2024.02.10 17:00
2024.02.10 17:00
いいことも悪いことも経験値になる
──中村さんも近年数々のドラマや、大河ドラマ『光る君へ』へもご出演されています。同じく現在のご自身の状況をどう捉えていますか?
中村 そうですね……大河ドラマは初めての出演で、地元京都が舞台の作品で。しかも私の地元、宇治市は源氏物語ミュージアムがある場所なので、勝手に縁を感じながら出演させていただきました。少しの出演でしたけど、親孝行できたかなと思っていて。地元の友達とかも喜んでくれたし、少しでも地元に恩返しじゃないけど、何か貢献できたら嬉しいなっていう気持ちですね。でもこれがきっかけで「色々な世代の人に届く作品に出演すること」の意味を実感した気がするので、朝ドラとかも今後目標にしたいな、と思ってます。
松田 そうやって口に出して言っておくの、大事だよ! だって私、口に出したらミュージカル出られたんだもん。
中村 そうだね(笑)。色々な役柄に携わりたいなと思っているんですけど、今個人的にやってみたいなと思ってるのは「子供を持った母親の役」。まだ結婚もしてないし子供も産んでないんですけど、俳優という「誰かの人生を歩む」職業としては、役を通して子育ての大変さだったり、母親1人で抱える孤独とか、旦那さんとのコミュニケーションの中での気づきとか、そういうのを経験してみたいなあと思うんですよね。
──お2人が俳優としてキャリアを積んでいかれる中で、意識していること、心がけていることはありますか?
松田 私は「経験すること」ですね。ずっと家の中にいて映画を見続けるのも一つの勉強法だと思うんですけど、やっぱり現地に行ったりとか、いろんな人と関わるとか、そういう肌身で体験したことでしか得られないものもあると思うので。気になった場所には行くとか、食べるとか、「積極的に経験する」ことを意識してます。
中村 わかります。実体験ってやっぱり、自分で経験してる分、同じ経験を背負った役のオファーが来たときに役柄をつかみやすくなりますし。いいことも悪いことも、本当に自分の経験値になってるな、というのは感じますね。
──中村さんの場合、バラエティ番組(テレビ東京系『ゴッドタン』)での「飲み姿カワイイグランプリ」への出演がかなりターニングポイントになったのではと思っているのですが、あの経験は大きかったですか?
中村 本当にそうです。当時は「お酒をガチで飲む番組の企画とはなんぞや?」と思いながら出演して、飲んで、それを皆さんが面白がってくださって。そこからバラエティで呼んでいただけるようになったり、グラビアをやりながら演技のお仕事もさせていただけるようになって……。本当に「まさかこんな風になるなんて」だったんですよ。だって私、当時は事務所の中でも地味で、おとなしい方でしたから!(笑)
──そうだったんですね。
中村 想像もしていなかったからこそ、人生何が起こるかわからない楽しみがあるなと。でも本当に好き嫌いせずに、全てを全力投球でやって、それを周りがどう思うかかなと。だからこれからも、全てのものが次に繋がると思って頑張っていければと思います。
──お酒ライフは今でも楽しまれていますか?
中村 もちろんです(笑)。最近はおつまみを自分で作ってはお酒をぷしゅって開けて、それをSNSにアップしたりとか。1人晩酌をメインで楽しんでますね(笑)。あと、お酒を目的にいろいろな土地に行くのも楽しいし、 運動やサウナのあとのお酒は美味しいし。あと、もちろん1人でも楽しいですけど、お酒って人と人を繋げる潤滑油だと私は思ってるんですよ。ちょっと酔ってきたからこそ言えることもあると思うし、そこも魅力だなと思います。
──ちなみに松田さんは「ラーメン二郎好き」を公言されていますが、今でもジロリアンですか?「都内の二郎制覇が目標」という言葉を以前拝見しまして(笑)。
松田 二郎、好きですよ! でも都内はまだ全部制覇できてなくて……。
中村 えっ? 同じお店やったら全部同じ味ちゃうの?
松田 違うよ! だって「天下一品」だって店によって味違うでしょ!?
中村 そうなんや(笑)。
松田 食べる頻度がちょっと減ってしまったのと、あとインスパイア系もどんどん増えてきてるじゃないですか。そっちを攻めているとなかなか本家の二郎の方に遠征できないんですよ(笑)。でもいつか制覇したいです。