2026.09.08 07:00
©2027映画「過怠」製作委員会
2026.09.08 07:00
唐田えりかと知英がW主演を務める日韓合作映画『過怠』(読み:かたい)が、2027年2月5日(金)より全国公開されることが決定し、特報とティザービジュアルが解禁された。
『海猫』『余命』などで家族や愛、人生の機微を描いてきた作家・谷村志穂による同名小説を映画化した本作は、最先端の生殖医療を題材に一つの“過ち”から動き始める二つの運命を描く。監督は『熱のあとに』(2024年)で愛することの切実さと人間の心の奥底に潜む狂気を鮮烈に描き出した山本英が務め、日本と韓国の二つの国にルーツを持つ二人の女性の人生が交錯していく様を映し出す。

主人公の一人であるジヒョンは、日本の大学に留学している知的で芯の強い韓国人女性。異国の地で新たな人生を歩みながら心の奥底に言葉にできない思いを抱える中、自分とは対照的な快活で社交的な菜々子と出会う。一方もう一人の主人公・菜々子は、医学を学びながら自らの未来を見つめていたが、母との関係にはどこか埋められない距離を感じていた。二人が次第に心を通わせかけがえのない友人となっていく中、ある日菜々子のもとに自身の出生にまつわる思いもよらない事実が浮かび上がる。それは、最先端の生殖医療をめぐる一つの“過ち”から始まったものだった。
タイトルの「過怠(かたい)」は「あやまち、かしつ」を意味する言葉。生殖医療によって生まれた一つの“過ち”はやがて二人の人生に大きな波紋を広げ、それぞれが抱えていた人生の記憶とともに、血のつながりとは何なのか、本当の家族とは何なのか、そして自分はいったい何者なのかという問いを投げかけていく。
韓国人のジヒョンを演じるのは、Netflixシリーズ『極悪女王』(2024年)や映画『海辺へ行く道』(2025年)などの話題作で存在感を放ち、映画界に欠かせない存在となった唐田えりか。また、日本人の菜々子役をKARAのメンバーとしてグローバルに活躍し、俳優・歌手として日本と韓国の両国で活動する知英が演じる。本作では、韓国人役を日本人の唐田、日本人役を韓国人の知英が演じるという異例のキャスティングが実現。“日本人”“韓国人”という国境を越えて互いの役を担う二人の新たな挑戦が、「自分は何者なのか」という本作のテーマを鮮やかに映し出している。
解禁された特報では、心の奥底に言葉にできない思いを抱えるジヒョンの姿や、母との関係にどこか埋められない距離があることを吐露する菜々子の姿が印象的に切り取られている。映像では「受精卵の取違いが…」と静かに紡がれる言葉とともに二人の女性それぞれの時間が交錯し、物語の輪郭が少しずつ浮かび上がっていく。
併せて解禁されたティザービジュアルには、同じ車の後部座席に並びながら、それぞれ異なる方向を見つめるジヒョンと菜々子の姿。淡いブルーに包まれた二人の間には作品タイトル『過怠』と「The Intertwining(絡み合う)」の言葉が置かれ、「生まれる前に運命が」「入れ替わってしまった――。」というコピーとともに、出生をめぐって交錯する二人の運命を印象的に映し出している。
コメント全文
唐田えりか(ジヒョン役)
今回、韓国人の役を初めて演じさせていただき、韓国語の発音など、
準備の段階から新しく挑戦することがたくさんありました。
ジヒョンは、自分の出生に隠された事実を知り、
「自分は誰なのか」「家族とは何なのか」と向き合っていきます。
私自身も「自分だったらどうするだろう」と考えながら演じました。
菜々子とジヒョンが、それぞれ答えを探していく姿を、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
知英(菜々子役)
私が演じた菜々子は、日本で生まれ育ったけれど、実はDNAは韓国人だった女の子です。
自分は本当はどこにいるべきなのか、そして、何が自分自身をつくっているのか――
さまざまな葛藤を抱えています。
演じていく中で、菜々子にとって、唐田さん演じるジヒョンとの出会いは、
「もう一つの家族」に出会うことでもあるんだと感じました。
そこで起きてしまった出来事は悲しいけれど、その出来事があったからこそ生まれた出会いもある。
そんな二人の物語を、ぜひ劇場で見届けていただけたら嬉しいです。
谷村志穂(原作者)
医療は日進月歩、そこには人間の叡智、努力、野心、患者を救いたいという願い、
多くの医療従事者の思いが込められています。
そして、人間が行う営みには、必ずと言っていいほど、過ちも生じます。
小説「過怠」では、この作品のテーマである一つの、許されない過ちに、
医療の側からアプローチしていきました。
一方映画では、主人公たちの「この先どう生きていくか」が、丁寧に描かれている。
脚本家の鈴木すみれさんが、主人公たちと同年代の瑞々しい感性を生かし、
山本英監督が選ばれた色彩や陰影には、映画ならではの魅力がありました。
主人公たちのこれからの幸せを、誰もが祈り、応援したくなる作品ではないでしょうか。
山本英(監督)
谷村志穂先生の「過怠」を読ませていただいた時、物語ももちろんですがそこに描かれる人々の機微がとても美しかったことをよく覚えています。
生活の中から漏れ出る、その人の痕跡のようなもの。
映画でもその美しさを描いていけるよう素晴らしいキャスト、スタッフの皆さまに囲まれながら一緒に努めていきました。
韓国と日本、二つの国を通して運命が入れ替わってしまうのですが、そのことにより現代に生きる私たちが感じる国としての遠さをより実感しながら撮影していきました。
映画『過怠』場面写真 ©2027映画「過怠」製作委員会
