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三浦ジュンの「あなたに届けたい音と薬。」 #12

「オレ以上」

2023.10.25 12:00

2023.10.25 12:00

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
 
2023年10月14日(土)に川崎クラブチッタで「JUNE ROCK FESTIVAL」というロックイベントをオールナイトで開催しました。

「JUNE ROCK FESTIVAL 2023」出演アーティスト
「JUNE ROCK FESTIVAL 2023」タイムテーブル

2018年に始まった「JUNE ROCK FES」は、2018、2019年とオールナイト開催を行いましたが、コロナ禍で3年間オールナイト公演は出来ず、4年ぶりにオールナイト開催が復活しました。
 
「行きたいけど、オールナイトかぁ。。。」
「朝まではちょっとなぁ。。。」
 
という声もチラホラ聞きました。
 
配信ライブを家や移動中に、スマホやPCで見られる時代に、ライブハウスで一晩中ライブを観る、ということは拘束時間も長いし、体力的にもしんどい、翌日の予定を考えると難しい、、、という人も沢山いたでしょう。
 
オールナイト開催をした理由は2つあります。
 
1つは「出したいアーティストが多すぎて、時間が足りない」から。
 
年に1度のこのイベント、出て欲しいアーティストは山ほどいます。コロナ禍では2021年がたったの8組、2022年がメインステージ11組とカオスステージ6組で計17組、今回は2ステージ制にして、さらに「カオスステージ」を加えた24組に出てもらいました(それでも、まだまだ出て欲しいアーティストは沢山います)。
 
しかもこの2ステージ制は予算的に倍かかるので、来年は1ステージ制に戻さないと厳しいかも、、、という話も出ています😢 
  
そしてオールナイト開催をしたもう1つの理由は
「僕がオールナイトイベントを好きだから」
という単純な理由です(笑)。
 
元々オールナイトイベントは好きでしたが、2016年に観た「BAYCAMP」がとにかく最高すぎて、僕の人生を変えるような1日でした。
 
ヘッドライナー・忘れらんねえよが登場したのは朝の4時過ぎ。夜通しライブを観て、歌って、踊って、飛び跳ねて、、、身体はボロボロなのに、ライブが始まると無意識のうちにそんなこと忘れて、全力で楽しんでいました。
 
ライブが終わると、すっかり空が明るくなっていて、帰りの電車で泥のように眠って家路に着きましたが、あの日観たライブを僕は一生忘れられません。
 
そして、2017年に「ど夜中フェス」という深夜番組をやった際、LD&K菅原さんに「ジュンさん、フェスやりましょう!」と言われた一言が、こんなに大きなイベントになるとはその時は想像もしていませんでした。

細かい事は菅原さんに任せればいいのかな…と、自分でイベントを背負う実感は
そんなになかったのですが…
「ジュンフェスどうします?」
「ハコ(ライブハウス)押さえました」
「誰出しましょうか?」

事あるごとに菅原さんからどんどん詰め寄られ、段々と主催フェスへの責任感を重く感じ始めると同時に、僕の本気度を引き出してくれました。

【川崎クラブチッタでオールナイト】
コレが決まった瞬間に、出したいメンツの8割はすでにイメージ出来ていました。そして有り難いことに、オファーしたアーティストからほとんどOKの返事をいただき…
最終的にはかなり理想形のラインナップになりました。

「JUNE ROCK FESTIVAL 2018」タイムテーブル

タイムテーブルも試行錯誤しましたが、このバンドの次にこのバンドを見たいとか、
この連チャンは体力が持たないとか…「自分が行くとしたら…」という客目線で考えて並べたら、最高のタイムテーブルが出来ました。

ちょっと真面目な事言いますと…最近、若い人は「オールナイト」で遊ぶ機会が少ないかな、と。昔は「新宿リキッドルーム」「代官山UNIT」「恵比寿みるく」など、ライブハウス、クラブでもオールナイトでよくイベントをやっていましたけど、ここ数年、めっきり減ってきたな、と。

僕は「BAYCAMP」と「RISING SUN ROCK FES」というイベントが大好きなんですけど、どちらも野外のオールナイトイベントなので、夜中は疲れて眠くなったり、途中で雨が降ったりしたら寒くて仕方なかったり…それでも、夜通しライブを観られるワクワク感、知らない音楽との出会い、朝を迎えた時の達成感や充実感、クタクタになった帰りの疲労感…若い人にもそんな素敵な瞬間を知って欲しいし、体験してもらいたいんですよ(18歳未満の方は申し訳ありませんでした。18歳になったら是非、体験して欲しいです)

正直言って、僕は「ライブやイベントを作ること」に関してはまだまだ素人です。

オレ以上に、イベントを沢山やっている人も
オレ以上に、ライブに足を運んでいる人も
オレ以上に、アーティストに詳しい人も
オレ以上に、バンドマンに愛されている人も
もっと沢山いると思います。

それでも
オレ以上に、ライブハウスに足を運んで
オレ以上に、「客」としてライブを楽しむ
イベントプロデューサーは他にいないはず!
と自負しています。

後半「オレ以上」「オレ以上」と、自己主張が強くなってしまいましたが…
(MOROHAのアフロみたいですね笑)

タイトルも堂々と「オレ以上」と書かせていただきましたが、これは自己主張ではありません。

「オレ以上」でなく、「お礼状」なのです。

クスリとしてもらえましたか?

「JUNE ROCK FESTIVAL 2023」出演してくれたアーティストの皆さま、スタッフの皆さま、来てくれたお客さま、関わって下さった全ての皆さま、本当にありがとうございました!今年の最高のフェスになりました!また来年、必ず会いましょう!!

♪今日のオススメ
「19才」ちゃくら
「TV MUSIC SHOW」ビレッジマンズストア
「ROSSOMAN」the dadadadys
「最終列車」プッシュプルポット
「5時のチャイム」南無阿部陀仏
「The band」キュウソネコカミ
「ベイビーベイビーベイビー」古墳シスターズ
「GOD SAVE THE MUSIC」Wienners
「おどるポンポコリン」打首獄門同好会
「俺のブーメラン」花団
「さらば青春のパンク」バックドロップシンデレラ
「デイドリーマー」メメタァ
「推しごとメモリアル」オメでたい頭でなにより
「ローズマリー」the myeahns
「薬草」四星球
「夕暮れの歌」セックスマシーン!! 
「この高鳴りを何と呼ぶ」忘れらんねえよ
「これはもう青春じゃないか」THEラブ人間 
「僕の街まで」ナギサワカリン
「Totem」アダム(岩崎優也)
「アイラブユーは止まらない」後藤まりこ アコースティックviolence POP
「ジャージ」なち(サバシスター)
「正々堂々、死亡」鈴木実貴子ズ
「demo」なかねかな。

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