予告映像とコメント解禁、主題歌は谷山浩子「銀河通信」に
モトーラ世理奈主演、片桐絵梨子監督の初長編ダークファンタジー『とびらをあけたら』1月8日公開
2026.10.30 10:00
©2026「とびらをあけたら」製作委員会
2026.10.30 10:00
モトーラ世理奈の主演映画『とびらをあけたら』が2027年1月8日(金)に全国公開されることが決定した。
本作は、第3回日本ホラー映画大賞で大賞に輝いた片桐絵梨子の長編商業映画デビュー作。原点となったのは、母親のいない家でひとり留守番をする幼い少女の孤独と不安を、現実と幻想が溶け合う世界観で描いた大賞受賞作『夏の午後、おるすばんをしているの』だ。そこから新たな物語として生まれた本作は、かわいくて、不思議で、どこか不気味なオリジナルのダークファンタジー。原案・監督を片桐自身が務め、独自の感性で“オオカミ女”の物語を紡いだ。
2021年に立ち上げられた日本ホラー映画大賞は、『呪怨』シリーズの清水崇監督を選考委員長に迎え、新たな映像作家の発掘と育成に取り組んできた。過去には第1回大賞の下津優太監督が『みなに幸あれ』(2024年)で、第2回大賞の近藤亮太監督が『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(2025年)で商業映画デビューを飾っている。
また、本作は2026年7月にカナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭の「UNDERGROUND」コンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映された。さらに同年10月にはイタリア・トリノで開催されたTOHorror Fantastic Film Festでグランプリを受賞し、海外の映画祭でも高い評価を獲得している。
『少女邂逅』(2018年)や『風の電話』(2020年)などで鮮烈な存在感を放ってきたモトーラ世理奈が演じる主人公は、設計事務所で働く27歳の美紀。物語は、夏の午後に母親のいない家でひとり留守番をしていた美紀のもとへ“魔物”がやって来た、幼い頃の記憶から始まる。本当にあったことなのか、幼い自分が見た夢だったのか判然としない記憶を抱える美紀は、ある日路地裏で獣のような“何か”に襲われ、「狼に噛まれた」と訴えるが誰にも信じてもらえない。
その日を境に五感が異様に研ぎ澄まされ、突然発作に襲われたり、夜ごと聞いたこともない言葉を口にしたりと、身体と世界が少しずつ変わり始める美紀。幼い頃の記憶が再び美紀の前に現れ始める中、謎の集団「月待講」から一通の奇妙な招待状が届く。そして導かれるように訪れた先で、神との交わりを信じる老婆たちから「とびらをあけなさい」と告げられると、美紀の内側で長く閉じ込められていた“何か”が目覚め始める。
共演にはカトウシンスケ、塚田美津代、山内詩月、吉岡睦雄らが名を連ね、脚本は篠塚智子と片桐絵梨子、音楽は宇波拓が手がける。さらに撮影には、2026年の第79回カンヌ国際映画祭で日本人として初めて「ピエール・アンジェニュー・トリビュート賞」を受賞した芦澤明子が参加。『トウキョウソナタ』(2008年)や『岸辺の旅』(2015年)など黒沢清監督作品をはじめ、数々の日本映画を手がける日本を代表する撮影監督が、新鋭・片桐監督の描く幻想と現実の入り混じる独創的な世界を捉えた。
解禁された予告映像は、倒れ込む美紀の姿を皮切りに、月夜に浮かぶ不穏な光景や奇妙な儀式、赤く染まったハートなど、現実と幻想が入り混じる不可思議な世界が映し出される。「狼に噛まれた」と訴えた日を境に、次第に変化していく美紀の身体と感覚。観る者を奇妙なおとぎ話の世界へと誘う、美しくも不気味な映像となっている。
併せて解禁されたポスタービジュアルには、遠吠えをするオオカミと、その傍らでこちらを見つめる美紀の姿。血を思わせる鮮烈な赤と淡く幻想的な色彩が入り混じり、美しさと不気味さが共存する一枚には「あなたは、まだ、オオカミに噛まれてないかしら。」というコピーが添えられている。
また、本作の主題歌がシンガーソングライター・谷山浩子の「銀河通信」に決定。幼い頃から谷山の音楽に親しみ、その独創的な世界観に憧れ続けてきた片桐監督は、自身の長編商業映画デビュー作の主題歌として長年思い描いていた谷山の楽曲を熱烈にオファーしたという。その強い想いが実を結び、映画では幻想的でありながら不穏な魅力を放つ谷山の音楽が、この奇妙なおとぎ話の世界を彩る。
さらに本作は、11月20日(金)から26日(木)までヒューマントラストシネマ渋谷で開催される「闇国際映画祭(YAMI International Film Festival)」の特別上映作品に選出され、ジャパンプレミア上映されることも決定した。「行方不明展」「恐怖心展」など話題のホラーイベントを手がけてきた株式会社闇が主催する同映画祭は、国内外の革新的なホラー作品を紹介する国際映画祭。世界40の国と地域から182作品がエントリーした今回、片桐監督の長編デビュー作が特別上映作品としてラインナップされた。
コメント一覧
監督・片桐絵梨子
こんなおかしな映画を作ってしまいました。でも、とても美しく、悲しい映画でもあります。
夢で見た風景や昔話、心の奥に眠る恐怖や憧れを織り交ぜ、言葉では説明できない、人間の内なる力を描こうとしました。
主人公の美紀と一緒に、怖くて、可笑しくて、どこか切ない、奇妙な旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でご覧ください。
主演・モトーラ世理奈/主人公・美紀役
初めてのホラー映画でしたが、現実的な怖さと想像の中にある怖さが合わさった、新しい「ホラーファンタジー」だと思います。
私が演じた美紀は、大人だけど、まだ子どものまま大人になったような女の子。自分の好きな世界を持ちながらも、外の世界とうまく噛み合えない部分があって、私自身も共感するところが多く、とても愛おしく感じました。
誰もが持っている子どもの頃の気持ちを思い出しながら、美紀が自分を解放していく姿を見届けてほしいです。映像もとても美しく、インパクトのある作品なので、ぜひその世界観を浴びてほしいです。
