2023.04.16 17:00
2023.04.16 17:00
ライブは2人だけでもどこでも行ける
──『微笑』からEP『？』『ハナノヨウ』、今回の「Drama」も聴かせていただいたんですけど、“聴きやすいもの”“車の中で”っておっしゃっていた通り、メロディーの狙い方がどんどん削ぎ落とされているというか。抽出の度合いがすごく上がっている印象で、どこまで意図的に作られたんですか？
OCHAN メロディー自体はストックがあって。どのタイミングで出していくかをスタッフ含めて話し合うんですけど、『微笑』の時からメロディーをあえて聞きやすく意図的に変えた感じはなくて、たまたま「Drama」は聴きやすいキャッチーなメロディーを使った曲って感じですね。
──メロディーだけではなく、表と裏が引っくり返るリフ。ちゃんとジャンクな部分もありつつ、おしゃれなノリとしても楽しめてしまう良いバランスの曲だなと感じました。
OCHAN シングルにする中で、昔みたいにジャンクを入れ込むっていうより、まさに削ぎ落として作った感じですね。
──リフとリズムパターンが回転して、サビでドラムの音数を減らしてリフもちょっと減るじゃないですか？ あれも削いでいく一環だったんですか？
OCHAN はい、引き算をやってみたっていう。何を聴かせたいのかっていうのに比重を置くようになったんです。今回だったらメロディーとかストリングスのリズムだったり。
──削いでいった結果、Anabebeさんの肉感的なドラムの音がひたすら楽しめる曲にもなったんじゃないかと思って。「The Dawn」って曲で15時間ドラムにかけたみたいな話も読んだんですが、音めっちゃよくないですか？「俺が叩くとあの音出るんですよ」みたいなことなのか……？
Anabebe （笑）。いや、あれは「Drama」と「ハナノヨウ」でレコーディングスタジオをちょっと変えたのもあるのかな？
OCHAN チューニングも最初の俺らがこんな感じの音にしたいっていうので、時間かけてやったからかもしれないですね。あとは「The Dawn」録った時の15時間のトレーニングで、変わったやんな？
Anabebe 変わった（笑）。
OCHAN 踊れるとはなんぞや？みたいな。
Anabebe 「スティック折れるまで練習しよか！」みたいな。
OCHAN スポ魂です（笑）。
──「Drama」の間奏のシンセとガムランのパーカッションっぽい音はどこから持ってきた音なんですか？
OCHAN あれはとにかくいじりまくって。いいと思うまでやるみたいな感じですね（笑）。
──トーキングドラムっぽくもあり。でも超インダストリアルな感じあって。「ハナノヨウ」と「Drama」に関しては和メロな感じもあったりするなと。
OCHAN 久石譲さんとか和メロは元々好きで。そこに変な部分を作るみたいな、インダストリアルですね。
──今ガムランを高速化したやつがどこかで流行ってるって話を聞いたことがあって。
OCHAN ガムランいいですよね。めっちゃ好きです。
──そういうのでもいけそうですね。
OCHAN はい。そういうワンアイデアを曲にぶち込みたいなと思います。
──今後バリバリにリリースする予定も？
OCHAN そうですね、もうバリバリにガンガン、ヒーヒーしながら（笑）。
──ライブも並行して？
OCHAN 決まってますね。4月から同時進行でやっていきます。
──少人数の良さで、ライブをいつでもどこでもできちゃうところもありそうですね。
OCHAN それもあります。予定が決めやすいのはかなりでかいです。5割ぐらいあるかも（笑）。
Anabebe 最悪2人で行けるからな、ライブ。
──2人だけでライブできるのは本当に強みですね。
OCHAN 機動力みたいのが大事だなと思って。これから海外とか行く時とかも人数少ないと向こうも呼びやすいじゃないですか（笑）。
──編成的にはフレッド・フリスのポジションがちょうど空いてるわけじゃないですか。海外でやるとき、ギター持ってステージ上がってきてもらうこともできる（笑）。
OCHAN はい、もう好きにしていただいて（笑）。
