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代々木第一体育館公演を韓国公演との違いも交えレポート

SHINeeが体現する“輝き合う”関係、5年5ヵ月ぶり日本アリーナツアーで15年の絆を刻む

2023.12.06 18:30

「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]」東京・代々木第一体育館公演より(撮影:田中聖太郎)

2023.12.06 18:30

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SHINeeが9月のさいたまスーパーアリーナを皮切りに、大阪、愛知、東京と全国4都市全8公演のアリーナツアー「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]」を開催。11月29日の東京・代々木第一体育館公演でファイナルを迎えた。

メンバーの兵役やコロナでグループ活動ができなかった期間もあり、SHINee単独の日本公演としては京セラドームと東京ドームで行われた「SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~」以来、実に5年5ヵ月ぶりとなる日本アリーナツアー。

「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]」
代々木第一体育館公演より(写真:田中聖太郎)

今回は日本オリジナルツアーではなく、韓国でリリースした楽曲をベースに構成されている公演。この「SHINee WORLD VI」のように、ローマ数字が付くものは本国活動をベースにしたアジア&ワールドツアーで、韓国楽曲で構成されている。日本での開催の際は、一部楽曲が日本語バージョンになったり、日本オリジナル曲が数曲差し替えられる。一方、日本でのリリース作品をベースにした日本オリジナルツアーは『SHINee WORLD』の後に年号が記される。これまで初回の「SHINee WORLD」と「SHINee WORLD V」が日本でも開催されており、今回の「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]」は3度目の日本公演。「PERFECT ILLUMINATION」というタイトルをテミンは、「SHINeeは光をもらう人たちという意味。皆さんが作ってくれる光や呼吸があってこそステージが完成できる」と説明した。

SHINeeは今年、韓国でデビュー15周年を迎えた。6月23日から25日まで韓国・ソウルで行われた「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]」は、15周年のアニバーサリーライブであり、「SHINee WORLD V」以来6年9ヵ月ぶりに行われる有観客コンサート。そして、6月26日に発表される8thフルアルバム『HARD』の収録曲をリリースに先駆け披露する場という、ちょっと特別なポジションのライブであった。その韓国公演との比較も交えて、日本でのファイナル公演をレポートする。

スタートの「Chemistry」でミンホは「TOKYO~!」、テミンは「めっちゃ会いたかった~!」、そしてキーは「TOKYO! ARE YOU READY?」と叫びながら、なんと上空からUFOに乗って登場。その度肝を抜かれるオープニングで、すでに会場は興奮のるつぼに。センターステージに降り立つと、マイクスタンドを使ったパフォーマンスが斬新な「Dream Girl」を日本語バージョンで歌ったが、センターステージは十字型のリフターとして昇降したり回転したり形が変わる大がかりな装置として、パフォーマンスを彩った。

ここ代々木第一体育館は、SHINeeが日本で初単独公演「SHINee THE 1ST CONCERT IN JAPAN “SHINee WORLD”」(2010年)を開催し、日本デビューを発表した思い出の地。ここでのライブは、「SHINee WORLD 2017 〜FIVE〜」以来となる。久々の代々木公演に、キーは「客席から見た部分は変わっていないけれど、楽屋がリニューアルされてお風呂ができていて驚いた。今日、入ってみようなかな(笑)」という裏話も。テミンの「どれくらい会いたかった?」という問いに、ファンはペンライトをぐるぐる回して応えた。

「Don’t Call Me」からは、衣装をチェンジ。レゲエを基調としたセクシーなイメージの「Body Rhythm」では、ミンホが上着を脱ぎ捨て、ノースリーブとハーネスで強調された美しい肉体を披露。途中でノースリーブの裾をめくりあげ、見事な6パックで会場を沸かせた。テミンもクロップド丈の衣装から腹筋を覗かせ新曲「JUICE」で激しいダンスを見せたが、除隊後に発表されたこれらの曲は、少年から大人の男に成長したSHINeeを印象付けた。

MCパートでキーは、「昔はツアー中に外に出ることもなかったけれど、最近は延泊してUSJに行ったり、デパートのレストラン街に行ってみたり、いろいろな地域を楽しむ余裕ができました。大阪でひつまぶしを食べたけれど、デパートのレストラン街には、日本中の有名なお店があって何でも食べられる(笑)」とツアー中のオフを満喫したことを報告。

このツアーと並行して韓国で「Guilty」でのソロ活動を行っていたテミンが「僕のアイデンティティ、イメージを見せたかったけれど、それが伝わったと思う」と手ごたえを語ると、それぞれのソロの好きな曲を言い合う。そしてファンに“スポ(ネタバレ)の妖精”と言われているテミンがニコニコしながら「ミンホさんのネタバレしてもいいですか?」と言ってファンの期待を高めたが、当のミンホもキーも「え? 今、何の情報もないけれど?」と不思議顔。3人が集まりこそこそ確認すると、「ネタバレも何もない、来年も歌手ですというレベルの話をしようとした」とキーが弁明。楽屋トークそのままの落ちのないフリートークをステージ上でも見せてくれたが、アドリブで、さらにはすべて日本語でこんな話をサラッとしてしまうのもベテランならでは。とはいえ、テミン最大のスポは、この後の「Everybody」を紹介する時にサラッと言った「年末に歌うかもしれない曲です」だったのでは? 年末っていったい何のこと? こっちをちゃんと教えてほしい!

大きなコールが響いた「Everybody」では、ミンホが天に向かってネジを巻く。日本オリジナル曲「Downtown Baby」は日本だけの歌唱曲。3人がトロッコに乗り込んでアリーナのフロアを手を振りながら回り、デビュー15周年を迎えた彼らがファンへの想いを込めた「The Feeling」では、ミンホが着ていた上着を脱いで客席に投げ入れ客席を沸かせた。

韓国での「SHINee WORLD VI」になかった日本だけのスペシャルな演出といえるのが、後半へのブリッジで流れるVCRの「1 of 1」だ。SHINeeのメンバー5人のシルエットが5人の声で歌う「1 of 1」。このツアーでステージに上がっているのは3人だけれど、確かにSHINeeは5人……、5HINeeの絆を見せてくれた演出だった。

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15年間刻んだ歴史を感じさせた本編後半

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オンユ、ジョンヒョン、キー、ミンホ、テミンの5人組グループ。2008年5月に韓国でデビューし、音楽賞の最優秀新人賞を多数受賞。2011年6月22日に1stシングル「Replay-君は僕のeverything-」で日本デビューを果たし(オリコンウィークリーチャート最高位2位)、2ndシングル「JULIETTE」(最高位3位・2011年8月発売)、3rdシングル「LUCIFER」(最高位2位・2011年10月 発売) を立て続けにオリコンTOP3にチャートインさせ、海外アーティスト(ソロも含む)による「デビューから3作連続TOP3入り」という、 シングルランキング発表開始以来初となる快挙を成し遂げた。その唯一無二の存在感と圧倒的なパフォーマンスで瞬く間に人気を獲得し、世界中のファンを魅了し続けている。
今年の2月24日、25日には約6年ぶりとなる東京ドーム公演「SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION] JAPAN FINAL LIVE in TOKYO DOME」を開催した。

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