監督は眞田康平、共演には『ルックバック』で話題の七瀬ふうり
中島歩の初単独主演映画『旅する練習』来年公開、姪と“かけがえのない時間”を紡ぐ小説家役に
2026.09.15 07:00
©2027「旅する練習」製作委員会
2026.09.15 07:00
中島歩が単独初主演する長編映画『旅する練習』が2027年に全国公開されることが決定した。
ドラマ『Tシャツが乾くまで』で独特の存在感を放ち、近年最大級の注目を集める俳優・中島歩。『ナミビアの砂漠』『敵』『箱の中の羊』など話題作への出演に加え、NHK連続テレビ小説『あんぱん』やNetflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』『ガス人間』、大河ドラマ『豊臣兄弟!』など映画・ドラマの枠を超えて活躍の場を広げている。
そんな中島が主演する本作は、乗代雄介のロードノベル『旅する練習』(講談社文庫)が原作。第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治賞をダブル受賞し第164回芥川賞の候補にもなった話題作で、緻密で美しい風景描写に定評のある乗代にとって初の映画化作品となる。

物語の主人公は、スランプ気味の小説家である叔父・圭佑と、サッカー少女の姪・亜美。彼女の中学入学を控えた春休み、二人は千葉の我孫子から茨城・鹿島アントラーズの本拠地を目指し、利根川沿いを歩いて旅をする。風景をスケッチしながら旅する圭佑と、ボールを蹴りながら進む亜美。「歩く、書く、蹴る」を重ねる“練習の旅”を通じて、風景や出来事を記録しながらかけがえのない時間と記憶を紡いでいくロードムービーとなっている。
キャストでは中島が主人公・圭佑を演じるほか、共に旅をする姪・亜美役には『ルックバック』で鮮烈なデビューを飾った期待の大型新人俳優、七瀬ふうり。そして監督は、東京藝術大学で黒沢清監督に師事し『しんしんしん』や『ピストルライターの撃ち方』などを手掛けてきた眞田康平が務め、本作で商業映画デビューを飾る。

映画『旅する練習』は2026年4月にクランクアップし、現在ポストプロダクションが進行中。なお本作の製作・配給は、興行収入27億円を突破したアニメーション映画『超かぐや姫!』などで知られる株式会社ツインエンジンと、映画『日日是好日』『おーい、応為』を手掛けた株式会社ヨアケの2社が手掛ける。

中島歩(圭佑役)コメント
私は映画とは根本的にこの世界と人間を愛でる機能があると感じています。
この作品はそれを十分に感じさせるものです。
美しく、偶発的な瞬間が幾つもあり、それをカメラが美しく捉えています。
この作品と、そして他のお客様との無言の対話をぜひ劇場でお楽しみください。
七瀬ふうり(亜美役)コメント
映画『旅する練習』に出演させていただくことになりました、七瀬ふうりです!
撮影では、はじめての経験もたくさんあり少し緊張しましたが、とても楽しく撮影することができました。
たくさんの方にこの作品を見ていただけたらうれしいです。
公開を楽しみにしていてください!
眞田康平(監督)コメント
初めて原作を読んだ時、期待や興奮と同時に、簡単には踏み出せないものも感じていました。この物語を引き受けていく覚悟が自分にあるのだろうか。それでも、読み終わってすぐに映画のラストシーンが立ち上がってきて、思いついてしまったからには、これはもう撮らざるをえない。そんな出会いでした。
原作の乗代雄介さんが「言葉」を大切にしたように、「映画」の何を大切にするか。この映画にとってそれは、おじさんと亜美が、歩いて、書いて、蹴る、その瞬間を丁寧に捉えていくことだと思いました。
製作中、何度も口にしたのが「世界の豊かさ」という言葉です。鹿島まで歩く旅の中で、鳥や植物や景色を通して、一つずつ世界を見つけていく。どこにでもある風景が、彼らの時間の中でかけがえのないものになっていく。人が苦手で鳥が好きなおじさんと、飛んだり跳ねたりする亜美。中島歩さんと七瀬ふうりさんが、生き生きと二人を体現してくれました。その一つ一つの瞬間を取りこぼさないように、カメラに収めていきました。
この映画には、きっと、確かにそこにあった瞬間が刻まれているはずです。その時間を一緒に旅してもらえたらと思います。
映画『旅する練習』場面写真 ©2027「旅する練習」製作委員会