、ポスターに写るのは栩⾕、伊関、祥⼦の3⼈が⼟砂降りの⾬の中、虚な⽬で佇む姿。降りしきる⾬とともに⾃らの夢も愛も朽ちさせていくかのようなビジュアルで、「朽ちてなお、⽣きていく」というコピーが添えられている。