2025.05.22 17:30
2025.05.22 17:30
観客1人1人と分かち合うような演出と選曲
続いてはグループを青と赤のチームに分ける形で楽曲をパフォーマンス。先行となった青チームは中西センターの「Actually…」と遠藤センターによる「ごめんねFingers crossed」とグループの中でもシリアスかつ激しいダンスが特徴的な楽曲をクールに披露。対して後攻の赤チームは井上センターの「おひとりさま天国」と賀喜センターによる「I see…」とライブの起爆剤とも言える楽曲を続けて披露。グループが持ち合わせる両極端な世界観を表現。続く「インフルエンサー」「君の名は希望」で2つの色は混ざり合い、グループを象徴する紫が完成。オーディエンスもペンライトでそれに呼応し、場内は一面、美しい紫色となる。


「君の名は希望」の直後に登場したのは、バスラ初参加となる6期生の面々。「君の名は希望」のセレクトは大観衆を前に凛と並び立つ6期生に向けてのものだったのだろうか。そんなエールを受け取った6期生が初の期別曲「タイムリミット片想い」をパフォーマンスするのを契機として、5期生が「バンドエイド剥がすような別れ方」、4期生が「ジャンピングジョーカーフラッシュ」3期生が「 三番目の風」と期別曲のバトンを繋いでいく。「三番目の風」では、曲中で3期生5人それぞれに煽りMCのパートがアレンジとして追加されており、オーディエンスが全力のコールでそれに応えるという熱い一幕は、ライブならではのものだ。

“希望”の6期生。その加入をそれぞれの期別曲で迎えるドラマチックな展開は終盤さらにその勢いを加速。ここからメンバー全員参加楽曲の「設定温度」でついに3期から6期のメンバーがステージに揃うと6期生・矢田萌華の曲振りから「ぐるぐるカーテン」、梅澤センターで「ガールズルール」、久保センターで「Sing Out!」、遠藤・賀喜のダブルセンターで「Monopoly」とこれまで幾度もライブのハイライトを担った楽曲たちが6期生を加えた新体制で披露。本編ラストはグループ10周年記念楽曲としてリリースされた「他人のそら似」。歴代シングル表題曲の象徴的な振り付けの数々がふんだんに盛り込まれた華やかなパフォーマンスで、堂々のエンディングを迎える。



アンコールに応え再登場したメンバーたちは「ハウス!」「ダンケシェーン」「そんなバカな…」とアンコール定番の楽曲たちに合わせてお祭り騒ぎ。客席スタンド上、ステージ上、トロッコ上、広大な味の素スタジアム内の至る所でそれぞれにオーディエンスとの交流を楽しんでいた。その後に披露されたのはキャプテン梅澤がセンターで主導する「空扉」。サビのラストを飾る“いつか扉を開いてみようか 別の世界へ”の一節の通り、新体制となってさらなる未来への発展を約束してくれるような実に力強く、そして頼もしいパフォーマンスであった。

「乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE」の最後を飾ったのはやはりアンコールラスト定番、グループ初期から長く歌い継がれている「乃木坂の詩」であった。メンバーもそれぞれにペンライトを携え、万感の思いをオーディエンス1人1人へと届けてくれるようなパフォーマンスでライブを締め括った。

アンコールのMCでは昨年より場所も日数も拡大された形での開催となる「真夏の全国ツアー2025」7都市16公演が一気に発表。所属年数約9年間となる3期生、賀喜がMCで語ったようにグループの歴史の半分である約6年半を彩った4期生(新4期生の4人は約5年)、そして加入から3年を経てますます成長著しい5期生、そこに新たに6期生が加わることで、グループはまたさらなる成長と進化を遂げることだろう。今回のツアーは自身初の香川公演を含む7都市16公演、しかもファイナルは聖地神宮で4日間のロングランとなる。本編ラストのMCで中西が語った「今の乃木坂が最強」の言葉通り、活動14年目に突入し新しい最強の形を手に入れたグループの今後に大きな期待を寄せずにはいられない、まさに圧巻と言える3時間半のバースデーライブであった。



セットリスト
乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE
DAY2:2025年5月18日(日) 味の素スタジアム
0.OVERTURE
1.太陽ノック
2.走れ!Bicycle
3.君に叱られた
4.チートデイ
5.ジコチューで行こう!
6.ネーブルオレンジ
〜46分メドレー〜
7‐1.おいでシャンプー
7‐2.涙がまだ悲しみだった頃
7‐3.制服のマネキン
7‐4.世界で一番孤独なLover
7‐5.バレッタ
7‐6.孤独兄弟
7‐7.ここにいる理由
7‐8.夏のFree & Easy
7‐9.傾斜する
7‐10.命は美しい
7‐11.今、話したい誰かがいる
7‐12.裸足でSummer
7‐13.風船は生きている
7‐14.Rewindあの日
7‐15.逃げ水
7‐16.シンクロニシティ
7‐17.帰り道は遠回りしたくなる
7‐18.夜明けまで強がらなくてもいい
7‐19.Wilderness world
7‐20.僕は僕を好きになる
7‐21.錆びたコンパス
7‐22.好きというのはロックだぜ!
7‐23.人は夢を二度見る
7‐24.踏んでしまった
7‐25.チャンスは平等
7‐26.歩道橋
8.Actually…
9.ごめんねFingers crossed
10.おひとりさま天国
11.I see…
12.インフルエンサー
13.君の名は希望
14.タイムリミット片想い
15.バンドエイド剥がすような別れ方
16.ジャンピングジョーカーフラッシュ
17.三番目の風
18.設定温度
19.ぐるぐるカーテン
20.ガールズルール
21.Sing Out!
22.Monopoly
23.他人のそら似
ENCORE
EN1.ハウス!
EN2.ダンケシェーン
EN3.そんなバカな…
EN4.空扉
EN5.乃木坂の詩
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