2025.04.15 18:00
2025.04.15 18:00
皆さんに恥じないように楽しんで頑張りたい
──2025年だけでも『遺書、公開。』やドラマ『御上先生』『アポロの歌』、声優出演した『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』も話題になって、そして朝ドラ『ばけばけ』が控える今、初単独主演映画として『ゴーストキラー』のような作品が公開されることが髙石さんらしいと思います。さまざまなオファーが届くようになった今、出ていくフィールドやジャンルは意識しますか?
やっぱり何よりも作品です。今もずっと隣で一緒に歩んでくれているマネージャーさんが一番意識していることが作品選びで、ちゃんと「髙石あかり」というものを客観的に線を引いて見て考えてくれていて。私は私で、その役をどれだけ楽しめるかな?とか、また違う目線で見て、ワクワクする作品とご縁があればいいなと思います。それはこれからもっと大切になってくると思うので、やっぱり観てくださる方に「面白い作品だな」と思っていただける作品に携わっていたいですし、自分もそう思える作品に出会えることは奇跡のようなものだから、そういう巡り合わせがあればいいなと思います。

──個人的に髙石さんの演技を信頼しきっているので、新しい出演作品が発表されるたびに今度はどんな芝居を見せてくれるんだろう?という視点で観てしまいます。作品を重ねるごとにその傾向は強まっていくと思うのですが、そういった期待にはどう向き合っていきたいですか?
もう、最高です。
──今日2度目の、さすがです。どんどん来いと?
はい(笑)。期待されていないことも、期待されていることも、同じくらい刺激的です。
──そこ、詳しく聞かせてください。
結局はこっちに興味がなくて期待されていないことも、期待されていることも、その人たちを振り向かせたいっていうのは全く同じで。驚いてほしいのかもしれないです。
──なるほど、毎回驚かされている人間がここにいます。つまり、髙石さんにとってプレッシャーは敵でもない?
敵じゃないです。期待していただいていることは「ありがたい」でしかないですね。でも、いいプレッシャーは感じています。例えば今回の『ゴーストキラー』のように、これまでご一緒させていただいている方々と一緒になるって、結構プレッシャーなんです。それこそ次はどういう髙石あかりを観られるだろうっていう目線から入っていると思うので、それを超えようとしてるときは楽しいですし、今すごくいい状態です。皆さんの期待に応えたいという、熱を抱いています。

──前回のインタビュー、本当に多くの反響をいただいたんです。特に多かったのが、髙石さんの言葉から自分を律しようとするような声で。そういう声を見て、髙石さんは今の世の中に必要とされていて、出るべくして出てきた人なんだと思ったんです。
ありがとうございます。ものすごくそういう声は届いていて。ものすごく(笑)。私も見るので。力になってるって言うと、よく使われている言葉だからぼけちゃいますけど、単純に私はそれを見たときにいつも笑っています。声に出すほど、ふふって。それぐらい、自分にとっていろんな“嬉しい”っていう感情をたくさんいただいているということをまずお伝えしたいです。きっとこんなに私が笑顔になってることを知らないと思うので、そこは同じように知っていただけたら嬉しいなと思います。そういう皆さんに恥じないように、私も頑張りたいですし、皆さんが求めているものはお芝居だと思うので、私はお芝居で皆さんに何かお届けすることが一番だと思っています。私も楽しんで、一石二鳥で頑張りたいです。
──今日のインタビューでも何度も、その考え方がこの活躍につながるんだと納得する瞬間がありました。髙石さんはいつ、どうやって今の自分になったんですか?
徐々にだと思います。父も同じような考え方なんですけど、私が1回落ち込んだときに父からもらった言葉で人生が180度変わって。元々ポジティブではあるけれど、それまでは他人に対して「自分は何ができるだろう?」という思いが強かったんです。でも、父から「自分を大切にしなさい」と言われてから、自分を大切にすることで、より私のことを大切に思ってくれている人のことを大切にできている気がするし、したいと思えるようになりました。そこから少しずつ。
