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結果的にシンセサイザーのプリセット名を採用

ビリー・アイリッシュ、新アルバムのタイトルは当初人気ドラマのセリフだったと明かす

2024.05.20 19:30

Photo by William Drumm

2024.05.20 19:30

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5月17日に3rdアルバム『Hit Me Hard and Soft』をリリースしたビリー・アイリッシュ。同アルバムはリリース日にApple Musicアルバム・チャートにおいて日本を含む80の国と地域で1位を獲得し、Spotifyでは初日に全世界で7200万回再生された。ビリー・アイリッシュ史上最大となる記録を樹立し、過去最高傑作と評価するメディアも多いなか同作のタイトルにまつわるエピソードを紹介したい。

「ハードに、そしてソフトに叩いて」という意味合いのタイトルである同アルバムだが、彼女は当初は『Patheticville』というタイトルにする予定だったとローリング・ストーン誌のインタビューで明かしている。「哀れ」という言葉に町を表す「ville」を組み合わせた造語であり、人気コメディドラマ「The Office」のセリフから取ったもののようだ。

『The Office』はイギリスで社会現象を起こし、その後アメリカで2005年から2013年までリメイク版が放映された大人気ドラマ。ビリー・アイリッシュは同番組の大ファンを公言しており、シーズン3でKelly Kapoorというキャラが発するセリフをアルバムタイトルにするつもりだったと明かしている。

ビリー・アイリッシュがインスピレーションを受けたキャラクター、Kelly Kapoor

しかし結果的に制作時に使用していた音楽ソフト/シンセサイザーのサウンドプリセットからインスピレーションを受け、アルバムタイトルを『Hit Me Hard and Soft』に決定したようだ。インタビューではどのシンセサイザーかは公言されていなかったが、米MusicRader誌が調査した結果、Fabfilter社が開発するシンセサイザープラグイン「Twin 3」の“Hit me Soft, Hit me Hard”というサウンドプリセットがアルバムタイトルの元ネタとなったと明かされている。

Fabfilter Twin3の紹介動画

なお、ビリー・アイリッシュはローリング・ストーン誌のインタビューで「このアルバムの内容を完璧に表していると思った。同時にハードにヒットしつつ、ソフトにヒットするなんて無理なの。でも私はとても極端な人で、フィジカル的にも激しいものも好きだし、優しくてスウィートなものも好き。同時に2つのものがほしいの。だから私を表すのに良いタイトルだと思ったし、実際には無理ではないってことも好きなポイントでもある」とも答えている。

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作品情報

ビリー・アイリッシュ 3rdアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』

『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ジャケット

『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ジャケット

ビリー・アイリッシュ 3rdアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』

2024年5月17日(金) リリース
国内盤:UICS-1404/¥2,750(税込)
※輸入盤・カセットテープ・LP同時発売
・国内盤CD封入特典:両面ポスター
・CD先着購入特典:マグネットシート

購入はこちら

収録曲

1. SKINNY/スキニー
2. LUNCH/ランチ
3. CHIHIRO/チヒロ
4. BIRDS OF A FEATHER/バーズ・オブ・ア・フェザー
5. WILDFLOWER/ワイルドフラワー
6. THE GREATEST/ザ・グレイテスト
7. L’AMOUR DE MA VIE /ラムール・ドゥ・マ・ヴィ
8. THE DINER/ザ・ダイナー
9. BITTERSUITE/ビタースイート
10. BLUE/ブルー

ビリー・アイリッシュ

アーティスト情報

2001年12月18日生まれ、米国ロサンゼルス在住のシンガー・ソングライター。

2019年に発売したデビュー・アルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?/ ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』は英米を含め全世界18の国と地域で1位を獲得。2019年に全世界で最も売れたデビュー・アルバムとなり、米ビルボード・アルバム・チャート(Billboard 200)の年間アルバム・チャートでは史上最年少で1位に輝いた。彼女の代表曲「bad guy/ バッド・ガイ」は、全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で1位を獲得し、2000年以降に生まれたアーティストとして史上初の偉業を達成。2021年4月には、ここ日本でも、日本レコード協会のストリーミング認定開始以降、洋楽女性アーティスト初、さらに洋楽史上最速でのプラチナ認定(1億回再生)となった。

2020年の「第62回グラミー賞」で、史上最年少18歳で、年間最優秀レコード、年間最優秀アルバム、年間最優秀楽曲、最優秀新人賞の主要4部門に加えて合計5部門を受賞。

主要4部門の獲得は39年ぶりの史上2人目、最年少、初の女性という偉業を達成。2021年の「第63回グラミー賞」でも、2年連続となる年間最優秀レコードと、最優秀映像作品楽曲を受賞。グラミー賞で最も権威がある年間最優秀レコード賞を2年連続で受賞した、史上最年少19歳という記録を作った。

2021年10月に公開した映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、主題歌「No Time To Die」を最年少で制作、歌唱。同楽曲は、ビリー初のUKシングル1位、初の女性シンガーが担当した007主題歌1位、そして2020年UK発売初週で最も売れた曲に。

待望の2ndアルバム『Happier Than Ever/ハピアー・ザン・エヴァー』を、2021年7月30日に発売。全米・全英含む全15か国で1位を獲得。

2023年映画『バービー』のために書き下ろした楽曲「What Was I Made For?/ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」は、第81回ゴールデングローブ賞「最優秀オリジナル楽曲賞(映画部門)」、第66回グラミー賞「年間最優秀楽曲」、第96回アカデミー賞「歌曲賞」を受賞。

2024年5月17日、待望の3rdアルバム『HIT ME HARD AND SOFT/ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』を発売。

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