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INTERVIEW

主演映画『ブルーイマジン』公開を前に語る23歳現在の信念

「自分の機嫌は自分で」俳優・山口まゆが向き合う努力と邁進の日々

2024.03.13 18:00

2024.03.13 18:00

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信念は「自分の機嫌は自分で取る」

──昨年には日本大学芸術学部をご卒業、おめでとうございます。日芸はひときわ個性的な方がたくさんいらっしゃるイメージがありますが、大学生活はいかがでしたか。

ありがとうございます。大学生活の半分以上がコロナ禍だったので大変なこともたくさんあったのですが、いい出会いがたくさんありました。本当に人に恵まれた大学生活でした。

──映画学科に通われていたと思いますが、具体的にどういったことを学ばれていたんでしょう?

監督、撮影・録音、演技、映像表現・理解って4つコースがあって、私は演技コースだったんですけど、一通り勉強します。歌とか踊りとか日舞とか、演技ですかね。あとは映画史とかシナリオを学んでましたね。

──映画についていろんなことを学んだことで、映画への意識や取り組み方の変化はありましたか?

すごく印象的な授業もあったんですけど、どっちかというと関わった人たちの影響がものすごくありました。4年生のときに卒業制作で15分ぐらいの短編を撮録コースと監督コースの人とみんなで話し合いながら作りました。色んな人の仕事がより見えてきたし、大切に今後も感謝していきたいなと思いました。

──たしか監督コースの人が出てほしい役者を集めて作るんですよね。だから演技コースの人は監督に選んでもらわなきゃいけないんだとか。

そうなんですよ! だから1年生のときから顔を売りました(笑)。

──(笑)先ほどの仲間同士で乗り越えたって話だと卒業制作も入りますね。

あ! そうですね。みんなで楽しくやりました。

──作る側の気持ちも学んだと。

普段だったらシナリオの過程とかなかなか入れないので、その段階から話せたのがすごく楽しかったです。

『ブルーイマジン』より ©︎Blue Imagine Film Partners

──ドラマ『コウノドリ』や主演映画『樹海村』など、山口さんは今まで、作品の中で普通の生活をしてたらなかなか味わえない経験をされてきたと思います。そういった演技に挑むときはどのように役作りをされるんでしょうか。

調べるのみですかね。本で調べたり、インターネットを使ったり。あとは似たようなジャンルの映画を何作品か観て、どうやってやってるのかなとか。今回の『ブルーイマジン』に関してはドキュメンタリーとかニュースを見ることを大事にしてました。実在する方の記事を見ることもあります。あとは本当に情が湧くまで、ひたすらその役のことを考え続けます。辛い時もありますけど、自分のものになっていくから、頑張りますね。

──調べたり勉強する中でいろんな作品に触れているとのことですが、最近好きな映画とか音楽はありますか?

『こちらあみ子』がすごい良かったです。少し風変わりな女の子が大人になっていくんですけど、考えさせられる話ですごく印象的でしたね。音楽は何でも聴くんですけど、ちょっと昔の曲を最近聴いてます。平成最初の方の曲を。

──例えば?

PUFFYとか、プリンセス プリンセスとかを聴いてますね。

──聴いてみていかがですか。

昔の曲ってものすごく歌詞がストレートじゃないですか。ストレートすぎるけどそれが面白いというか、それが沁みますね。

──プライベートではお家でいろんな芸術に触れることが多いんでしょうか。逆にアクティブに外に出たりするタイプ?

本当に行動力と好奇心だけは旺盛なので、「やりたい!」って思ったら手つけたりしますね。映画とか美術館とか、音楽もそうですし、本とかも気になったらパッと買いに行ったりとか行動的な方だと思います。

──Instagramも写真がどれもステキで、マネージャーさん写真上手だなって(笑)。

マネージャーが写真好きで(笑)。インスタは私よりマネージャーのこだわりの方が強いかもしれないです(笑)。

──こだわりとはちょっと違いますが、今回演じられた斉藤乃愛は信念を行動に移す役柄です。山口さんご自身の今の信念を教えていただけますか。

私は「自分の機嫌は自分で取る」ですね。イライラすることがあった時にそれを他人にぶつけたりとか、相手に危害を加えたりすることは得しないし、傷つけてしまうのも嫌なので。だったら自分の機嫌は自分で取ろうって思います。

──それが、先ほどおっしゃっていた日々反省することに繋がる?

反省というか、自分を慰めてあげればいいかな。反省は否定寄りなんですけど、カッとするときにいかに自分のことをなだめられるか。そういう意味で自分の機嫌取りを頑張っていこうかなと。今までは人に頼ってきたところがあったけど、大人になる上で自分でやっていかないといけないと思っています。

──ちなみに、趣味の「味噌汁“巡り”」ってどんなことを?

お味噌をメインにしたお店が何軒かあるんですよ。あとお味噌を製造して、売ってるお店にお味噌を買いに行ったり。自分で作るっていうのもあるんですけど、いろんな味噌を巡って試してみるっていう感じです。

──お味噌汁を趣味にしている方に初めて出会いました(笑)。いつ目覚めたんですか?

昔からお味噌汁が大好きで。実家では必ずご飯と一緒に味噌汁はある家だったので、飲む習慣がずっとあったんです。一人暮らししてからもずっと作っていて、周りから「すごいね」と言われて気づいて、目覚めました(笑)。味噌ソムリエみたいな資格もあるみたいなので、取ってみたいなと思います。

──では最後に、最近作って美味しかった具は?

鶏肉とサツマイモを入れた、甘めの白味噌の味噌汁が美味しかったです!

ヘアメイク:美樹(Three PEACE)
スタイリスト:梅田一秀

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作品情報

ブルーイマジン

©︎Blue Imagine Film Partners

©︎Blue Imagine Film Partners

ブルーイマジン

2024年3月16日(土)より新宿K's cinemaほかにて全国順次公開
2024年/日本・フィリピン・シンガポール/カラー/シネスコ/Stereo/93分
配給:コバルトピクチャーズ

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:
山口まゆ 川床明日香 北村優衣 新谷ゆづみ 松林うらら イアナ・ベルナルデス 日高七海 林裕太 松浦祐也 カトウシンスケ
品田誠 仲野佳奈 武内おと 飯島珠奈 宮永梨愛 渡辺紘文 ステファニー・アリアン 細田善彦

監督:松林麗/脚本:後藤美波
プロデューサー:松林うらら/後藤美波 コプロデューサー:ライザ・ディニョ 音楽:渡辺雄司
撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:石寺健一 美術監修:北地那奈 編集:菊池美香
配給:コバルトピクチャーズ 製作:「ブルーイマジン」製作委員会

2014年『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』でドラマ初出演。2015年ドラマ『アイムホーム』で木村拓哉演じる主人公の義理の娘役に起用され、同年ドラマ『コウノドリ』で中学2年生の妊婦役を演じて話題に。
近作に映画『樹海村』(21年/清水崇監督)『軍艦少年』(21年/Yuki Saito監督)『真夜中乙女戦争』(22年/二宮健監督)、ドラマ『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜』(23年/フジテレビ)、『めんつゆひとり飯』(23年/BS松竹東急)、NHK特集ドラマ『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』(24年/NHKBS)などがある。

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