2022.10.31 18:00
2022.10.31 18:00
どうも読者の皆々様方「オタズネモノ」こと庄村聡泰にございます。第4回目は筆者とはそらもうご縁の深い事務所・UK.PROJECTよりSPiCYSOLの皆様にお越し下さいました。
なんでご縁が深いかって? 古巣だからだよ!([Alexandros]はUK.PROJECT所属のバンドなのです)
10月26日(水)リリースのメジャー2ndアルバム『SEASONS』を引っ提げてのご登場となった訳なのですが、今までもそしてこれからも感謝カンゲキ雨嵐なUK.PROJECTのバンド。いつかインタビューする機会なんかも来るんだろうなと思ってた瞬間に心躍る私。扉を開けて出迎えてくれたのはスタッフさんも含め知った顔ばかり。嬉しくってそんでもってアルバムもステキな出来だったもんで色々話してみたところ、まさかの変態呼ばわりですよ(笑)。サブスク時代における自身のスタンスや気になるVANのお話など、オタズネモウシテ参りました。

──まずはニューアルバム発売おめでとうございます。
SPiCYSOL ありがとうございます!
──今回アルバムに収録されている曲も然り、2022年は約月1のペースで新曲をリリースしているんですか?
KENNY(Vo,Gt) 今年はそうですね。2021年がメジャーになって一発目だったんですけど、サブスク周りの再生回数がそんなに爆増えした感じがなくて。「むしろ数字だけで言ったら、気持ち減ってるんじゃね?」って。リリースの仕方に問題があるんじゃないかというところから、約月1ペースでという形にシフトしました。

──1年間の結果を受けて、メンバーでも数字の話をしなきゃいけない。それとも制作のペース的にもいい具合だからみたいな自然なノリでした?
KENNY いや、前者っすね。もっと聴いてもらわないとダメでしょっていう感じです。
AKUN(Gt) SPiCYSOLを聴いてもらうファンの人たちが増えていったきっかけは、サブスクだと思っていて。UK.PROJECTって、ライブで魅せていくスタイルじゃないですか。先輩方がそういうふうにしてきたようにSPiCYSOLも意識していたんですけど、最初はサブスクから聴かれるようになったんです。サブスクのリスナーさんをコアファンにしようと考えていたんですけど、ライブしなきゃいけないし、フェスも出なきゃいけない。動かないといけないことが増えていって。でも、コロナで動けない。で、メジャーデビューが決まって、メジャーレーベルはCDも売りたい。でもサブスクの方が再生回数回ってるみたいな、どっちつかずな感じがありました。その結果がシンプルにアルバムの数字に出たんですけど、アルバムを売りたい気持ちはもちろん分かるんですけど、結局聴かれなかったら曲を作っている意味、ミュージシャンの意味がないと思ったんです。1曲1曲を大事に映像も作って、プロモーションしてもらって聴いてもらおうという気持ちがあったので、この形にしました。
──PETEくんはいかがです?
PETE(Key,Trumpet,Cho) そうですね……うーん……。
KENNY 特に何も考えてないよね(笑)。
(一同笑)
KENNY みんながそうするって言ったらね。
PETE みんなで話し合って、うん! 賛成! みたいに(笑)。

──そういう立ち位置の人もいないと、バンドって回らないものですよね。KAZUMAくんも数字とかいろいろ考えたりしていたんですか?
KAZUMA(Dr) 僕も抜け感の一人なんですけど、でもPETEよりは考えているかな(笑)。リリースしないと再生回数も如実に下がるので、約月1で出して少しずつ上がっていったし。今までの最高月間リスナー数はいったと思います。
──今作『SEASONS』に収録されている曲だと、どれが一番手応えありますか?
KAZUMA 「Playback」が聴かれていたなって印象がすごくあります。
──怒涛のリリースペースの中、『SEASONS』というパッケージにしたわけじゃないですか。曲を出していく上でアルバムの完成予想図みたいなものはある程度想定していたんですか?
AKUN いえ、全く想定してなかったですね。その時のフレッシュなもの出していったので、リードっぽい曲が結構多くなってしまって。でも、アルバムって波がないと、ずっとステーキを食べる感じになって飽きるじゃないですか。なので、後半になってやさしめな曲が増えてきた気もしていて、そこでパワーバランスをとった感じですね。「Far Away」とか「CHASE」だったり、「LOUDER」はポイントで出したいって思っていたんです。やっぱりうれしいことにタイアップで決まる曲もあって、このタイミングでこれを選んでくるんだって感じで僕の頭の中で描いていたものとは全く違う楽曲を選んでいただいたり。そうなったら計画通りにいけない状況じゃないですか。
──メジャーあるあるではあるけども、うれしい悲鳴みたいな(笑)。
AKUN はい(笑)。その中でもアルバムにストーリーがあったり、アルバムだからこそ聴けるものを作りたいなと思ったんです。8月末ぐらいに残り3曲ぐらいを選ぶ中で候補は5~6曲あって、その中でバランスよく決めました。「これは入れた方がいいね」って話し合って、やっと8月末にアルバムの全貌が見えた感じです。そこからタイトルを決めてという感じなので、本当にギリギリまで全貌は見えてなかったですね。
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