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INTERVIEW

主演ドラマ『エリカ』では新境地となる暴走ヒロインを怪演

「私=クールというイメージだけでは終わりたくない」茅島みずきの表現欲と気遣い屋な素顔

2025.08.12 18:30

2025.08.12 18:30

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『No No Girls』を観てめっちゃ泣きました

──『エリカ』では主題歌「distortion」も担当されています。前作の「ローファー。」とは歌声がまったく違いますね。

レコーディングの前に仮で何回か録って。そのときにいろんなパターンの歌い方を試してみたんですよ。やっぱりこの曲はエリカのピュアだけど狂気的な心情を歌っているので、なるべく淡々と、感情をあんまり込めない感じがいいのかなとマネージャーさんと話して。レコーディングでもそっちのほうがいいと言ってもらったので、今回はこういう歌い方になりました。

難しかったのはサビですね。曲調はポップなんですけど、歌詞は重たい愛を歌っていて。その不気味さがいいなと思ったので、ポップな明るさを入れつつ淡々と歌うという、その塩梅が難しかったです。

──今回の「distortion」には茅島さんの声の良さがよく出ているように感じたのですが、自分の声に対してご自身ではどう捉えていますか。

あんまり好きじゃないです。他の女の子より低いなと思っていて。もっと女の子らしい高くて可愛い声だったら良かったのになって。

──その声がむしろ武器だと思います。

ありがとうございます。歌うと声が変わるねと言ってもらえることはあって、そこはうれしいです。でもまだまだ聞き慣れないので、ちょっと恥ずかしいですね。

──さらに今回はダンスにも挑戦されたとか。

絶賛練習中です(笑)。『エリカ』に合わせてちょっと不気味というか、個性的な振り付けが多いので、そこも楽しみにしていただけたら。

──最初に「踊るよ」と言われたときはどう思いましたか。

ここまでガッツリではないですけど、何度か踊るお仕事はさせてもらっていて、最初は苦手だなと思っていたのが、やっていくうちに楽しくなってきたということを経験してきたので、今回は楽しみのほうが大きかったです。

茅島みずき「distortion」ダンスパフォーマンスビデオ

──ご自身がアーティスト活動をされるようになって、アーティストのみなさんへの見方が変わったところはありますか。

『No No Girls』を観て、めっちゃ泣きました。ちゃんみなさんの言葉がもう名言しかないじゃないですか! 「この人、人生何周目!?」みたいな(笑)。もう感化されすぎちゃって、ものすごく感動しましたし、あれからずっとちゃんみなさんの曲やHANAの曲を聴いています。

──『No No Girls』の何にそんなに心を揺さぶられたんでしょう。

やっぱり挑戦する姿ですね。最終審査のときに、選ばれなかった女の子たちに対して、ちゃんみなさんが「残念ではありません」とおっしゃったじゃないですか。あの言葉が本当に良くて。私も表現をするという意味では同じ場所に立つ人間なので、共感できるところがたくさんありました。

──ちなみに『No No Girls』では誰推しでしたか。

MAHINAちゃんです。3次審査で選ばれなかったMAHINAちゃんが、特例で3.5次審査を認められて、そこで初めてのラップに挑戦して合格する姿に心を奪われました。

──春クールの『霧尾ファンクラブ』でもコミカルな変顔をたくさん見せていました。今回も癖の強い役ですが、何か既存のイメージを塗り替えていきたいという気持ちがあったりするんでしょうか。

そうですね。私=クールというイメージだけで終わっちゃうのは、やっぱり悲しいなというのが役者の気持ちとしてはあって。もっと違う一面を見せていきたいと思っていたので、『エリカ』だったり『霧尾ファンクラブ』だったり、新しい顔を見せられるチャンスをいただけたのは、すごくうれしかったです。

──文字では伝えられないのが本当に残念なんですけど、茅島さんって人の話に対するリアクションが結構クセ強ですよね。それこそ『霧尾ファンクラブ』の藍美みたいな顔をするときがちらほら……(笑)。

そうなんですよ。だから、『霧尾ファンクラブ』のときは両親や仲のいい友達から「そのまんまじゃん」って言われました(笑)。表情は確かにクセ強かもしれないです。あと、親としゃべるときはゴリゴリに訛ります。「〜ばい」とか「〜やけん」みたいな感じで、標準語がまったく出てこないので、聞く人によっては何を話しているのか全然わからないかもしれない。

──さてはよく「変わってるね」と言われるタイプですね。

言われます。自分ではいちばん普通の人間だと思って生きてきたので、いまだに何が変わっているのかは全然わかっていないんですけど。

私、高校の卒業式に参加できなくて。友達がサプライズで私のために卒業式を開いてくれたんですよ。そのときの贈る言葉でも「変わった人だけど」と言われていて。それがショックで、そこからずっと何が変わっているんだろうって考えていて。めっちゃ泣いたんですけど、サプライズがうれしくて泣いたのか、変わっているって言われたことで泣いたのか、自分でもよくわからなかったです(笑)。

──ちなみにホラーは得意ではないとおっしゃっていましたが、いわゆるヒトコワ的なものとお化けだったら、どっちが怖いですか。

お化けのほうが怖いです。人は家には現れないじゃないですか。鍵を閉めていれば入ってこないので、まだ耐えられるなっていう。でも、お化けは家の中にも出てくるので。

──でも人は夜中にピンポンを鳴らしてきたりします。

ピンポンは開けなければ大丈夫なので。お化けは気づいたらそこにいるので嫌です(笑)。

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作品情報

FODドラマ『エリカ』

FODドラマ『エリカ』

2025年8月1日(金)20:00~独占配信開始
以降毎週金曜日20:00最新話配信

配信はこちら

キャスト&スタッフ

出演:茅島みずき 渡辺大知 岡本玲 内野謙太 桃月なしこ ほか
原作:楠本哲『エリカ』(株式会社少年画報社)
演出:大内隆弘
脚本:青島太郎
音楽:丸橋光太郎
プロデュース:酒井綜一郎
プロデューサー:坂田航(ギークサイト)
主題歌:「distortion」茅島みずき(Amuse.inc)
制作プロダクション:ギークサイト
制作著作:フジテレビ

茅島みずき デジタルシングル『distortion』

『distortion』ジャケット

『distortion』ジャケット

茅島みずき デジタルシングル『distortion』

2025年7月30日(水)リリース
作詞・作曲・編曲:CVMO
振付:RENA
Amuse.inc

配信はこちら

茅島みずき

アーティスト情報

2004年7月6日生まれ、長崎県出身。
2017年にアミューズのオーディションでグランプリを受賞。
ドラマ「おかえりモネ」(21/NHK)、「ここは今から倫理です。」(21/NHK)など数多くの作品に出演。
主演作には「卒業式に、神谷詩子がいない」(22/日本テレビ)、「教祖のムスメ」(22/MBS)など。
昨年は「あの子の子ども」(24/関西テレビ)、「素晴らしき哉、先生!」(24/ABC)、『【推しの子】』(監督:スミス・松本花奈)などの話題作にも出演。
吉永小百合主演の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の公開も控えている。
今夏まで雑誌「Seventeen」の専属モデルを務め、「資生堂」「CHANEL」など、多数のCM・広告にも出演。

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