現代に「こんな選択肢もある」と心地良いエールを送る群像劇
森香澄の初主演映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』10月配信、共演は若葉竜也&香椎由宇
2026.09.10 07:00
©2026日活
2026.09.10 07:00
森香澄が映画初主演を務め、若葉竜也と香椎由宇が共演する映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』が10月23日(金)よりPrime Videoで独占配信されることが決定した。
本作は、おかざき真里の人気コミックを原作に田中みな実主演で映画化された『ずっと独身でいるつもり?』(2021年)の第2弾。『アナログ』『正欲』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などで時代の空気と人間の機微を鋭くすくい取ってきた港岳彦が、オリジナルストーリーを手掛ける。メガホンを取るのは、数々の話題のCMを生み出し『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で鮮烈な長編映画監督デビューを果たした箱田優子。笑って刺さって最後には少し前を向ける、人生の迷いさえ愛おしくなるリアルな物語が誕生した。
物語は、結婚するかどうかにとらわれず、いまを生きる人々がそれぞれの速度で“自分の居場所”を見つけていく群像劇。やりたいことや夢もなく流されるまま愛嬌だけで生きてきた30歳のヤマダ、人との関わりを自ら避けてきた38歳のシバ、プライベートよりも仕事を優先してきた46歳のシミズという年齢も境遇も異なる独身3人が、それぞれ迷いと選択を重ねながら自分の居場所を見つけていく姿をユーモアを交えて丁寧に描く。“普通の幸せ”という価値観がなお残る現代に「こんな選択肢もある」と、観る人がほっと息をつける心地よいエールを送る。

主人公は、特技もやりたいこともなく、仕事や居場所を転々としてきた30歳独身のヤマダミサキ。20代の頃は半地下アイドルとして活動し、現在は友人のつてでホームヘルパーとして働いているが、恋人の浮気が発覚して仕事もうまくいかなくなってしまう。また、過去の心の傷から人との関わりを避けて生きてきた葬儀社で働く38歳のシバは、姉の一人息子を預かることになり途方に暮れる中、ヤマダと関わるうちに甥との距離を少しずつ縮めていく。そして仕事を優先してきた46歳のデザイナー・シミズは、父が倒れたことを機に仕事か介護か、自分の人生をどう生きるかの間で揺れ始める。年齢も境遇も異なる3人は、それぞれ迷いながら自分の居場所を見いだしていく。
本作で映画初主演を飾る森香澄が演じるのは、どこか憎めない主人公・ヤマダ。また、若葉竜也が独自の佇まいと深みのある演技でシバを、香椎由宇が46歳のシミズの等身大の揺らぎを繊細に演じ、森とともに豊かなアンサンブルを見せる。
解禁されたメインビジュアルには、人生がうまくいかないながらも、“転々”と生きる強さを感じさせる、森香澄演じる主人公・ヤマダの姿。ビジュアルには「上手い生き方なんてわからないー」というコピーも添えられ、ヤマダだけでなく、シバやシミズをはじめとする登場人物たちが抱える言葉にならない思いを代弁するような一言となっている。
併せて場面写真7点も解禁。さらに森香澄、若葉竜也、香椎由宇、箱田優子監督からのコメントも到着している。
コメント全文
森香澄(ヤマダ役)
主演映画のお話をいただいた時は、私に務まるのだろうかと不安もありました。ですが脚本を読み、明確な目標や大きな夢があるわけではないけれど、自分なりの幸せを見つけようとするヤマダの姿に触れ、共感しました。今私が抱える不安も表現に変えられるかもしれないと思い、演じてみたいと強く思いました。
若葉さんとのお芝居は、学ばせていただくことばかりでした。シバとヤマダが少しずつ距離を縮めていくように、私と若葉さんも撮影を重ねるごとに色んなお話をするようになり、その時間が役柄にも自然と重なっていったような気がします…!
観てくださる方がそれぞれの毎日や生き方に思いを巡らせながら、自分にとっての幸せについて、少し肩の力を抜いて考えられるきっかけになれば嬉しいです。

若葉竜也(シバ役)
春の終わり頃、箱田監督からお手紙をもらいました。
箱田監督らしい照れながら書いたのであろう素敵な文でした。
これはやろう。と、即決。
そしてやっと一緒に映画をつくれました。
すごく個人的で、世界の片隅の小さな人間関係を丁寧に粛々と、現実と空想の境目で人を見つめる箱田監督の手腕に惚れ惚れし、森香澄さんの細やかさと圧倒的な存在感に助けられ、トアさんの天才的な芝居に度肝をぬかれ、とても刺激的な現場でした。
はっきり言って、傑作です。

香椎由宇(シミズ役)
若い2人とはまた違う30−40代の悩みを抱えるシミズ。
仕事のことも、自分のことも、なんとかなる!で乗り切っていた
まだまだ体力も勢いも熱量もある30代。
熱量だって勢いだってなくしたわけではないのに
自分だけのことではないものにも自分を削ぎ落としていくことの増える40代。
「私たちもそんな歳になったってことだよ」
この一言がつい口から出てくるお年頃。
箱田監督とも「私たちもそんな年代なんですよね…」と苦笑いして言いながらも
解りすぎてしまうシミズの気持ちが苦しいなぁ…なんて想いを抱えながら乗り越えた撮影の1ヶ月でした。
出した答えが正解かどうかではなく選択肢の一つであり、
案外誰しもがそんな日々を積み重ねて年月が過ぎていくという、当たり前のこと。
そんな正解探しじゃ無くてもいいんだなって思いになっていただけたらとおもいます。

箱田優子監督
下流河川の底にひしめきあう小石を想う気持ちで映画にしました。
その河の流れを音楽にしてくれたのは渡邊琢磨さん。それぞれの小石に手を伸ばし叩いてみれば、ヤマダはキッチュな音で鳴り、シバは鈍く吸収され、シミズは古びたエンジン音が響いている。
休みの日に近所の川をぼんやりと眺めるような気持ちでご覧ください。
そこにあるものを見つめる時間を味わっていただけたら。
なんてスカしてしまいましたが、兎にも角にもピンクのクロックスでドンキのチャリ転がしまくるヤマダ最高うぇーい⤴って感じです。「森香澄」のパブリックイメージの真逆を爆走しております。さらに若葉くんと香椎さんですよ、どうなってんのよ。お楽しみに!
映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』場面写真 ©2026日活
