2026.08.12 19:00
2026.08.12 19:00
最近はもっちゅりんに幸せをもらってます
──では、ここからはお二人について聞いていきます。本作の舞台であるコンビニは、バイト先の定番でもあります。お二人はこれまでどんなバイトをしたことがありますか。
唐田 私は学生のときにマザー牧場でアルバイトしていました。地元が田舎なのでコンビニかファミレスかマザー牧場くらいしか選択肢がなかったんですよ。で、とにかく知り合いに会いたくなくて、マザー牧場で働けば誰も来ないだろうと(笑)。
くるま こういうところがえりからしいんですよ。牧場の人って感じ。まっすぐ。千葉の人とは思えない。千葉の人ってもっと疑り深いじゃないですか。
唐田 あはは!
くるま そりゃひねくれますよ、千葉と埼玉と北関東に生まれたら。でも、牧場によって奇跡的に浄化されて、まっすぐな気持ちのまま東京にいる。あんまり会ったことないですからね、牧場でバイトしてた人なんて。

──牧場でのバイト経験で何が身につきましたか。
唐田 ぼーっとする力ですね。広場の受付をしていて。土日は人がいっぱいで忙しいですけど、平日はそうでもないんですね。だから、ずっとぼーっとしていました。
くるま 素晴らしい力です。ぼーっとする力大事ですよ。
──くるまさんはどんなバイトをされていたんですか。
くるま 僕はフジテレビでバイトしてました。
唐田 えー。何歳から何歳まで?
くるま 6年間やってたから、確か20歳から26歳くらいまでかな? その6年間であらゆる力が身につきましたけど、一つ挙げるとすれば、ゴルフ中継の業務がありまして。ゴルファーがティーショットを打ったら、そのボールが落ちたところまで探しに行くんですよ。で、見つけたら、その場所からホールまで何ヤードかを測るんです。その測り方というのが、自分の歩幅なんですよ。だから、1歩1ヤードで歩けるように特訓をしてました。
──あれってそんなアナログな方法で計測してるんですか。
くるま めっちゃアナログですよ。機械はあるんですけど、大会だと数が足りなくて。マップに目印があって、そこまで行けばホールまであと何ヤードかわかるんで、近場の目印までの距離は人間の歩数で測っていました。

──失礼なことを聞きますが、今も1歩1ヤードで歩けるんですか。
くるま できるんじゃないですか。(と、立ち上がって実践する)大股じゃ1ヤードを超えちゃうんです。ちょっと大股ぐらいが、ちょうど1ヤード。
──ビートルズの『アビー・ロード』くらいですね。
くるま そうっすね!(『HUNTER×HUNTER』の)サトツぐらいいっちゃうとダメ。もうちょっと手前なんです。ヤードなんで。1ヤードは1メートルちょっと欠けるくらいなんですけど、このちょっとの感覚が慣れるまで意外に難しい。
唐田 それが身についたんだ(笑)。
くるま 身についたね。
──映画に出てくる人たちはみんなストレスを抱え込んでいます。お二人はストレスが限界突破しそうになったとき、どうやって発散していますか。
くるま まずあなたストレス限界になる?
唐田 なかなかならない。
くるま だよね。しかもあなたには実家に帰るって方法があるじゃない?
唐田 そうなんです。私、実家によく帰るんですけど。千葉というのもあって、すぐ帰れるから、実家の猫にさわるためだけに帰ったりしますし。なんなら実家に気持ち良く帰るために仕事を頑張ってるみたいなところもあるくらいです。あとは自然の中にいるとストレスが流されていく感じがしますね。最近も10日間ぐらいお休みをもらったので、半分ぐらい実家に帰って、もう半分は五島列島に遊びに行きました。

くるま 僕もあんまりストレスがたまるタイプではないですけど、強いて言えば、自分よりデカい存在と相対することで心を落ち着けているところはあるかもしれない。この間も僕のやってるPodcast(『3003 -サンゼロゼロサン-』)で茶人の岩本涼さんが出てくださって。日本の茶道の文化を海外に広めようといろいろやってる方なんですけど、そういうすげえ人の話を聞くと、自分はまだまだだなって謙虚になれるし、この人に比べれば全然忙しくないなって気持ちになれる。僕がストレスをためずに生きていけるのは、自分より忙しい人とかすごい人に会ってるからかなって気がします。
──それが大きなストレス解消法だとしたら、日々を健やかに終えるためのささやかなメンタルリセット術みたいなのも聞いてみたいです。
唐田 最近はもっちゅりんで頭がいっぱいです(笑)。30分並んだのに途中で売り切れるとか、そんなことばっかりで、どこに行っても手に入らなかったのが、ちょっと前に初めて1個ゲットできたんですよ。もう食べたらうま〜ってなって。もっちゅりんに幸せをもらってます。
くるま 幸せ。素晴らしいね。
唐田 食べた?
くるま 食べてない。
唐田 食べたら絶対わかると思う。本当に、もっちゅりんって感じ。
くるま みんなそう言うよね。もちもちしか言わない。
唐田 そうそう。マジでもっちゅりん(笑)。

──「もっちゅ」のところは想像がつきますが、「りん」というのは?
唐田 (口からもっちゅりんを伸ばすような仕草で)もっちゅ……りんなんです(と、りんで伸ばしたもっちゅりんをくるっとひっくり返す)
くるま その手首が返る感じが大事なわけね。
唐田 そう! わかるよ、食べたら。くるまはどうやってリセットしてるの?
くるま 俺はお風呂掃除がめっちゃ好きなの。浴槽に裸で入って、スポンジに洗剤つけて、四方を浴槽に囲まれながらこすってる時間が、自分が自分じゃなくなる感じがして、すごい好き。お皿洗いとかだと、力いっぱいゴシゴシできないじゃないですか。でも、浴槽は思い切りぐわーってやっていいから、それが気持ちいい。で、いちばん強いシャワーでびゃーって泡を流して、そのまま自分もうわーってシャワーを浴びるのが楽しい。
唐田 それでそのあとお湯を沸かすってこと?
くるま 沸かさない。その日は入らないの。なんかさ、服が濡れないように気にしながら洗うのはイライラするじゃない? 俺は全裸で全力で浴槽を洗いたいの。だから、お風呂掃除をした日はシャワーだけ。で、昨日の俺が綺麗にした風呂に次の日入りたい。
唐田 へえ〜! 初めて聞いた、その話。面白い。
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