共演は小池栄子、佐々木蔵之介、黒木華、山下美月ら
水上恒司主演、大型新人監督・武井佑吏の商業デビュー作『本当にあった話(の話)』10月2日公開
2026.06.11 08:00
Ⓒ鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会
2026.06.11 08:00
水上恒司主演のディストピア映画『本当にあった話(の話)』が10月2日(金)に公開されることが決定し、ティザービジュアルとキャストコメントが解禁された。
原作は、『文學界』2021年12月号(2021年11月6日発売)に掲載された鴻池留衣による『フェミニストのままじゃいられない』。その映画化となる本作には、脚本の面白さから水上恒司をはじめ小池栄子、佐々木蔵之介、黒木華、山下美月といった超豪華俳優陣が集結した。
物語の始まりは1999年。厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は、恋人との結婚を否定され、ある計画に踏み出す。それは立派な経歴を持つ男と結婚し殺害、その人生を恋人に引き継がせ“夫婦”として生きる計画だった。しかし貴子の歪んだ欲望は止まらず、繰り返された殺人。それから数十年、そんな世間を震撼させた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉を元にした禁断の舞台が作られることになり、その主演を夛田(ただ/水上恒司)が射止めた。だがそこからが悪夢の始まりで、夛田のもつ執着や執念は相手役となった米良(めら/黒木華)、舞台の脚本家・垣内(かきうち/小池栄子)、舞台演出家の加藤(かとう/佐々木蔵之介)らを次第に掌握していく。
「社会的に正しいはずの思想」が、個人の「エゴや欲望」によって歪められる現代。劇中で夛田は、「“正しいこと”をいうことがそんなに正しいのか?」という違和感の正体をあぶり出していく。そんな人間の闇をブラックに、シニカルに描いた監督は武井佑吏。2018年公開の長編デビュー作『赤色彗星俱楽部』でPFFアワード2017日活賞&映画ファン賞および第11回田辺・弁慶映画祭グランプリを受賞、またNHK『今夜の旅はドラマチック/プラハ編』で第37回ATP賞テレビグランプリ優秀新人賞を受賞するなど超大型新人である武井にとって、本作が商業デビュー作となる。
解禁されたティザービジュアルは、不気味に笑う夛田が印象的に描かれた1枚。〈この物語は「配偶者入れ替え連続殺人事件」を元にしたフィクションのフィクションであり、実際の団体・人物とは一切関係ありません〉というメッセージが隠されており、併せてキャスト陣からコメントも到着した。
コメント一覧
水上恒司
狂った映画になっております。でもこんな映画もあって良いのだと実感しました。こんな映画がこの世からなくならないで欲しいです。こんな映画を作れることに有難さを感じざるを得ません。

黒木華
本当にあった話(の話)とは一体なんなのでしょうか。
共感できるのか、できないのか…。
台本をいただいた時からよくわからない、でも気になる…。
この不思議な感覚を終始携えながら探検しているような気持ちで、共演者の方々と撮影に臨みました。
この物語がこれからご覧いただく皆様にはどのように映るのか楽しみにしております。

山下美月
「正しさ」は、とても強い武器です。
でもその武器を振りかざしている時、人間は己の矛盾には気づけないものなのかもしれません。
居心地の悪い世界を生きており、綺麗ではない感情を悶々と抱えている。
登場人物達の不自由さが、凄く魅力的な作品だと感じました。
見終わった後、答えが残るのか問いが生まれるのか、私自身とても楽しみです。

小池栄子
武井監督の作り出す幻想的な世界感にどっぷり浸からせていただいた不思議な撮影時間でした。
狂気と正気は紙一重、そんな空気を纏った作品をぜひご賞味あれ!

佐々木蔵之介
加藤鶏冠手で、カトウカエルデ。そもそも自分の役名が読めなかったほどに、一筋縄ではいかない役を楽しみました。現場では武井監督に導いてもらい、水上(恒司)くん、(黒木)華ちゃん、(小池)栄子ちゃんたちと”奇妙な世界“を笑って撮影しました。観客の皆さまにも、迷子になりながらも不思議な話を一緒に体験していただければうれしいです。劇場でお待ちしております。

武井佑吏(監督)
何かに取り憑かれた人間は、光り輝いています。たとえそれが滑稽で、危うく、周囲から見れば間違っていたとしても、自分だけの本当を信じて進む姿には、クラクラするような美しさがある。鴻池留衣さんの原作が持つそんな魔力に導かれながら、大好きで心から信頼する俳優・スタッフの皆さんとともに、映画を作りました。ぜひご覧ください。
鴻池留衣(原作者)
人は「世界を解釈する権利」を求めます。だからこそ他者と対立し、小説は書かれ、演劇や映画は作られ、役者は演じるのだと思います。武井佑吏監督の冴え渡る才能と、素晴ら
しいキャストたち、制作現場の皆さんが、原作を見事に解釈してくださいました。
本作は、フィクションを作る(=世界を解釈する)人たちを描いたフィクションです。この映画化は、フィクションを現実化、もしくは現実をフィクション化したと思しき事件です。最高の映画です。
Ⓒ鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会
