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庄村聡泰は3日間どう動く?各時間帯で観たいアクトも紹介

いよいよ開幕目前!今年も楽しみ方が尽きないフジロック、ヘッドライナー3組の凄さとは

2025.07.22 17:30

2025.07.22 17:30

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1日目(7月25日)

なるべく早い時間に現地入りし、グリーントップバッター、11時からのUSのロックンロールと共におはようフジロック・ただいまフジロックの一杯をキメたいところだ。最後まで観るか、USは去年のレッドマーキーでフルで観てるので途中で離脱するかどうか迷う。ほぼ隣接のマーキー(レッドマーキーの略称)で昨年のルーキー枠から昇格した11時半からのkurayamisakaも気になるし、余裕を持って移動してところ天国の川で涼みながら食事してからホワイトステージで12時10分からのおとぼけビ〜バ〜で更なる爆音を追加するのも大いにアリ。

そこからホワイトにとどまり14時からの南アフリカ出身のECCA VANDALによるパワフルなステージを目撃するもよし、ヘブン(フィールド・オブ・ヘブンの略称)まで移動し13時20分からのKIRINJIで気持ちよくなるもよし、だ。

ECCA VANDAL「CRUISING TO SELF SOOTHE」Official Video

15時台も迷っている。グリーンで15時からのBRAHMANで拳を突き上げるか、はたまたヘブンで15時10分からのANSWER TO REMEMBER(今や日本で最も多忙なドラマーである石若駿率いる現代国内ジャズメンのスーパーグループ)の妙技に心酔するか。どっちもいいなあ。ただ、どちらを選択してもフルでは観れない。ホワイトステージで15時50分より初日個人的最推しアクトのMDOU MOCTARが始まってしまうからである。サイケデリックな変則リフを独特なリズムに乗せ高速で反復させるその独自のサウンド。数年前からハマって以来、ようやく生で体感できる。本当は同時間帯で完全に被ってしまっているマーキー16時からの青葉市子もめちゃくちゃ観たい。新作愛聴してますもの。サイコーに良かったんですもの。

その後はグリーンステージで17時からのHYUKOH & SUNSET ROLLERCOASTER|AAAを観ようと思っている。韓国と台湾、両国を代表するバンドの奇跡のコラボだ。ホワイトからグリーンへの移動は10分ではきついからMDOU MOCTARは最後まで観るとして、アタマちょっと間に合わないっぽいけど仕方がない。各ステージ間の距離やその時の人の流れや自分がどれだけ元気なのかまたは疲労しているのか、それと筆者は喫煙者のためタバコをどのタイミングで吸うか、喫煙所はどこか、など、色々と想定しておかねばならない。そしてどうせいくら想定したところで先述の通りどうせその通りにはならないしそれも楽しいのだが、どうせその通りにはならないことを事前にしっかり想定しているのもまた楽しい。フジロック前の想定(という名の妄想)がまた楽しいんだよなあ。ちなみにここも時間被りの17時10分からのヘブンのPARLOR GREENSも観たいのだが、といったところである。

Mdou Moctar「Imouhar」ライブ映像(from Glastonbury 2024)

18時からはマーキーでPERFUME GENIUS、そこから19時のVAUNDYを観るか休憩や夕食の時間をとってから19時40分のホワイトでOK GOを観るか、でも20時10分からのマーキーのTYCHOはアタマから観たいから、そちら合わせでどう動けるかを思案中である。そして21時10分より、ヘッドライナーのFRED AGAIN..だ。ヘブンで21時45分からのEZRA COLLECTIVEもめちゃくちゃ観たいのだが、ここはやはりFRED AGAIN..を優先したい。そちら終わりでホワイト22時からのSuchmosの後半を観れたらと思っている。 深夜のマーキーはプラネット・グルーヴと名義を変えて朝方までアクトが出演する。23時半からの坂本慎太郎はすごい人になりそう。深夜にも関わらず入場規制なんてこともあるかも。そのまま前回の記事でも触れた24時45分からのKiasmosまでは頑張るつもりである。24時からルーキー(ルーキー・ア・ゴーゴーの略称)の雪国もとっても気になっているし、24時10分からのピラミッドガーデンの清春のライブがどれだけ良いかは2022年のフジロックで体験済。あの異空間もまた是非とも食らいたいのだが……、このあたりもどうしようかといったところだ。ちなみに筆者が現在ドラマーとして参加しているDr.DOWNERというバンドで先日対バンしたばかりのyubioriがルーキーのトリとして27時より出演。こちらもめちゃ観たいけども……、当日の自分の身体と相談することにする(笑)。

2日目(7月26日)

正直何時に起きられるかが未知数であるのだが、朝イチは10時20分からのdownyで超絶変拍子を浴びてからの11時からのグリーンで今バズりまくっているCA7RIEL & PACO AMOROSOの流れから始めたい。

CA7RIEL & Paco Amoroso「IMPOSTOR」Official Video

その後は12時40分からのマーキーで離婚伝説、それ終わりか途中かでグリーン13時からの君島大空合奏形態に行くか、あるいは13時半から苗場食堂の国産プログレバンドEVRAAKを観てからマーキーで14時からのYHWH NAILGUNに行こうと思っている。IDLESなんかが好きならぜひ!って感じの生々しく猛々しいパンキッシュなバンドサウンドにメタルパーカッション(だと思われる)が飛び交う超刺激的なYHWH NAILGUN。これはアタマから観たいな。ちなみに全くの同時間帯被りでホワイトに出演する韓国のBALMING TIGERも超ライブいい(2023年のマーキー出演時に観ている)からそっちもめちゃオススメしたい。

その後はグリーンで15時からのSTUTS (Band Set)か、はたまた苗場食堂で15時10分からのUSを初日のグリーンとは真逆の規模感でおかわりするかも迷いどころであるが、16時からのマーキーでNEWDADの陶酔ロックとアルコールの相性はおそらく超いいので、NEWDADはアタマからにしようかなと思っている。そこからは先述の通り17時からのグリーンでJAMES BLAKE。同ステージ19時からの山下達郎、同ステージヘッドライナー、21時10分からのVULFPECKだ。

2日目の深夜マーキーはトライバル・サーカスという名義となり、そこで24時40分からのNight Tempoは日本のシティポップをミックスしまくってくれるステージとなるだろうから超楽しそうなんだけど、ここで被っているのはピラミッドガーデン24時10分から出演の賽だ。Suchmosの鍵盤奏者TAIHEIがメンバーとして名を連ね、ドラムは松浦千昇というもう本当にとんでもなくすげえドラマーなのでこっちも超観たい。前回の記事でも触れたが「お鶴」って曲がめちゃくちゃにカッコよくて、これをピラミッドガーデンというフジロック屈指のロケーション(と、個人的には思っている)を誇るステージで体感できるのかと思うと、想像しただけで鳥肌ものである。ピラミッドガーデンはメインステージとは離れたエリアになるため、移動は余裕を持って想定したい。その後は友人である元TOTALFATのクボティがプロデュースするEMNWが27時からルーキーに出演。ここまで頑張りたい気持ちは山々だが……、当日の自分の身体と相談することにする(笑)。

賽 ( SAI ) – お鶴 ( OTSURU ) Live on STUDIO Dede

3日目(7月27日)

先述のRED HOT CHILLI PIPERSが11時からグリーンのトップ。こちらで賑やかに最終日の幕開けといこうと思う。もちろんその音楽性に誘われての一杯もキメると思われる。マーキーで11時半からのT字路sも観たいのでこれも当日どうするか決めようと思う。

お次は13時半からの苗場食堂でのZION。友人である元NICO Touches the Walls光村龍哉がフロントを務める超サイコーにカッコいいバンドだ。是非とも観に来てほしい。筆者と光村はフジロックでのエピソードがあり、それは前回の記事に詳しく書いてあるのでそちらも何卒。その後は最終日個人的最推しアクト、ホワイト14時20分からのSILICA GELだ。大好きな楽曲「No Pain」や「APEX」、めちゃくちゃ楽しみにしております。7月10日には、2022年グリーンステージでのライブや3月リリースの新作『FOR MELANCHOLY BRUNETTES (& SAD WOMEN)』がめちゃくちゃ良かったJapanese Breakfastをフィーチャーした新曲「南宮 FEFERE (feat. Japanese Breakfast)」もリリースされているのでこちらも予習しておかねば。

Silica Gel「南宮FEFERE (feat. Japanese Breakfast) 」Music Video

SILICA GELはアタマからフルで観て、そこからグリーンで15時から出演のCreepy Nutsの後半を観てから16時からマーキーに出演するENGLISH TEACHERを観るか、そのままホワイトにとどまり16時20分からの日本ロック界のレジェンド、佐野元春 & THE COYOTE BANDに備えるか、である。

最終日はこのあたりから個人的に観たいアクトが渋滞しまくっており、グリーン17時からのLITTLE SIMZにするかZION光村が超良かったと教えてくれた17時20分からジプシーアヴァロン出演の眞名子新を観に行くか、18時10分からはホワイト出演のROYEL OTISも話題沸騰中の注目株だから観たいし、その後はグリーン19時からのRADWIMPSと同時刻ヘブン出演のペダル・スティール・ギター当代屈指の名手ROBERT RANDOLPHと19時10分苗場食堂出演の大ファンであり大好きな先輩でもある百々和宏と69ersで非常に迷っている。北欧ガレージ至宝にしてマーキーの大トリを飾る20時10分からのTHE HIVESはフルで観たい。

そこから最終日のヘッドライナー、21時10分からのVAMPIRE WEEKENDだ。2022のフジロックの記事でも書いた気がするが、多分演ってくれるであろう「Cousins」は当時[Alexandros]の曲作りの時に軽く合わせたりしていた曲だなんて個人的な思い入れがある。

Vampire Weekend「Cousins」Official Music Video

そして、最終日はまだまだ終わらず、そこからがまた大いなる迷いどころの連続なのだ。VAMPIRE WEEKEND終わりで22時20分からのホワイト大トリのHAIMを中盤から観るか、苗場食堂22時40分からのNOT WONKを観るか、または休憩をとりつつ深夜のマーキーがサンデイ・セッションと名義を変えてから23時半に出演する勢喜遊 & Yohji Igarashiに備え、そこから24時20日らのOvall、25時半からのNujabes Metaphorical Ensembleまで続けて観るか、それともクリスタル・パレス・テントにて23時45分からの国産インストファンクバンドMOUNTAIN MOCHA KILIMANJAROを観てから25時のルーキーでテレビ大陸音頭を観るか、これまたルーキー27時からの自爆もどんなライブするのかめちゃくちゃ気になるバンドだし……、当日の自分の身体と相談することにする(笑)。

と、いった具合の私的事前タイムテーブルであるが、いかがだっただろうか。詰め込みすぎで全く参考にならないような気がするが、観たいアクトをできる限り観ようとするとついこうなってしまうのである。本当はドラゴンドラも大好きであれめっちゃ気持ちいいし、乗って25分後にたどり着く天空に一番近い緑の草原Sky Grassの開放感はいっぺん味わってみてほしいので余裕がある方はぜひ。なんてことも書き添えておきたい。

人によっては時間やアクト的な余裕があったり、もしくは深夜帯こそがメインのため日中はあまり動かないという予定だったり、細かいことは何も決めずひたすらその場のノリで動く予定だったり、ひたすら食い倒れたり飲んだくれたりする予定のフジロッカーもいることだろう。ありとあらゆる音楽が集まる場には、ありとあらゆる楽しみ方があっていいのだ。 さあ、もう、間もなくだ。

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