閉鎖的な村社会で懸命に生きる表情写したポスターも公開
山田杏奈と“伝説の山男”森山未來の出会いを映す 映画『山女』本予告&場面写真公開
2023.05.12 10:00
©YAMAONNA FILM COMMITTEE
2023.05.12 10:00
6月30日(金)より全国順次公開される山田杏奈主演映画『山女』から、本予告、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。
第35回東京国際映画祭コンペティション部門への出品で話題を呼んだ本作は、柳田國男の名著『遠野物語』から着想を得たオリジナルストーリー。監督・脚本を務めるのは『リベリアの白い血』『アイヌモシリ』で民族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。共同脚本には、放送中のNHK連続ドラマ『らんまん』の長田育恵が名を連ねる。
今回公開された本予告では、運命に翻弄されながらもひたむきに生きる凛(山田杏奈)の物語を中心に、閉鎖的な村社会とそこに生きる人々、伝説の存在として恐れられる“山男”の姿、神秘的な自然風景の数々が、台湾出身アーティストのアレックス・チャン・ハンタイによる音楽とともに映されている。
舞台は18世紀後半の冷害に喘ぐ東北の寒村。凛が「次は人さ生まれてきたら駄目だよ」と呟き、赤子の亡骸を川に流すシーンから始まる。凛は「穢れる」と水汲みを拒まれ、父の伊兵衛(永瀬正敏)は「いつまで恨めばいいってよ」と怒りをぶつける。
ある日、飢えに耐えかねた伊兵衛が盗みを働いてしまい、村人たちが凛の家に押しかける。糾弾される伊兵衛を見兼ねて父の罪を被った凛は、自ら村を去り、決して越えてはいけない言い伝えられる山神様の祠を越えていく。そこで出会ったのは、伝説の存在として恐れられる山男(森山未來)だった。
そして映像の最後は、村へ連れ戻そうとする泰造(二ノ宮隆太郎)とそれを拒む凛の姿と鳴り響く銃声、そして森の中で山男の髪をとぐ凛の姿や神秘的な自然風景など、謎が深まる映像で締めくくられる。
ポスタービジュアルには、キャッチコピー「わたしの人生は、誰にも奪わせない」とともに、凛が真っ直ぐに一点を見つめる表情が写されている。森の中に凛が佇む神秘的なティザービジュアルから一変して、どんな逆境をも受け止める芯の強さを感じさせる。
また、場面写真では、村人から蔑まれながらも自然と共に懸命に生きる凛や伊兵衛の様子はもちろん、凛が泰蔵を何か言いたげに見つめるシーンや対照的に春(三浦透子)が泰蔵を追い詰め睨みつける場面など、村人たちの関係性が推察されるカットが切り取られている。