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COLUMN

三浦ジュンの「あなたに届けたい音と薬。」 #9

「ファン」

2023.03.30 16:00

2023.03.30 16:00

おはようございます。こんにちは。こんばんは。三浦ジュンです。

今日のタイトルは「ファン」。
「ファン」と聞くと「熱狂的な追っかけ」とか、もしくは「扇風機(換気扇)」を想像してしまうかもしれませんが……僕の云う「ファン」は「FUN」、つまり「楽しみ」です。

「楽しみ」と言っても、物凄く些細なものから、何ヵ月も待ちに待ってました!というような大きなものまで、色々ありますよね?このコラムを書いている今、まもなく25時になるのですが……小腹が空いてきて、ビールとポテチを食べ始めました。深夜にちょっと罪の意識を感じながら、ビールとお菓子を食べることは、僕の小さな楽しみです。

で、今日のコラムのタイトル「ファン」。何が楽しみかと言うと……

4月2日(日)に、日比谷野外音楽堂(通称:野音)で開催される「若者のすべて」というイベントです!このイベントは僕の担当している『Love music』という番組と、サンライズプロモーション東京がタッグを組んで2年前に立ち上げたイベントです。
「若者のすべて」というタイトル、わかる人にはわかると思いますが……僕の大好きなフジファブリックの名曲のタイトルです。そして、僕の大好きなフジテレビの大ヒットドラマのタイトルでもあります(このドラマを知っている人は世代がバレます笑)!
今回の出演者はこの1〜2年で何度もライブを観てきた6組です。

よく言っていますが……僕がカッコイイと思うアーティストの多くは、テレビ局のスタジオで収録したパフォーマンスでは、魅力が伝わらないのです。その代わりにライブハウスでお客さんを前にパフォーマンスしている姿を観てもらえたら、多くの人がその魅力に気づき、興味を持ってくれるはずです!それをテレビで伝えるために、イベントを開催して、収録して放送する……これが僕がイベントを始めたきっかけです。今回出演してくれる6組もライブが魅力的なアーティストばかりです!もしかしたら初めて観るアーティストもいるかもしれません。こういう複数のアーティストが出演するイベントは、新しい音楽(バンド)との出会う絶好のチャンスです!会場に来てくれる方は、どのバンドが良かった、素敵な音楽との出逢いがあった……など感想を聞かせて下さい!会場に来られない方はテレビ(Love music)の放送をお待ちください。短い時間にはなりますが、当日の熱気や興奮、感動を少しでも伝えたいと思います。

そしてイベントのフライヤーにも描かれていますが、4月2日は「桜の季節」です。今年は桜の開花が早く、もしかしたらこの日はだいぶ散っているのでしょうか……?「若者のすべて」同様、「桜の季節」も、フジファブリックの曲タイトルです。僕は「どの季節が一番好き?」と訊かれると、迷わず「桜の季節」と答えるくらい、この季節が大好きです。そういえば、だいぶ前に『桜の季節』をタイトルにしたブログを昔書いたことを思い出しました。ちょっと自信作のブログだったので、メールで送ったデータを探してみようと思います。



30分くらい探しましたが、見つかりませんでした……😭

(そうこうしているうちに時刻はすでに26時過ぎ……)

最近メールソフトの反応が遅くてイライラしています。パソコンに詳しい知人に聞いたところ、原因はどうやらメールの整理不足のようです。古いメールを削除していかないとデータが重くなってしまうようです。「桜の季節」のメールを探していたはずが、それよりもメールフォルダの整理に夢中になってしまいました……(そもそもコラムを書いてる途中なのですが……)。
僕は何かしている時でも、ひとつのことが気になり始めたら、すぐ夢中になってしまう性格なんです。気になるアーティストの曲をYouTubeで再生していたら、画面に出てきた関連する動画が気になってしまい、気が付いたらそっちのアーティストの曲を数曲聴いて1時間くらい経っている……なんてこともよくあります。
学生時代も勉強をしようと机に座ったら、机の上が散らかっていることが気になり、その整理をしはじめ、そのまま机の上だけでなく、引き出しの中、最後には本棚の整理まで始めて……気がつくと勉強をするまでに2〜3時間過ぎている、なんてこともよくありました。凝り性なのか、飽き性なのか……困った性格です。

そして今日も30分ほどメールフォルダを整理してしまいました……探していた「桜の季節」のブログは見つかりませんでしたが、代わりに気になるタイトルのメールを見つけました。

【昔の恋人】

僕はタイトルを見てすぐに思い出しました。15年くらい前に書いていたブログの原稿です。当時、僕は『堂本兄弟』という番組でプロデューサーを担当していたのですが、その頃の僕は仕事に達成感がなく、日々悶々としていました。そんななか上司から、週に一度スタッフブログを書くことを頼まれました。

「もっと面白い事がしたい」「俺はもっと面白い事が出来るはずだ」

プロデューサーというポジションで、演出する作品も編集する作品もなかった僕は、クリエイティブな仕事ができない代わりに、毎週のように「妄想ブログ」というものを書き続け、そこで自分の「おもしろ」を表現していました。今考えるとテレビマンとして、「おもしろ」の表現場所を間違えていたのですが、当時は異常な熱量をこの妄想ブログに注いでいました。そして、その「妄想ブログ」の第一弾がこの「昔の恋人」という作品でした。という訳で、その作品を公開します。

↓↓↓

【昔の恋人】

先週末、桜が開花しました。いよいよ春がやってきます。春は僕の大好きな季節です。なぜなら「オシャレ」がたくさん出来るから!

という訳で、本日は全身コム・デ・ギャルソンを身に纏い出社したら、 ADさんに「モード系の専門学生のコスプレですか?」と苦笑いされてしまいました……会社に出勤するにはちょっと張り切り過ぎたようです。そんな僕がちょっぴり浮かれてしまう春という季節は 「出会い」の季節であり、「別れ」の季節でもあります。

今日はそんな春にぴったりな、僕のセンチメンタルな話をひとつ。

僕が『堂本兄弟』のディレクター時代に『ベストヒットたかみー』というコーナーで、「春」や「桜」にまつわる、「春うた」というようなテーマを考えたことがあります。
松任谷由実さん「春よ、来い」、スピッツ「春の歌」、GLAY「春を愛する人」、森山直太朗さん「さくら」、aikoさん「桜の時」、福山雅治さん「桜坂」、スピッツ「チェリー」、宇多田ヒカルさん「SAKURAドロップス」……この季節をタイトルに入れたヒット曲は山のようにありますが、その楽曲の多くは淋しく、切ない、と感じるのは僕だけでしょうか?春は出会いの季節でもあるのに「桜が散る=別れ」を連想する切ない楽曲が多い気がします。そんな中、僕がこの季節の曲で一番好きなのはフジファブリックの「桜の季節」です。もちろん、この曲も切ないです。

「大好きな君がこの街から離れてしまう……」

そのやるせない想いを桜が舞い散ってしまう「はかなさ」に喩えた表現はとにかく素敵で、桜の季節に限らず、僕はこの曲を定期的に聴いてしまいます。そして、この曲を聴くたびに「昔の恋人」を思い出してドキドキします。



今から15年ほど前の話です。学生時代、僕は桜の季節に恋人と授業をサボって桜並木の遊歩道を2人で手をつないで散歩したことや、夜に桜の木の下にあるベンチに2人で座って、缶ビールを飲んだ思い出が忘れられません。
しかし、彼女と付き合い始めて3回目の桜の季節を迎えた春、フジファブリックの「桜の季節」の歌詞と同じような状況が訪れました。

彼女は大学卒業と同時に就職で上京することになり、離れ離れになることに……上京する彼女を駅まで見送るために、最後に桜並木の遊歩道を2人で手を繋いで歩きました。彼女を乗せた新幹線が見えなくなってもホームから動くことができませんでした。今まで味わったことのない喪失感に襲われ、僕は抜け殻状態になりました。2日後に少し気持ちが落ち着き、コンビニに出かけようとコートを着ようとしたら、フードに「桜の花びら」が入っていたことに気づきました。僕はその桜の花びらを栞にして、今でも大事に使っています。そして、小説を読むたびに『昔の恋人』のことを思い出すのです。



というセンチメンタルな思い出はなく、今の話は全て妄想です。

現実の「昔の恋人」と「桜」の思い出だと……昔の恋人が千葉県の「佐倉」という街に住んでいました(笑)

春は「ダジャレ」の季節です。

↑↑↑

というダジャレオチ。

これが僕の「妄想ダジャレブログ」の処女作です。昔からオシャレな文章よりもダジャレが好き性格は変わっていません。

そうこうしているうちに27時。。。

たいして書く事がなかったのに、こんなに長文になってしまいました……しかも明日は収録で朝6時起き。

今日のタイトルに『ファン(楽しみ)』と書いていたけれど、明日の収録に僕の大好きなアーティストがくるので、実は密かに楽しみにしている。
そんなことよりコラム書いてないで早く寝なきゃ!めざまし時計のアラームはセットしたけど、ちゃんと起きれるかが不安……

ん?

・・・

不安

ふあん

フアン

ファン

はい、タイトルの伏線回収。今日も安定の「クスリ」としないダジャレオチ!

今日は僕のパソコン(iTunes)に入っている「桜」ソングをご紹介させてもらいます!

♪今日のオススメ
「桜の時」aiko
「桜が降る夜は」あいみょん
「桜の花、舞い上がる道を」エレファントカシマシ
「桜の木の下には」おいしくるメロンパン
「桜の詩」KANA-BOON
「桜花謳歌」かりゆし58
「桜花絢爛」KEYTALK
「桜色の街へ」KEYTALK
「桜が咲く前に」きのこ帝国
「桜富士山」奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
「君は桜」9mm Parabellum Bullet
「桜色の暗転幕」空想委員会
「新宿ホスト日記・夜桜Jiro」グループ魂
「桜町」Cody・Lee(李)
「世田谷区桜町2丁目」後藤まりこ
「桜ラプソディ」斉藤和義
「桜の花子」SAKEROCK
「桜 super love」サニーデイ・サービス
「夜桜」SEKAI NO OWARI
「桜前線」チャットモンチー
「桜の木の下で」つじあやの
「雪割り桜」怒髪天
「桜色の涙」THE BACK HORN
「桜雪」THE BACK HORN
「桜の季節」フジファブリック
「桜並木、二つの傘」フジファブリック
「桜の森」星野源
「桜、恋桜」majiko
「桜の花びら」ザ・モアイズユー
「秋桜」ROTTENGRAFFTY

イベント情報

若者のすべて -YOUNG, ALIVE, IN LOVE MUSIC-#04

若者のすべて -YOUNG, ALIVE, IN LOVE MUSIC-#04

2023年4月2日(日)
会場:日比谷野外大音楽堂
出演者:Chilli Beans./Tele/NEE/ねぐせ。/マルシィ/ヤユヨ
主催:株式会社サンライズプロモーション東京
制作:若者のすべて 制作委員会
後援:フジテレビジョン
チケット:指定席 5,000円(税込)
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (平日12:00~15:00)

若者のすべて -YOUNG, ALIVE, IN LOVE MUSIC-#04

シンガー:北島康雄 / Ba:U太 / Gu:まさやん / Dr:モリス
2002年、北島康雄とU太を中心に鳴門教育大学の音楽サークルで結成、2009年、現在のメンバーとなる。まるで運動会のような型破りのライブパフォーマンスに加え、森羅万象の「あるあるネタ」をロックに昇華させた"泣けるコミックソング"が注目され、2008年より四国最大のロックフェスMONSTER baSHへ出演を重ねるようになる。2010年代に入り、ある年のMONSTER baSHで四星球のステージをみたマキシマム ザ ホルモンのナヲが、「京都大作戦」を主宰する10-FEETのTAKUMAにその場から携帯電話で興奮と馬鹿らしさと少しの感動をレポート、このことがきっかけで2013年の京都大作戦出演が実現し、さらに、2014年のMONSTER baSHで大トリを務めた四星球のステージを目の当たりにしたDragon AshのKjは2015年、自身がキュレーターを務める幕張メッセでのロックフェス「Bowline」に四星球を招聘、彼らの"東京進出"を後押しすることとなった。また、2014年にメジャーデビューしいまや全国を席巻きする盟友キュウソネコカミとは数々の名勝負、珍勝負を繰り広げ、四星球への注目度を一躍、高めることにも繋がっている。バンドのキャリアやセールスに関係なく、ただステージ上の実力だけが問われる群雄割拠のロックシーンに"笑い"という切り札で旋風をおこし、シーンの猛者たちをも虜にしてしまうコミックバンド・四星球。彼らはロックフェスという成熟した"メディア"が産み出した新しいヒーローの姿であり、つまりはこの代の申し子といえるだろう。そして結成15周年を迎えた2017年、アルバム「メジャーデビューというボケ」でついにメジャーデビューを果たした。
そして、2022年、結成20周年を記念して、初のベスト選曲アルバム「トップ・オブ・ザ・ワースト」をリリース。

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