特報映像も解禁、今年のカンヌ国際映画祭に正式出品へ
門脇康平監督の初長編アニメーション『我々は宇宙人』W主演は坂東龍汰×岡山天音、音楽はYaffle
2026.04.14 19:00
©NOTHING NEW, MIYU PRODUCTIONS
2026.04.14 19:00
映画レーベルNOTHING NEWが手掛ける初の長編アニメーション『我々は宇宙人』のティザービジュアルと特報映像が解禁され、坂東龍汰と岡山天音がW主演を務めることが発表された。
“才能が潰されない世の中”を目指し、2022年に設立されたNOTHING NEWは、ホラーとアニメーションを中心とした映画作品の企画・製作を軸に新しい作品の作り方と届け方に挑戦している映画レーベル。世界10以上の国際映画祭に選出された『NN4444』や中編作品として異例のスマッシュヒットを記録した『〇〇式』、そしてベルリン国際映画祭で国際批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した『チルド』など、わずか4人の製作チームが作る映画は着実に国内外でその名を刻んできている。
そんな異彩を放つ映画レーベルの初長編アニメーション『我々は宇宙人』で企画・脚本・監督を務めるのは、YOASOBI「優しい彗星」などを手がける29歳の新たな才能・門脇康平。東京藝術大学で絵画を学んだ門脇は写実的な美しさと物語の必然性を両立させる表現力を持ち、キャラクターの動きや背景美術の細部に至るまでひとつひとつの必然性をとらえた緻密な演出が特徴。子ども特有のリアルな身体性を描き出すため、キャラクターにイメージの近い子役を選び実写でも一度プレビズ撮影をするという手間をほぼ全カット行うなど、既存手法にとらわれない柔軟な発想で未体験の映像表現を生み出している。
そんな門脇監督初の長編アニメーション作品となる本作は、昨年11月にスーパーティザー映像が解禁されると1週間でSNSでのインプレッション数が200万を記録。さらに『チェンソーマン』などで知られる漫画家・藤本タツキからも反応が寄せられるなど、新鋭監督の作品としては異例とも言える広がりを見せている。
物語の主人公は、平成の田舎町で出会い、親友となった内気な少年・翼と“特別”な存在の暁太郎。本日解禁されたティザービジュアルでは、夏の夕方に縁側で遊ぶ二人の姿が映し出されており、田舎の穏やかな風景の中に「我々は宇宙人」というタイトルを添えることであえて違和感を演出している。

そしてその違和感が確かなものへと変わるのが特報映像。前半ではノスタルジックな雰囲気の中で楽しく過ごす二人の姿が描かれるが、後半では空気は一変。“ある事件”をきっかけに物語は急展開を迎える。
そんな新時代のアニメーション映画『我々は宇宙人』で、内気でどこにでもいる普通の青年“翼”の声を演じるのは坂東龍汰。TBS系『ライオンの隠れ家』での圧倒的な演技が話題を呼び、映画『爆弾』では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど今最も勢いに乗る俳優の一人だ。
もう一人の主人公で、人気者の特別な存在“暁太郎”の声を務めるのは岡山天音。主演を務めたNHK夜ドラ『ひらやすみ』をはじめ、日本テレビ系『冬のなんかさ、春のなんかね』や『キングダム』シリーズなど話題作への出演が続き、今年2月には第50回エランドール賞を受賞するなど確かな存在感で信頼を集める実力派が本作に新たな命を吹き込む。
また、幼少期の翼と暁太郎の声にはオーディションで選ばれた槙木悠人(翼幼少期)と中込佑玖(暁太郎幼少期)。さらに音楽には藤井風や米津玄師などの楽曲をプロデュースし、今最も勢いのある新世代の音楽家・Yaffleが参加していることも今回発表となった。
そしてこの度、本作が2026年の第79回カンヌ国際映画祭監督週間部門に正式上映されることが決定。その発表を受けて門脇康平監督とW主演の坂東と岡山、音楽を手がけたYaffle、さらにカンヌ国際映画祭「監督週間」アーティスティックディレクターであるジュリアン・レジからコメントも到着している。
コメント一覧
門脇康平監督
この度、カンヌ国際映画祭・監督週間に選出いただき、世界中の方々に作品をご覧いただく機会をいただけたことを、大変光栄に思っております。
『我々は宇宙人』は、誰もが知っている普遍的な喜びや悲しみ、痛みといった感情を、非常に個人的な思い入れを込めたキャラクターとストーリーによって描いた作品です。
本作のキャラクターたちが世界の皆さまにどのように受け止めていただけるのか、楽しみにしておりますし、多くの方の心に届く作品になると信じています。
坂東龍汰(翼役)
映画『我々は宇宙人』で、翼の声を担当させていただきました。
脚本を初めて読んだときに、必ず多くの人の心を動かす映画になると確信し、門脇監督をはじめスタッフの皆さんが持つ尋常ではない熱量に触れ、僕も全力で応えねばという気持ちになりました。
収録では、暁太郎役の岡山天音さんが隣で、まるで湯気が立ち上るような迫力のある声を放たれていて、毎秒身体が痺れるような感覚でした。
そして、カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出されたことも、心から嬉しく思います。
日本にとどまらず、世界中の方々に広く届く作品になることを祈っています。
岡山天音(暁太郎役)
最初に本編の映像を観させていただいた時、その美しく歪んだ世界に吸い込まれました。
門脇監督とのやり取りの中でも、今作が監督自身の血が色濃く混ざった作品である事を改めて知り、大人になった暁太郎の声を担わせていただく中で、必死で暁太郎の輪郭を編もうとしたことを覚えています。同時に、共演の坂東龍汰さんが体現する翼の光と影に、真隣で触れていた時間が、暁太郎としても、自分自身としても、とても感じ入る特別な時間でした。
カンヌ国際映画祭の監督週間で上映される事も含め、多くの方に、主人公2人の小さくて大きな物語が届く事を願っております。
Yaffle(音楽)
隠してる胸の奥を槍でぐりぐりつき回されるような映画です。圧倒的に美しいアニメーションという箱に、若き情熱たちが詰めた、死ぬまで忘れられないようなストーリーが入っています。一緒に観た人たちといろいろ話して理解が深まるような作りです。醜さも含めた人間の美しさを音楽として一緒に詰めました。
ジュリアン・レジ(カンヌ国際映画祭「監督週間」アーティスティックディレクター)
本作は、異なる社会的背景を持つ二人の少年たちの成長と友情の物語です。
印象的なビジュアルスタイルもさることながら、この映画の真骨頂は語り口にあります。断片的な記憶をたどるように物語は進み、人の記憶がいかに個人の歴史や経験した現実を塗り替えていくかを、繊細な感性で描き出しています。