2026.07.29 07:00
©2026「君の話」製作委員会
2026.07.29 07:00
北村匠海を主演、出口夏希をヒロインに迎えた映画『君の話』が11月27日(金)に公開されることが決定し、ティザービジュアルと特報映像が解禁された。
原作は、2018年7月の刊行以来重版を重ねてきた三秋縋による同小説。その実写化では脚本を第40回向田邦子賞『恋せぬふたり』やNHK連続テレビ小説『虎に翼』を手がけた吉田恵里香、監督を『やがて海へと届く』の中川龍太郎が務めた。
物語の主人公は、孤独に生きる大学生・千尋。不幸な過去を忘れるため記憶を消す治療を受けるが、目覚めても記憶は消えず、会ったこともない幼馴染・灯花との初恋の思い出が残されていた。作られた記憶の中にしか存在しないはずの彼女の存在がいつしか千尋の心を離れなくなる中、ある日その灯花が現実世界に現れる。彼女は一体誰なのか。そして二人をつなぐ記憶は、本物なのか、それとも嘘なのか。
千尋を演じるのは、『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、世代を代表する実力派俳優へと成長を遂げた北村匠海。本作では近年の出演作とは一線を画す”純愛”ど真ん中に挑み、繊細な表現力で”静かでまっすぐな愛”をスクリーンで見せる。

そしてヒロインの灯花を演じるのは、映画・ドラマ・CMで大活躍中の若手女優・出口夏希。『ルックバック』『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』『万事快調〈オール・グリーンズ〉』など話題作への出演が続く出口は、本作では天真爛漫で自由奔放ながらどこか謎めいた魅力を持つ灯花を瑞々しく演じた。

解禁されたティザービジュアルは、夕暮れを思わせる紫がかった空を背景に、マフラー姿で並んで立つ二人の姿を収めたもの。向き合いながらもまだ距離感を感じさせるその表情は、これから紡がれていく二人の関係性を象徴するビジュアルとなっている。
併せて解禁された特報は、”偽物の記憶”の中で過ごす制服姿の千尋と灯花の爽やかで眩しい日々から始まる。そして現実世界の千尋の前に現れたのは、記憶の中にしか存在しないはずの灯花。「君は誰だ?」と戸惑う千尋に「幼馴染のこと、忘れちゃった?」と無邪気に笑いかける灯花の正体は明かされないまま、あるはずのない思い出に導かれて二人の運命が動き出していくことを予感させる特報となっている。
さらに特報の1シーンを象徴する千尋と灯花の場面写真と、キャスト・監督の現場インタビューも到着。中川監督にとって北村とのタッグは念願だったようで、監督は「十年以上前からご一緒したいという思いがお互いある中で、今回やっと一緒にやることができました」と裏側を明かし、現場では俳優と監督という関係を超えて親友のような存在になれたと語った。
現場インタビュー
北村匠海(千尋役)
(二ヶ月間の撮影を振り返って)”映画を作る”ということを、まっすぐにやれたような感じがしています。監督やスタッフさんと話し合いながら、一日一日をちゃんと過ごしていって、「こうしたほうがいいかもしれないですね」とか「ここでこうだとこうですよね」とか、独り言ではなくて、ちゃんとチーム全体で、時間をゆっくり使って撮影することができたと感じています。
(撮影中に印象に残っているエピソード)初日の撮影が制服のシーンだったのですが、個人的には久々に制服を着て、鏡を見ながら「流石にもう着れないな・・・」と思っていたのですが、監督が僕ら二人の芝居を見てすごくキラキラした目をしていたから、信じても大丈夫と思った記憶があります。
(本作を楽しみにしている方へ)登場人物全員、すごく寂しさを抱えている物語です。だからこそ、「人と人ってこうやって分かり合うよね」とか、「こうやって抱きあうよね」とか、「こうやって手をつなぐよね」とか、そういった優しさがすごく詰まっている作品になっています。”あの学校生活、マジで楽しかったよな”とか、”あの時のあの恋人、忘れられないんだよね”とか、誰しもが持っている記憶の中で美化されている思い出を肯定してくれる作品になるんじゃないかなと思っています。ぜひとも映画館でご覧ください。
出口夏希(灯花役)
(二ヶ月間の撮影を振り返って)ラブストーリーは高校生役以外でやったことがなかったのですが、今回はちょっと大人な役ですごく楽しみにして現場に臨みました。撮影は本当にあっという間で、早く感じたということは楽しかったということなんだと思います。
(撮影中に印象に残っているエピソード)監督と北村さんが、”灯花の役はすごく難しい役だから”と、私が灯花を演じやすいように、やりやすいように・・・と調整してくださっているのを見て、本当に北村さんがいてくれて良かったなと感じた現場でした。
(本作を楽しみにしている方へ)この映画は真冬の季節に撮影しました。冬の海やイルミネーション、肉まんを二人で分け合ったり、お家で温かい時間を過ごしたり。「君の話」は千尋と灯花の優しくて切ないお話です。2人がなぜ出会ってどんな結末を迎えるのか、皆様に劇場で温かく見守ってもらえたら嬉しいです。
中川龍太郎(監督)
(二ヶ月間の撮影を振り返って)映画の撮影は楽しいことばっかりじゃなくて、大変なことも必ずあるのですが、今回の『君の話』は、本当にずっと楽しいことばかりで終わってしまうのが寂しいなあという気持ちでした。
(現場での北村の印象)匠海くんとは十年以上前からご一緒したいという思いがお互いある中で、今回やっと一緒にやることができました。僕も匠海くんも、演出オタクというか、演出や芝居についての話が大好きなので、ずっとそんな話をしていました。現場では”カメラの前の監督”のような感じで常にみんなを引っ張ってくれたし、僕のことも引っ張ってくれた。現場でもたくさん話をして、俳優と監督という関係を超えて、親友のような存在になれたことがとても嬉しかったです。
(現場での出口の印象)輝きがすごかったです。出口さんともたくさん話し合いながら作りました。人としてすごく魅力的な方で、俳優としても集中力や瞬発力が素晴らしく、これから日本を代表する女優さんになっていくだろうなという感じがして、本当に貴重なタイミングで撮らせていただいたなと感じています。泣きの芝居も多くて大変だったと思いますが、常に明るく撮影に臨んでいる姿が印象的でした。
三秋縋(原作者)コメント
作家というのは自分の書いた物語の第一の読み手である一方で、それを他の作家によって書かれた物語を読むような純粋な気持ちで読むことは決してできない存在です。作品が世に出て何年経とうと、本を開いた瞬間に頭のどこかで反省会が始まってしまいます。 ですが、物語が自分以外の誰かの手によって別のかたちに置き換えられたとき、僕らはそれをようやくひとつの物語として無邪気に楽しめるようになります。僕の書いた物語って僕以外にはこんなふうに見えていたんだ、と新鮮な視点で物語に触れられるようになるのです。 そういった意味では、僕は今回の映画化を通じて初めて『君の話』を体験するということになるのかもしれません。特報を観て「へえ、なんだか僕好みで面白そうな映画だな」と他人事のように思ったりしています。一人の観客として、まっさらな気持ちで『君の話』という映画と出会える日を楽しみにしています。
