2024.02.16 20:05
JEFF YEAGER
2024.02.16 20:05
世界で最も成功したメタルバンドとして人気を誇るメタルバンド、メタリカ。1991年にリリースされた5thアルバム『Metallica』(通称:ブラック・アルバム)は世界で3,000万枚以上の売上を達成し、音楽史上最も売れたアルバムランキングの上位にランクインしている。
そんなメタル/ロック史に多大な影響を与えたスマッシュヒットアルバムだが、メタリカのラーズ・ウルリッヒが先日公開されたClassic Rock誌のインタビューで当時の成功を振り返っている。
「メタリカの最初の4枚のアルバムは、徐々にプログレッシブになり、作品ごとにさらにクレイジーになっていった。曲も長くなっていって、徐々に狂気的になっていたんだ。だから“…And Justice for All”のプロモーションなどが全部終わったとき、俺らは“ここで一旦リセットしないと。これ以上クレイジーかつプログレッシブになってもしょうがない”って思ったんだ。
壁に当たったような感じだった。だから次の作品を作り始めたとき、俺らは“よりシンプルにする”というテーマを持っていた。それで最初に作った曲が“Enter Sandman”だったんだ。でも短くシンプルに曲を作るのは実はかなり難しいんだ。でも“Enter Sandman”は感覚的に作ったのもあって、完璧にハマったと思う」
プログレッシブな要素が目立った4thアルバム『…And Justice for All』もビルボードアルバムチャート6位にランクインするヒットを記録したが、『Metallica』ではシンプルさを重要視したとラーズ・ウルリッヒは語った。また、彼はそのシンプルさが“共感できるサウンド”を生むともコメントしている。
「例えばAC/DCの“Highway To Hell”は彼らの最もシンプルな曲だけど、最も良いサウンドの曲でもある。シンプルで要素が少ないほど、より良いサウンドで聴こえる、一つひとつのサウンドが刺さるんだ。自分が表現したいことをシンプル化できると、ザ・ローリング・ストーンズの“Jumpin’ Jack Flash”や、レッド・ツェッペリンの“Rock And Roll”や、ディープ・パープルの“Smoke on the Water”のように人々が共感するような曲ができる」