2026.08.30 15:00
©︎乃木坂46LLC
2026.08.30 15:00
毎夏恒例、乃木坂46の明治神宮野球場公演が2026年もやってきた! 現メンバー33人体制となっての初の全国ツアーであり、5月に卒業した梅澤美波から5期生・菅原咲月が4代目キャプテンのタスキを受け取っての大舞台である。それにしてもここのところの乃木坂46は激動で、吉田綾乃クリスティーの卒業も遂にこの日が来てしまったかとショッキングだったし、昨年末から続く矢久保美緒、松尾美佑、佐藤璃果の4期生卒業ドミノには誰が心の準備ができていたと言うのか。こうしたなかで7月には5期生の一ノ瀬美空が初センターを務めた42ndシングル『是非に及ばず』をリリース。満を持してだったとは言え、「真夏の全国ツアー2026」は一ノ瀬美空がツアーのキュレーターを務めた意味でも、乃木坂46にとって新たな時代のスタートを感じた。

千秋楽となった8月23日は小雨こそばらついたが、ヒートアップした会場の熱気をうまい具合に中和してくれたと言える。神宮球場には花をイメージしたセットが組まれ、まだ日が暮れきってはいない中で、恒例の影アナウンスが流れた。最終日は5期生のなかでもとりわけ仲睦まじい“あやみくコンビ”、小川彩と一ノ瀬美空が影アナウンスを担当。“みんなで夏の思い出を作りたいよね”ということで、“じ〜んグーッ!”の合図でオーディエンスがグーポーズするという一幕もあった。
開演時間5分を過ぎて暗転すると場内は総立ち、色とりどりのサイリウムが振られると、おなじみのオープニングテーマでスクリーンに菅原咲月・涙の円陣シーンやツアー映像などが流れる。その間に花柄刺繍の白ワンピース衣装の33人がメインステージに登場……そう、増田三莉音が帰ってきた。雑誌のグラビアで元気な姿を見せてホッとしていたファンも多いだろうが、しばらく活動休止していた彼女が神宮公演初日にステージ復帰。

冒頭曲は「ガールズルール」で、一ノ瀬美空による元気な第一声「神宮、騒げーっ!!」で幕開け。乃木坂46らしい初期の名曲だが、当時はデビューからの生駒里奈の連続センターから、初めて白石麻衣が起用されたことでも記憶に残る一曲。変わり続ける乃木坂46の改めての意思表示だ。スクリーンには次々にメンバーの名前が映し出されたが、笑顔満載の一ノ瀬美空と菅原咲月のツートップがやはり印象に残った。そしてウォーターキャノンが次々に撃ち放たれて、水飛沫が頭上を彩る光景は何度見ても涼し気で、これぞ夏の野外公演ならでは。
「ジコチューで行こう!」では6期生の注目株・瀬戸口心月がセンター。コール&レスポンスが楽しい上、左右に大きく広がったメインステージから花道を通じて中央ステージ、さらにフロントステージと、大きなステージに展開して歌い上げるメンバーたちの姿があった。なお楽曲中“チュー”のパフォーマンスは、5期生・井上和が瀬戸口心月にキスをせがむも、瀬戸口がヘッドロックでかわすという同い年同士のコラボレーションが見られた。

4期生・賀喜遥香の「乃木坂46への愛を見せろーっ!」の合図で、場内にオーディエンスが振り回すタオルによる旋風が巻き起きたのが「好きというのはロックだぜ!」。シングルリリース当時より賀喜のセンター曲だ。メンバーはステージをアクティヴに動き回り、ハンドマイクで歌うメンバーのほかに、タオルを振り回すメンバー、ウォーターガンを放つメンバーがいたりと楽しい。曲終わりでは賀喜が「神宮100周年おめでとう!」と叫んだ。事実上、現在神宮球場で行なわれるコンサートは乃木坂46の独壇場となっている。

乃木坂46では珍しい高飛車な女の子をユーモラスに描いた「自惚れビーチ」は、元々アンダー楽曲だったがあれよあれよという間に夏曲の定番に。今夏のセンターは事前のショート動画で予告されていた遠藤さくら。初代センターの鈴木絢音時代より、楽曲イメージから程遠いミスマッチ感のあるメンバーに歌わせるのも定番化。これを静のイメージが強い遠藤がノリノリに歌うのが痛快だ。中央ステージで円形部が徐々に迫り上がっていく演出もおなじみのもの。続く「告白したい病」でも1.8mくらいは上がり、ルーレットのように回転するなかで歌うメンバーの姿があった。“告白したい気持ちわかっちゃった”の台詞をキメる一ノ瀬は完璧なまでの可愛さである。
中盤では各メンバーによるユニット編成が夏の名曲で次々に魅了していく構成。「このままブチ上げていくぞーっ!」と3期生・岩本蓮加が叫んだ「逃げ水」はウェーブヘアが似合っていた4期生・筒井あやめと2トップで披露。生駒里奈、鈴木絢音に続く秋田の系譜を継承した6期生・矢田萌華フィーチャーの「太陽ノック」では、ヘッドセットマイクと青い傘で軽やかなステップを見せてくれた。

と、つい中央に目線を取られていると、まゆたんこと田村真佑による「やっとこっち観たー!」のキュートボイス。キャッチーな楽曲ムードと合わさって痛快だったのが「オフショアガール」。さらに推しには嬉しい「不道徳な夏」はもちろんやんちゃんこと金川紗耶センター。写真集『好きのグラデーション』上梓以後、ただ美しいだけじゃないそれこそやんちゃなキャラクターが突出している彼女だが、田村・金川共に今さらながら他と被らない存在感が抜群だった。アリーナで巨大ビーチボールが飛んでいたのもスタジアム公演ならではの光景だ。
浴衣に着替えたメンバーが観られるのも真夏のコンサートの醍醐味。才色兼備の5期生・池田瑛紗がリードした「夏のFree&Easy」、ユニークな歌詞が人気な初期の名曲「ロマンティックいか焼き」は6期生・大越ひなの&森平麗心が牽引。さらに5期生・井上和による「チートデイ」も披露されたが、イントロでの彼女が放った“あなたにとって乃木坂46がご褒美でありますように”はかなりの名言だった。

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