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日本のiKONICに決意と感謝を見せた東京2日目をレポート

転機を越えたiKON、東京公演で示した変わらない楽しさと止まらない勢い

2023.05.30 12:30

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)

2023.05.30 12:30

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YG ENTERTAINMENTを離れて新たな道を歩み始めたiKONが、ワールドツアー「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の東京公演を敢行した。生バンドの生み出すグルーヴに乗って、新アルバム『TAKE OFF』収録曲を日本で初披露したほか、10年間彼らが作り出してきたヒット曲満載のステージで、アーティストとしてのプライドとアイドルとしての自負を見せ、ずっと彼らを支えてくれたiKONIC(iKONファンの呼称)への感謝と愛を伝えた。本記事では5月27日・東京ガーデンシアターでの昼公演の模様をレポートする。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)

iKONは2回のサバイバル番組を経て、2015年に「BIGBANGの系譜を継ぐボーイズグループ」としてYG ENTERTAINMENTよりデビュー。デビューからわずか11日で地上波の音楽番組1位を獲得し、年末の音楽授賞式で新人賞を多数受賞。2018年には「LOVE SCENARIO」で大ブレイクを果たした。YG ENTERTAINMENTとの契約満了に伴い、2023年から全員揃って新鋭プロダクションである143エンターテインメントに移籍。5月4日に3rdフルアルバム『TAKE OFF』をリリースし、5月5日、6日のソウル公演から、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどを巡るツアーをスタートさせた。今回の東京公演はそのワールドツアーの一環で、iKONの日本ツアーとしては昨年7月から10月にかけて行われた「iKON JAPAN TOUR 2022 FLASHBACK」以来となる。7月8日、9日には大阪・丸善インテックアリーナでも公演を行う。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)

宇宙に旅立つオープニングムービーで6人それぞれが語る台詞は、自力で未知の世界に旅立つ彼らを示唆するかのよう。ムービーの世界観そのままに、宇宙飛行士を思わせるシルバーに輝く衣裳で登場した6人は、新アルバム『TAKE OFF』のサブタイトル曲で、歌詞に宇宙も登場する「Tantara」からライブをスタートさせた。BOBBYのラップが映えるHIP HOPをベースにしたiKONらしいこの曲で会場のテンションを上げていくが、パフォーマンス自体はゆる目で、余裕を感じさせる。今回も昨年のツアーに引き続き、生バンドが入っており、エモーショナルで自由な彼らのライブにはバンドのグルーヴがぴったりだ。オープニングナンバーから続くお馴染みの「SINOSIJAK」や、バトル番組『KINGDOM LEGENDARY WAR』で披露した「AT EASE」もバンドでアレンジされるとまた新鮮な印象になる。「RHYTHM TA」「BLING BLING」などライブの定番曲もバンドに新たな息吹を吹き込まれ、目も耳も、6人に釘付けとなった。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)

JAYが「事務所を変えて、6人で皆さんの前に立ちました」と感慨深く語るシーンも見られたが、名門事務所を離れての再出発。ファンには少なからず不安があったが、先だって行われたBOBBYのソロツアー「BOBBY JAPAN TOUR 2023 ~SiR~」からiKONのアルバムリリース、そしてワールドツアーと、以前にも増した精力的な活動と、彼らの変わらないライブの楽しさに触れ、ファンは安堵したに違いない。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)

iKONのライブでは、iKONとiKONICの強い絆が見て取れる。JAYが「iKONには、みんなで歌う曲が多いよね」と言いだしメンバーにお気に入りの曲を聞くと、DKが「MY TYPE」、JU-NEが懐かしの「M.U.P」、JAYが「LONG TIME NO SEE」、CHANが「JUST ANOTHER BOY」と口々にワンフレーズを歌いだすと、ファンが力強くシンガロング。iKONICは本当によくiKONの曲を知っている。そしてJU-NEが「やっぱりこの曲は、皆さんと歌わないと!」と言って彼らの代表曲「LOVE SCENARIO」が始まると、メンバーたちもセンターステージに出て、ファンと一緒に熱唱し、大きな一体感を生み出した。

「LOVE SCENARIO」でほっこりした後は、キラキラの「BUT YOU」、新曲「U」とアイドルらしい曲が続いたが、冒頭のバチバチのHIP HOPから始まり、後半の「Why Why Why+like a movie」「GOODBYE ROAD」といったバラード曲まで、その楽曲の振り幅にはいつも驚かされる。これは、ソロ曲も同様だ。ソロコーナーのトップバッター、JAYはリアーナの「Love on the brain」をピアノ一本から始まる壮大なアレンジでカヴァーした。

JAY(撮影:上飯坂一)

新アルバム『TAKE OFF』に収録された、各人のソロ曲も披露されたが、DKは自作曲「KISS ME」をセクシーに、JU-NEは「WANT YOU BACK」をエレキギターを手に歌い、SONGももはやお約束(?)のトロット(韓国演歌)ソロ曲「ウラチャチャ」で会場を熱くした。ソロ曲だけでも、iKONが強烈な個性の集合体だということを改めて思い知る。MCでは「ソロアルバムを準備中」だというJAYが、新曲をチラリと披露してくれる場面も見られた。

DK(撮影:上飯坂一)
JU-NE(撮影:上飯坂一)
SONG(撮影:上飯坂一)

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6人が振り返る今回の東京公演

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