ビリー・アイリッシュ
2024.05.24 19:10
5月17日に3rdアルバム『Hit Me Hard and Soft』をリリースしたビリー・アイリッシュ。同アルバムはリリース日にApple Musicアルバム・チャートにおいて日本を含む80の国と地域で1位を獲得し、Spotifyでは初日に全世界で7200万回再生された。ビリー・アイリッシュ史上最大となる記録を樹立し、過去最高傑作と評価するメディアも多いなか、ビリー・アイリッシュと兄のフィニアスが前作『Happier Than Ever』と比べて今作が特別な理由を語った。
先日、Appleが運営するラジオ放送局Apple Music 1の「Zane Lowe」に出演した2人は、前作と今作は“真逆”の感情を持って制作したと明かしている。
「あのアルバム(“Happier Than Ever”)については、そこまで想いを込めていなかった気がする。だから16曲もあるし、そんなに曲数が多くある必要なんてない。“私たちは素晴らしいし、かなり良い曲作ってる”って気持ちだったけど、自分のことは全然理解できていなかったし、自分が誰なのかがわかっていなかった。“Hit Me Hard and Soft”はそれと真逆で、“良いものを作っているかわからない……もしかしたら酷いものを作っているかもしれない”って思っていた。でも今考えると、ありのままの自分で心地よかった」
以前、『Happier Than Ever』はパンデミック中に自身の内面を顧みて制作したと答えていたビリー・アイリッシュ。しかし今作のほうが自分自身を理解して制作できたようで、その結果音楽的に良いかは不安だったが、自分史上最も好きなアルバムとなったともコメントしている。
また、2人は1stアルバム『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』が世界から高く評価されたことがきっかけで、『Happier Than Ever』の制作時は少し自信過剰になってしまっていたようだ。2人はインタビュー中に、「ただ2人で家で曲を作っていたら、世界から想像もしないレベルの称賛を受けた。それで私たちは自分たちのことをめっちゃ凄いって思うようになって、1日だけ音楽制作して、“完成!”ってなっちゃうときもあった」と前作を振り返っている。