ついに出揃ったラインナップの注目アクトを庄村聡泰が紹介
今年は毎日願いが叶う!ヘッドライナー以外も超充実の2025年フジロック
2025.06.18 17:30
2025.06.18 17:30
青春とかつての悪ノリも回収できる最終日
俺はずっとこの機会を待っていた。SILICA GELをフジロックで観る機会を心から待ち望んでいたのである。6月26日にWWW Xでbetcover!!との2マンを経た上でのWHITE STAGE出演となるのだが、本国韓国ではすでにキャパ約4,000人規模の会場での単独公演2日間をソールドアウトさせるなど勢いに乗りまくっている現状でのフジ出演となる。俺はキャリア拡大の転機となった楽曲「No Pain」でハマったクチなのだが、そちらを先日ツアー全行程に帯同し後日そのツアー道中記を本にさせていただいたZIONという元NICO Touches the Wallsみっちゃんのバンドの移動車でかけたらまんまとハマってくれました(笑)。
そんなZIONも同日苗場食堂に出演が決定。トリプルギターが織り成す重厚にして壮大なサウンドスケープを是非とも体感しに来てほしい。こいつらのライブ、マジでやばいんだぜ。半分スタッフ半分メンバーとしてワンツアー帯同した俺がいうんだから間違いないです。実はその昔ヘブンの奥にあったオレンジコートというステージのさらに奥に飛び入り参加可能なステージがあり、俺とみっちゃんはそこでアンオフィシャルな悪ノリセッション(サイコーの思い出)をブチかまし、お互いのレーベル担当者を苦笑いさせたことがありまして……。その後 [Alexandros]は2015年に出演、そしてZIONは今年の出演と、これにて両名オフィシャル、アンオフィシャル両方を経験するミュージシャンとなるワケですという、俺にしか書けないこぼれ話をぶっちゃけておきます(笑)。
2023年に突如活動再開を果たして以降、ハイペースにライブとリリースを重ね続けてくれるスウェーデン産ガレージロックの至宝・THE HIVESも8月リリース予定のニューアルバムを控え、最終日RED MARQUEEに決定。俺が観たのは学生時代のサマソニだったか。ううむ。20数年振りにまた観れる機会が訪れるだなんて、である。昨年もそして今年もありとあらゆるステージでライブをやりまくる予定のフィンランド産ガレージロック若手ホープで、初日GREEN STAGEのUSと絡めて聴いてほしいし観てほしいな。
その他海外アクトでは1月の来日が記憶に新しいENGLISH TEACHERが早くもRED MARQUEEで戻ってきてくれるし、6月リリース予定のニューアルバム『I quit』を引っ提げての来日となるHAIMはWHITE STAGEに決定。さらには海外での大規模公演が軒並みソールドアウトを記録し続けるラッパー、LITTLE SIMZがGREEN STAGEに決定し、同ステージの国内アクトでは先日東京ドームを本当に1MC1DJのたった2人きりでやり切ったCreepy Nuts、森山直太朗、RADWIMPS。WHITE STAGEには羊文学と国内音楽シーンを代表するアーティストが目白押しだ。
そして個人的には再録アルバム『HAYABUSA JET I』をきっかけにそのカッコよさに痺れてしまっているWHITE STAGEの佐野元春 & THE COYOTE BANDも見逃せないし、深夜のRED MARQUEEで行われるSUNDAY SESSION出演のLoFi HipHopの伝説であるNujabesの意志を継ぐプロジェクトであるNujabes Metaphorical Ensembleも外せない。RED MARQUEEでT字路sの珠玉の名曲たちを感じたいし、FIELD OF HEAVENでROBERT RANDOLPHのペダル・スティールも浴びたいし、SUNDAY SESSIONの勢喜遊 & Yohji Igarashiのスペシャルユニットがどんなライブを繰り広げてくれるのかも非常に気になる。
と、雑記のような形でお送りしたショウムライターのフジロック注目アクト紹介。上記以外にも初日は昨年のニューアルバムがめちゃくちゃに良かった初日RED MARQUEEのTYCHOやフジロック’22の個人的裏ベストアクトであった清春が此度も同じくPYRAMID GARDENに降臨が決定。2日目は南アフリカはダーバンで生まれたダンスミュージック「Gqom(ゴム)」を基軸とするDJクルーのTYO GQOMがGAN-BAN SQUAREに登場。最終日はPYRAMID GARDENに国内シンガーソングライターの新星Rol3ertや、苗場食堂には新作が超良かったNOT WONK。
今回あえて触れてないヘッドライナー3組(言わずともかなと思ったのと、それ以外に紹介したいアクトがあまりにも多すぎたんです笑)はもちろん、まだまだ書ききれない注目アクトが本当に盛り沢山。
ライターとして携わる4年目のフジロック。今年も精一杯楽しむし、文章でみなさんにお届けできればと思っています。楽しみだね。よろしくね。