『映画 えんとつ町のプペル』で西野亮廣から学んだ姿勢とは
「ハッピーなフィクサーになりたい」MEGUMIがエンタメの作り手として女性に届けたいこと
2026.04.21 18:00
2026.04.21 18:00
上の立場の人は誰よりも楽しんで、ワクワクしなきゃいけない
──今作の出演に際し「西野くんが作っている作品だなととてつもなく感じました」とコメントされていましたが、どのようなところに西野さんの作った作品だと感じましたか?
そもそも『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』はキングコングの物語。梶ちゃん(梶原雄太)が失踪したとき、西野くんはずっと待っていたと。その待つという時間を、西野くんは我慢したり、止まっていたりしていたわけではなくて、「未来を作るためのポジティブな時間だ」と思っていたというのを、今作の取材を受けるなかで知って。相方に対してこういう作品を作るなんて、なんていいやつなんだろうと思いました。

自分自身も息子に対して同じような感覚になることがあって。思い通りにはいかないし、彼が自分で気づいて自分で進むまで待っているしかない。映像作品を作るときも同じで。うまくいかないときは嘆いてもうまくいかないけど、腐らず、諦めなければ、ダダダっと回転し始めて形になるという経験もたくさんあって。だから待つということは素敵なことだということを、この作品を通して世の中に発信してくれた。それは優しくてあったかい西野くんだからこそ作れたものだし、彼の経験がそのまま作品になっているなと思いました。当時は悲しくてつらかっただろうに、それをこういう形で世に出して、本当に素晴らしい人だなと思いました。
──同じクリエイターとして、西野亮廣さんから影響を受けたことや、一緒にものづくりをしたことで感じたことがあれば教えてください。
楽しそうにやっているのが良いなと思いました。みんなこの作品をよくしようと思っているなかで、誰よりも楽しんで、誰よりも動いて、ワクワクしていて。そんな西野くんの姿を見て、周りの人がみんな渦のように巻き込まれていく。それがすごいなと思いましたし、自分も気をつけようと思いました。必死になっていると「大変だ、大変だ」って思っちゃうときもあるから。上の立場の人は誰よりも楽しんで、誰よりもワクワクしなきゃいけないんだなっていうのは、今回すごく学びました。

──実際、作品作りのなかで、西野さんの言葉や姿勢で印象的だったものは何かありますか?
私に対してじゃないんですが、コミュニケーションの取り方はすごいなと思いました。ルビッチ役の永瀬ゆずなちゃんの発表を、最終オーディションという形で当時やっていた舞台稽古の現場に来てもらい、稽古中にサプライズで発表したりしていて。西野くんがみんなに愛されるのってこういうところなんだろうなと思いましたね。常に元気だしね。すごいですよ。リスペクトしています。
──前作から今作公開までの約5年間で、西野さんは「今の時代にこの物語を届ける意味」を考えたそうですが、MEGUMIさんは、本作を今の時代に届ける意味をどのように感じていますか?
今の時代って、答えというものがすぐ出るじゃないですか。インターネットがあってSNSがあって。だけどこの世にはすぐに答えが出ないことがたくさんあると思うんです。だから不安になって諦めちゃったり、腐っちゃったりするわけで。だけど、その答えを待って“たゆたう”時間みたいなものが実はすごく大切だと思う。それをアニメという形で表現したこの作品は、今の時代にフィットしていると思いました。加えて、友達や親子というすごく普遍的なテーマも重ねていて、さすがだなと思いました。

──答えを待っている時間、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』で描かれている時間を「たゆたう」と表現されるの、素敵ですね。
ありがとうございます。やっぱり待つというのはしんどいですからね。でもその時間が、思考したり、準備したり、何かまた違うことを始めたりする行動につながっていて。それが結果いい未来を生み出す。自分の人生を振り返るとそうだったから。そういうたゆたう時間はすごくかけがえのないものだし、必要な時間だと思っています。
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