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INTERVIEW

『ルックバック』で声優に初挑戦した注目俳優2人の今に迫る

自分たちには“これ”しかない、河合優実と吉田美月喜が感じる俳優として生きる楽しさ

2024.07.05 18:00

2024.07.05 18:00

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いつかプリンセス作品に一緒に出たい

──最近お2人が注目していたり、面白かった作品はありますか?

河合 私からいいですか? 『ザ・カース』っていうアメリカのドラマなんですけど、エマ・ストーンとネイサン・フィールダーっていうコメディアンの人が夫婦役で主演なんですね。このネイサン・フィールダーって人が脚本・監督もしてるんですけど、もう面白すぎて。このドラマきっかけで最近は彼がすごく気になっちゃって……「何この人!?」と。なので彼が以前手掛けた作品のシリーズも観たりしてます。

吉田 気になる! 観てみよう。私、昨年出演した舞台『モグラが三千あつまって』で演出をされていた長塚圭史さんに言われた言葉なんですけど「吉田は観る経験が少なすぎる」と。ちょっとドキッとしたんですよね、というのも元々世界に入ったのは中三の終わりくらいだったんですけど、それまでお母さんの教育方針で漫画もテレビも禁止だったんですよ。本はOKだったり、海外旅行には連れて行ってもらってたんですけど、そういう環境もあって小さい頃からエンタメに触れ合う機会があまり多くなくて……。なので最近は意識していろんな舞台を観るようにしてます。下北沢とかよくブラブラして「こんなのやってんだ!」って思ったら当日券で入ってみたり。

──下北沢! 小劇場も行きますか?

吉田 もちろん行きますよ! あと共演した方とか周りの方に「この映画観た方がいいよ」「この舞台いいよ」とか教えてもらったら観るようにしたり。慌てていろいろなものを吸収してます(笑)。

──今日はお2人の日常が垣間見れて楽しかったです。お2人とも役を離れた“素”の部分をまだあまり知られていない印象で、知りたい方も多いと思います。それぞれ「私って意外とこんなとこある」というところを教えてもらえますか?

河合 意外と……「しっかりものじゃない」ですね。

吉田 そうね(笑)。

河合 なんかしっかりしてそうに見られがちなんですよ。でも物もなくすし、いつもギリギリで生きてるというか。駄目なんですよね……5分前行動、って23年間思ってるけどできない(笑)。

吉田 私は……どうだろう、自分でも「いろんな性格がある」と思ってます。中1のときはすごく暗かったんですよ、教室でいつも1人で本読んでて、みたいな。中2のときは、そんな自分を客観的に見てすごく嫌になって、めっちゃ明るくしてみて。みんなからも「美月喜バカみたい〜!」みたいな感じに言われるような、いわゆるおバカキャラにしたんだよね。でもそれも疲れて、中3のときはその中間にして。

河合 え、それをできるのがすごくない!?

吉田 いや、なんかやってたんだよね(笑)。だから正直、今でも自分の性格が未だにわかってないかも……あ、そうだ! 私、優実ちゃんの意外な面を言ってもいいですか?

──ぜひお願いします!

吉田 この間、この『ルックバック』の取材で「何か違う声優をやれるとしたら何がやりたいですか?」って聞かれたんですね。そうしたら「ディズニープリンセス」って答えてて。しかもラプンツェル! 私、びっくりしちゃって。

河合 いや、やりたいんですよ!(笑) ディズニープリンセス。もともとミュージカルとかも好きだし、『ルックバック』では生っぽい声で演じてるけど、ああいうプリンセスみたいな感じの声と役も演じてみたいなあとか。

吉田 優実ちゃんのそういう役柄、めちゃくちゃ見てみたい。

河合 本当? 叶うといいなあ。

吉田 ディズニーアニメによく出てくる、プリンセスと一緒にいる動物がいるじゃない? 私はああいう役がやりたいかなあ……そのときは一緒に出たいね(笑)。

『ルックバック』場面カット ©︎ 藤本タツキ/集英社 ©︎ 2024「ルックバック」製作委員会

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作品情報

劇場アニメ『ルックバック』

©︎ 藤本タツキ/集英社 ©︎ 2024「ルックバック」製作委員会

©︎ 藤本タツキ/集英社 ©︎ 2024「ルックバック」製作委員会

劇場アニメ『ルックバック』

2024年6月28日(金)全国ロードショー
原作:藤本タツキ「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊)

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

出演:河合優実 吉田美月喜

監督・脚本・キャラクターデザイン:押山清高
美術監督:さめしまきよし
美術監督補佐:針﨑義士・大森崇
色彩設計:楠本麻耶
撮影監督:出水田和人
編集:廣瀬清志
音響監督:木村絵理子

音楽:haruka nakamura
主題歌:「Light song」by haruka nakamura うた : urara

アニメーション制作:スタジオドリアン

2000年生まれ、東京都出身。2021年出演『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』での演技が高く評価され、第43回ヨコハマ映画祭<最優秀新人賞>、第35回高崎映画祭<最優秀新人俳優賞>、第95回キネマ旬報ベスト・テン<新人女優賞>、第64回ブルーリボン賞<新人賞>などを受賞。2022年には『ちょっと思い出しただけ』、『愛なのに』、『女子高生に殺されたい』、『冬薔薇』、『百花』、『線は、僕を描く』、『ある男』など数多くの話題作に出演し、今まさに映像業界が最も注目する新進気鋭女優である。近年では『少女は卒業しない』(23)、『ひとりぼっちじゃない』』(23)、『四月になれば彼女は』(24)、ドラマ「不適切にもほどがある!」(24/TBS) 、「RoOT / ルート」(24/TX ほか)、『あんのこと』(24)、劇場アニメ『ルックバック』(24)、Amazon Originalドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」(24)、『八犬伝』(24)、来年公開の第37回東京国際映画祭東京グランプリ受賞作・吉田大八監督『敵』(2025/1/17 公開)、大九明子監督『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(2025/4 月公開)など話題作への出演が続いている。
カンヌ国際映画祭への出品も続いており、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でカメラ・ドール特別表彰を受賞した早川千絵監督『PLAN 75』(22)、第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』(24)など、世界的に高い評価を受けている。

吉田美月喜

アーティスト情報

吉田美月喜(よしだ・みづき)/2003年3月10日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。
17年にスカウトされ、芸能界デビュー。
主演作に、映画『あつい胸さわぎ』(23)、『カムイのうた』(23)、『メイヘムガールズ』(22)、MBSドラマ『マイストロベリーフィルム』などがある。
その他、主な出演作に、Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』(20)、TBS日曜劇場『ドラゴン桜』(21)、日本テレビ『ネメシス』(21)などがある。舞台「デカローグ 7」(新国立劇場:2024年6月21日~7月14日)では、主演:マイカ役を務めている。

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