監督は下津優太、ティザービジュアルには不可解なコピー
世界を救う組体操とは?山田杏奈主演のSFサイコエンタテインメント『NEW GROUP』来年公開
2025.07.04 08:00
©︎2025「NEW GROUP」製作委員会
2025.07.04 08:00
山田杏奈が主演する映画『NEW GROUP』(ニューグループ)が2026年に公開されることが決定した。
本作は、多様性が強調される現代において集団に埋没することの意味を問う、愛(I)と優(You)によるSFサイコエンタテインメント。家族に問題を抱える引っ込み思案な女子高生・愛は、集団行動に馴染めない海外帰りの転校生・優と出会う。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。ある日、校庭で一人の生徒が始めた四つん這いのポーズに次々と生徒たちが同調し、人間ピラミッドが形成される。そして、この奇妙な現象はやがて地域全体を巻き込む集団怪現象へと発展していく。
監督は、商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』(24)がスマッシュヒットを記録した下津優太。一作目の『みなに幸あれ』は「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマで描かれたが、二作目となる『NEW GROUP』では組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底をコミカルかつシリアスに炙り出す。
『ゴールデンカムイ』(24)、『正体』(24)、今年公開の『恋に至る病』(25)、『ChaO』(25)などめざましい活躍を見せる若手実力派俳優の山田杏奈が演じるのは、家族に問題を抱え、自分をなかなか出せない普通の高校生・愛。解禁されたティザービジュアルは、山田演じる愛が校庭で組体操をする生徒たちを呆然と見上げる後ろ姿を収めた一枚。「集団行動、ナイス恐怖です。」という不可解なコピーが添えられており、日に日に積み重なっていく人間ピラミッドを前に、劇中で何が起こるのか想像を掻き立てるビジュアルとなっている。

また、本作はプチョン国際映画祭(韓国)、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)、ファンタジア国際映画祭(カナダ)においてコンペティション部門への出品が決定。前作『みなに幸あれ』に続き、海外からの大きな期待が寄せられている。
下津優太(監督)コメント
この物語は、山田杏奈さん演じる“愛”と、転校生である“優”の物語である。つまりは、私(I)とあなた(You)、これは私たちの物語である。人間ピラミッドは思考停止した日本社会の象徴。目を覚まし、団結することを願って。
山田杏奈(主人公・愛役)コメント
組体操で攻撃?ピラミッド?と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかったものの。笑撮影が始まるとその世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました。
自分の意思は本当に自分の決めていることなのか、、いろいろなことを考えるきっかけにこの作品はなるかもしれません。
とても刺激的な体験をさせていただきました!
新感覚な映画になっています。